調査対象者をえらぶのに、クジ引きのように無作為に当てる方法である。新聞の世論調査でよく知られているが、市場調査でもかなり多く用いられている。この方法は料理の味見をするのによく例えられる。すなわち、
もちろん部分のえらび方にはほかの方法もある。単純な考え方は、できるだけその部分が全体を代表するように、慎重にえらぶことである。この方法は典型法と呼ばれている。またいくつかの条件をつけて、それに合うように対象者をえらぶ方法が「割当法」である。典型法の欠点は、設計者が何をもって典型とするか主観的になりやすい点である。割当法は、決められた条件以外はえらぶ人に任される点が不安である。
確率論に基づいて、代表性の度合すなわち標本誤差の計算ができるので客観性があり、誤差範囲で安心してデータを利用できる。他の方法はその保証がない。
しかし対象者数が少ないと、無作為法は当たりはずれが大きくなるので、割当法などとの使い分けが必要となる。無作為法をナベの中をよくかきまぜてすくう方法とすれば、それにたいして割当法は中身の材料ごとに割当てるのに似ている(図)。
図・無作為法と割当て法
