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ミネラルウォーター類の家庭内消費量は年々増加、10年前の2.5倍に拡大(2005年10月)
PICK UP
  • ミネラルウォーター類の家庭内消費量は、10年前の2.5倍
  • 地域では京浜・京阪神の大都市圏で好調
  • 「都市型飲料」は都会の水のまずさの裏返し?
株式会社インテージは、インテージのパネル調査であるSCI(全国個人消費者パネル調査)と、インターネット調査の結果から、ミネラルウォーター類の購買動向をとりまとめた。
調査結果

SCIデータ

最近数年の飲料の動向をSCIデータでみると、2000年を100とした時の各飲料の伸びは、「ジュース類」、「炭酸飲料計」などで、前年割れが続いている一方で、「コーヒー・紅茶ドリンク」、「ミネラルウォーター」は順調に伸びている(表1)。


順調に伸びているミネラルウォーター類の、家庭内消費量はこの10年間ほぼ毎年増加し続けている(図1)。この結果、05年の1世帯当たり購入量は10年前の95年に比べ2.5倍となった。

[図1] 
ミネラルウォーター類 1世帯当たり購入容量の推移
(1ヶ月平均値、05年のみ1-7月平均)


ミネラルウォーター類の購買動向を地域別に見ると、「都市型品目」という特徴が浮かび上がってくる。図2は、全国のミネラルウォーター類の1世帯当たり購入量を100とした時の各地域の購入量を指数化しグラフにしたものだが、京浜、京阪神、近畿(滋賀・奈良・和歌山)エリアでの購入水準が高く、他のエリアとは開きがあることが確認できる。この要因としては都市部における消費者の水道水に対する「味」への不満が背景にあると思われる。

[図2] 
ミネラルウォーター類 地域別1世帯当たり購入量の比較(05年1-7月)
(全国平均=100)

インターネット調査

飲料水に関するアンケート調査で京浜・京阪神地区の20才~59才の既婚女性を対象にミネラルウォーターの利用状況(表2)を聞いたところ、回答者の55%が利用していると答え、利用目的では「水道水がおいしくない」という理由を挙げる人が利用者中の56%で最も多かった。「コーヒー、お茶などの嗜好品を飲む時おいしく飲みたいから」(41.8%)も4割を超え、嗜好品だからゆえの、味へのこだわりがありそう。
以下、「健康にいいから」(29.9%)、「水道水は塩素等、健康によくないものが入っているから」(29.5%)、「水道水が臭うから」(28.3%)と、健康面、臭い関連が続く。
地震などの災害への準備も16.8%となっている。

[表2] 

(表3)は、水の利用状況をみたものである。

[表3] 


飲用水として利用するのは、浄水器の利用が46.8%、市販のミネラルウォーターの利用が36.2%なのに比べ、水道水を使用しているのは27.3%と3割に満たない。
料理での水の使用実態をみると、ご飯をつくるときに、「研ぐ」と「炊く」では水の利用が異なっている。研ぐときは水道水利用が64.9%と高いが、炊くとなると、浄水器利用が47%、水道水が44.5%と、浄水器利用がわずかではあるが上回っている。味へのこだわりだろうか。
味噌汁、スープをつくるときは、水道水と浄水器利用がほぼ半々。煮物ではやや水道水の利用が高い。水道水と浄水器利用で差があるのは、「麦茶をつくるとき」(水道水41.2%、浄水器利用47%)、「焼酎やウィスキーを割るとき」(水道水24.6%、浄水器利用34%)と、飲み物への利用では、浄水器利用に軍配が上がっている。

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インテージ ビジネスパーソン意識調査『男性の美容意識』 2015年2月調査
株式会社インテージのビジネスパーソン意識調査『男性の美容意識』(2015年2月調査)によると・・

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調査会社概要

【株式会社インテージ】 http://www.intage.co.jp/
株式会社インテージ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石塚 純晃)は、「Create Consumer-centric Values 〜お客様企業のマーケティングに寄り添い、共に生活者の幸せを実現する」を事業ビジョンとして掲げ、様々な業界のお客様企業のマーケティングに寄り添うパートナーとして、ともに生活者の幸せに貢献することを目指します。生活者の暮らしや想いを理解するための情報基盤をもって、お客様企業が保有するデータをアクティベーション(活用価値を拡張)することで、生活者視点にたったマーケティングの実現を支援して参ります。

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