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カップ春雨市場 3年で4.5倍の伸び。ヘルシー志向の波に乗る(2006年2月)
PICK UP
  • 20代、40代の女性が支持
  • 3年で4.5倍の伸び
  • 食べる理由は「低カロリーだから」が7割
  • お昼時に利用する傾向
株式会社インテージは、インテージのパネル調査であるSRI(全国小売店パネル調査)、personal eye(パーソナルアイ・個人型消費者パネル調査)と、インターネット調査の3つの結果から、「カップ春雨」の市場動向をとりまとめた。
*「カップ春雨」・・・ビーフン、春雨、米麺(フォー)などを原材料にした、カップタイプ即席麺の総称。
調査概要
調査期間
2005年12月19日~12月21日
調査地域
1都3県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)
調査対象
18~49歳女性
調査方法
ウェブ形式のアンケート調査
対象者数
500人
回収率
50.6%
回答者数
253人(20代以下-27.3% 30代-40.3% 40代-32.4%)
(そのうち、「カップ春雨」の利用経験者は166人)
調査結果

パネルデータ SRIより

まず、市場規模の推移をSRIでみた。図1は4年間の上期、下期でみたものである。2002年上期(4月~9月)の販売累計は1,849万食であったのが2005年上期では8,302万食と3年間で4.5倍の伸びである。

[図1] 
カップ春雨市場推移 SRIデータ


原材料の変化をみたのが、図2である。2002年では「ビーフン」が6割を占めていたが、2003年の下期から「春雨」を原料としたものが増えはじめ、2004年の下期からは約8割を占めるようになった。

[図2] 
カップ春雨 原料タイプ食数構成比

personal eye パーソナルアイ・個人型消費者パネル調査より

次に、どのような人が買っているかの実態をpersonal eye(パーソナルアイ)でみた。図3は購入率である。男女別でみると圧倒的に女性の購入率が高く、20歳代、40歳代が購入者の中心である。20歳代がダイエットなら、40歳代は健康面への意識が高いのかもしれない。

[図3] 
性・年齢別購入率 パーソナルアイ (期間2005年1月~9月)


購入ルートをみたのが図4である。「スーパー」が47.8%と半数近く、次いで「コンビニ」が25.5%である

[図4] 
購入ルート  パーソナルアイ  期間:2005年1月~9月 ベース:購入食数

インターネット調査結果

カップ春雨を「利用経験あり」と回答した166人からの調査結果を分析した。

まず、どんな時食べるかをみたのが表1である。「会社のお昼」が38.6%、「自宅のお昼」が30.1%と、お昼時の利用が定着してきた。

[表1] 
カップ春雨を食べる時(複数回答、単位:%)

次にカップ春雨を食べる時どんなものを一緒に食べるかを捉えたのが、表2である。「カップ春雨だけ」が39.8%、「市販のおにぎり」が36.1%である。

[表2] 
カップ春雨といっしょに食べるもの(複数回答、単位:%)


カップ春雨をなぜ食べるのかを聞いたのが表3である。「低カロリーだから」が70.5%と圧倒的に高い。次は「スープがおいしいから」、「ヘルシーだから」が39.2%、「スープ・味噌汁の代わりに」が36.1%、「食感がいいから」が35.5%である。

[表3] 
カップ春雨を食べる理由 上位10位(複数回答、単位:%)


個食、即食時代において、カップ春雨は女性をターゲットにダイエットや健康を意識した、新しいタイプのカップ麺市場を構築したといえる。今後は味の種類を豊富にさせるのか新しい原料(素材)を見つけ出すのか、目が離せない市場である。

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インテージ ビジネスパーソン意識調査『男性の美容意識』 2015年2月調査
株式会社インテージのビジネスパーソン意識調査『男性の美容意識』(2015年2月調査)によると・・

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調査会社概要

【株式会社インテージ】 http://www.intage.co.jp/
株式会社インテージ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石塚 純晃)は、「Create Consumer-centric Values 〜お客様企業のマーケティングに寄り添い、共に生活者の幸せを実現する」を事業ビジョンとして掲げ、様々な業界のお客様企業のマーケティングに寄り添うパートナーとして、ともに生活者の幸せに貢献することを目指します。生活者の暮らしや想いを理解するための情報基盤をもって、お客様企業が保有するデータをアクティベーション(活用価値を拡張)することで、生活者視点にたったマーケティングの実現を支援して参ります。

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