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インターネットリサーチで「選挙の風」を読む ~インテージが東京都知事選をデイリートラッキング~
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  • 選挙期間中、石原氏の支持率は連日40%程度、浅野氏は20%前後
  • 「投票した候補」の割合は実際の得票率とほぼ近いもの
  • 結局「選挙の風」は吹かず
マーケティングリサーチ最大手の株式会社インテージは、20歳から69歳までの男女に対して、東京都知事選挙についてのインターネット調査を行いました。この調査は、告示日翌日から投票日前日まで、毎日調査することにより、「選挙の風」を読むことを狙いとしました。また投票日翌日に実際の投票行動を調査することにより、投票意向と投票行動の差を分析することを目的にしています。
調査概要
調査期間
事前調査2007年3月23日(金)~4月7日(土)の各日、事後調査4月9日(月)~11日(水)。
各日の調査は15時スタート~翌日9時終了。但し、4月7日(投票日前日)調査は翌日7時(投票開始時刻)終了とした。
事後調査は9日(月)15時~11日(水)9時までとした。
調査対象者
東京都内居住の20歳から69歳までの男女(Yahoo!リサーチ・モニター)
3月23日(告示日翌日)、4月7日(投票日前日)及び事後調査は69歳まで
それ以外については49歳までを調査対象とし、各回フレッシュサンプルで実施
事後調査は、3月23日(金)・3月28日(水)・4月2日(月)・4月7日(土)の回答者に依頼を行い実施した。
調査方法
ウェブ上でのアンケート調査
有効回答者数
別表参照
調査実施機関
株式会社インテージ・インタラクティブ
分析者
インテージ カスタムリサーチ3部長 小須田 巌(こすだ いわお)
※本調査は株式会社インテージと株式会社日本カラーデザイン研究所が共同で実施
調査結果

事前調査結果

  • 選挙期間中、石原氏の支持率は連日40%程度、浅野氏は20%前後で推移しており、石原氏が浅野氏を大きく引き離していた。また、石原氏は支持率に加え、「投票したいという気持ちの強さ」でも浅野氏のそれを終始上回っていた。
  • 石原氏支持者で石原氏の当選を予想する者は90%前後、浅野氏支持者で浅野氏当選を予想する者は40%前後で推移。ここでも石原氏の強さが際立っている。特に選挙戦後半では浅野氏支持層でも石原氏の当選を予想するものが浅野氏のそれを上回っており、その差は拡大していった。
[図1] 
投票したいと思う候補者トレンド

[図2] 
投票したいという気持ちの強さ

[図3] 
当選すると思う候補者トレンド

[図4] 
浅野史郎支持者が当選すると思う候補者トレンド

[表1] 
選挙結果と調査結果比較

事後調査結果

  • 投票日翌日の調査で聞いた「投票した候補」の割合は実際の得票率とほぼ近いものであった。また、この数値は告示日翌日調査・投票日前日調査とも大きな隔たりはなかった。これらから、今回の都知事選は選挙期間中大きな動きのない無風状態であったことがうかがわれる。
  • 石原氏に投票したものの約6割は告示日頃までには石原氏への投票の意思を決定していた。これに対し、浅野氏に投票したものでは投票日前1週間の間に意思決定している割合が56%であり、当初から石原氏が現職の強みを見せつけた選挙であったと言えよう。
  • 石原氏への投票理由は圧倒的に「政策を実現するための行動力」。これに対し、浅野氏においては目立ったポイントは見られない。マニフェスト(政策)は選挙の大きな争点にはならなかったようだ。
  • 「選挙の風」を読むことを目的とした調査ではあったが、結局「風」は吹かなかった。別の観点からすれば、インターネットによるデイリー調査の「再現性」が極めて高いことを実証したとも言える。選挙期間中に両候補がこのデータを手にしていたら、どんな選挙戦を展開したであろうか。
[図5] 
各候補者への投票意思決定時期(事後調査結果)

[図6] 
告示日翌日・投票日前日での「投票したいと思う候補者」別実際に投票した候補者(事後調査結果)

[図7] 
候補者選択の際の最大のポイント(事後調査結果)

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インテージ ビジネスパーソン意識調査『男性の美容意識』 2015年2月調査
株式会社インテージのビジネスパーソン意識調査『男性の美容意識』(2015年2月調査)によると・・

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調査会社概要

【株式会社インテージ】 http://www.intage.co.jp/
株式会社インテージ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石塚 純晃)は、「Create Consumer-centric Values 〜お客様企業のマーケティングに寄り添い、共に生活者の幸せを実現する」を事業ビジョンとして掲げ、様々な業界のお客様企業のマーケティングに寄り添うパートナーとして、ともに生活者の幸せに貢献することを目指します。生活者の暮らしや想いを理解するための情報基盤をもって、お客様企業が保有するデータをアクティベーション(活用価値を拡張)することで、生活者視点にたったマーケティングの実現を支援して参ります。

【株式会社インテージ・インタラクティブ】
株式会社インテージ・インタラクティブは、国内におけるマーケティングリサーチの草分けであるインテージグループの一員として、インテージの持つ「知見」や「ノウハウ」を活用し、早さや手軽さだけではない「品質」を重視したインターネットリサーチサービスを提供しています。

※ 平成22年4月1日をもって株式会社インテージへの吸収合併
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