世界でみつけた!マーケティング新潮流 第4回
PICK UP
  • デジタル&モバイルにより、視聴者ニーズに合ったコンテンツ提供が可能に
  • VRにより、コンテンツ視聴は“体験型”へ
  • 企業が注目すべき動画形態は、ソーシャル、ライブ、360
  • 「音声」がインターフェースに変革をもたらす
株式会社インテージでは、グローバルでのトレンドやイノベーションを紹介するリサーチ&アドバイザリー・ファーム Stylus (stylus.com)を通して、生活者のライフスタイルやブランドのマーケティング活動、テクノロジー分野における世界の新潮流をキャッチ。「世界でみつけた!マーケティング新潮流」シリーズでは、Stylusの記事の中から、「今」より1歩、2歩先の生活者やマーケティングを読み解く記事を厳選してお届けします。
インテージは、生活者視点に立ち、生活者理解を進めることで、お客さまのマーケティングに寄り添う会社でありたいと考えています。生活者の「今」の姿とともに、「未来」の姿を見据えることで、お客さまとともに新しい時代のマーケティングを切り拓いていくことを目指します。

マーケティングの世界において、動画はますます重要性を増しています。
米Facebookでは、ザッカーバーグCEOがビデオ・ファースト戦略を宣言、動画広告を強化しています。2017年2月1日に発表された同社の2016年10〜12月期決算では、動画を含むモバイル広告の好調に牽引され、売上高、純利益とも、四半期で過去最高を更新したと発表されました。
動画の未来は? 更には、次なるインターフェースとして、注目すべきなのは?
「世界でみつけた!マーケティング新潮流」の第4回では、2016年12月5〜7日にニューヨークで開催された、ビジネス・ニュース・サイトのBusiness Insider主催のカンファランス、「Ignition 2016」で紹介された動画、VR、更には次なるインターフェースに関する最新動向をお伝えします。

調査結果

動画の未来:マーケターが注目すべき方向性は「視聴経験のシェア」と「没入型」

Ignition 2016にはメディアやマーケティング、エンターテインメント分野をはじめとした世界の名だたる企業の幹部が参加。動画の変革やバーチャル・リアリティ(VR)の可能性、次なるインターフェースとしての「音声」といったテーマについて、発表やインタビューを通じて、革新的なアイディアを共有しました。



テクノロジーがもたらす動画視聴の変革


デジタル&モバイルにより、視聴者ニーズに合ったコンテンツ提供が可能に


アメリカでは、既にライブ・ストリーミングやモバイルでの動画視聴、生活者直結型のデジタル・サービスが、従来型テレビの領域を大幅に浸食している様子が見られます。
衛星放送プロバイダーDirecTVのモバイルでの視聴は毎月倍増しており、2016年12月初旬に導入されたストリーミング・サービスDirecTV Nowは、1か月の予測を初日で達成したということです。
更に、コンテンツ・プロバイダーの提供する生活者直結型のプラットフォームの出現が、動画のコンテンツや形態を大きく変えようとしています。プラットフォームを持つことにより、膨大な視聴行動のデータを得られるようになり、視聴者のニーズに合ったコンテンツ提供がより一層可能になりました。
例えば、モバイルでの視聴に合わせて、短時間で見られるコンテンツを充実させる、というのはその一例です。




VRにより、コンテンツ視聴は“体験型”へ


今後5年間でVRは大きな飛躍を遂げるとBI Intelligenceは予測しています。特にゲームと映画の融合、更にはソーシャルとの融合は期待が持たれている分野です。
例えば21世紀Foxが発表したVRプロジェクト「the Martian VR Experience」は、2015年の映画「オデッセイ(原題:the Martian)」の世界を360°VRで表現したゲームです。視聴者は、主人公の宇宙飛行士マーク・ワトニーの視点で、火星の無重力空間にいるかのような感覚を得ることができます。
VR開発のKite & LighteningのCMO、August Bradley Cenname氏は、究極的にはVRの「キラー要素はソーシャル」と指摘、「未だかつて見たこともないような、新たな交流の場となるであろう」と予想しました。
また、VR開発のJaunt社のCEO、George Kliavkoff氏は、VRがマッチするコンテンツとして「自分自身ではできないような経験」と「エモーショナルなつながりが強く求められる経験」を挙げています。
前者には世界の秘境を訪れたり、断崖絶壁でのロッククライミングといったエクストリームな経験、後者にはスポーツや音楽が含まれるでしょう。
VRにより、入手不可能だと思っていた試合やコンサートのチケットを手に入れられること、更に、リハーサルやロッカールームといった舞台裏に入り込んだような経験ができるようになります。



企業と生活者をつなぐ新たなチャネル
−「動画の新形態」から次なるインターフェースの「音声」へ


企業が注目すべき動画形態は、ソーシャル、ライブ、360°


Ignition 2016では、企業が今後うまく使っていくべき動画形態として「ソーシャル」「ライブ」「360°」が挙げられました。
Facebook Liveは2016年に4倍に成長し、音楽動画プラットフォームVevoは、Facebook Liveを通じて、ミュージック・アワードの授賞式のライブ配信を行うようになりました。
更に、360°没入型動画への投資も進んでいます。360°動画広告の成功例としては、オレオや香港航空が挙げられます。後者の例では、ビジネスクラスを”バーチャル体験”できることにより、従来よりも9倍長い視聴時間、35倍高いクリック率を達成したということです。
BIのDylan Mortensen氏は、2020年までにFacebookの動画広告の20%超が360°の没入型動画になると予測しています。



「音声」がもたらすインターフェースの変革


ブランドと生活者をつなぐチャネルとして、重要な役割を担いつつあるのが「音声」です。
この分野で先行しているのはAmazonで、人工知能Alexaを搭載した同社のスマート・スピーカーAmazon Echoはアメリカで大ヒットしています。「Alexa、●●して!」と部屋に設置されたAmazon Echoに呼びかけることで欲しい情報を得たり、サービスをリクエストしたりすることができます。
Alexaと、様々なブランドやサービスとの連動も進んでいます。例えば、オンライン旅行会社Expediaの場合は、フライト状況やホテル予約、ポイント残高といった情報をリクエストできます。
或いはCNNの例では、「Alexa、日米関係についての最新情報をCNNに聞いて!」とリクエストすれば、直近5分間に放送された日米関係についての情報を届けてくれます。
一方、Googleも、スマート・スピーカーGoogle Homeを2016年に発売しました。Google Homeは、Google Assistantが搭載されていることにより、まるで本物の人間と話しているかのように複雑な質問にも対応できる、とMarketing Land(アメリカのマーケティング・ブログ)の創設者兼エディターのDanny Sullivan氏は言います。
究極的には、役立つ商品やサービスを目の前に提供することによりユーザーを囲い込むことを目指した動きだ、 と投資銀行RBC Capital Marketsのマネージング・ディレクターMark Mahaney氏は示唆します。
前述のExpediaの会長、Barry Diller氏は、チャット型のインターフェースにどのように対応していくかが今後はキーとなるであろうと指摘します。こういった音声を通じたインターフェースは、機械学習とAIの発展により、より一層進化するであろう、と多方面から注目されています。



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インテージ ビジネスパーソン意識調査『男性の美容意識』 2015年2月調査
株式会社インテージのビジネスパーソン意識調査『男性の美容意識』(2015年2月調査)によると・・

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