ネットリサーチ初めてガイドリサーチのコツ

質問文・選択肢の作り方

「わかりにくい」「あいまい」を避けることは、「データ精度の向上」につながります

例えば、「あなたは○○の味や香りをどの程度好きですか」という質問に対して、「好きではない」との回答が86%と出たとします。この場合、○○の味が好まれていないのか、それとも香りが好まれていないのか、判断が難しくなります。お客様としては、味と香りのどちらを改良すればいいのかが決定できず、判断を保留せざるを得なくなります。

また、世帯購入頻度を知りたい場合には、「お宅では」と特定せず、単に「○○をどのくらいの頻度で買っていますか」と質問すると、「自分が(=世帯ではなく個人が)どのくらい買っているか」を回答してしまう対象者のデータが混入します。

「誤解のない質問文」とは、「どの対象者も同じ認識で回答してもらえるように」ということに他なりません。つまり、ワーディング(言葉の使い方・選び方)への配慮が、ノイズの少ないデータを採集するために欠かせない努力なのです。

わかりやすく

1. 質問文は基本的に会話調で。漢語や特殊用語、専門用語の多用は避ける。必要な場合は説明をつける。
2. センテンスはできるだけ短文とし、中学生でも理解できるレベルの日本語で。
3. 何を聞きたいのかハッキリしない質問文は×。

あいまいにならないように

1. 誰が見ても誤解のないように。いくつもの意味にとれるあいまいなコトバや用語は避ける。
2. 事実を答えるのか、意識・意見を答えるのかを明確に。
3. 時期(「現在」「最近1年間」「今までに」など)や対象(「あなたは」「お宅では」など)を明確に。
4. ひとつの質問にいくつもの要素を混在させない。
5. 原則として誘導的な質問はしない。

メジャーなものからレアケースまでそろえる

1. 当然のことながら、質問文に合った選択肢を用意する。
2. 選択肢の数は20が限度。それを超えるようなときは、減らせるものがないか考える。
3. 「その他」が作れる場合は作っておく。
4. できるだけレアケースの選択肢も用意しておく。そうしないと「その他」の回答があまりにも多くなってしまう可能性がある。
5. 項目によっては、選択肢ではなく、数値記入で質問すべき場合もある。

ワーディング(言葉の使い方・選び方)のアドバイス

■業界用語は使わない

○ 標準的な例 Q あなたが知っている銘柄をすべてお答えください
× 避けたほうがよい例 Q 認知銘柄をすべてお答えください

■ワンセンテンスは短めに

○ 標準的な例 Q ○○は、現在希望小売価格¥500で売られています。この価格について、あなたはどう思いますか
× 避けたほうがよい例 Q ○○は、現在希望小売価格¥500で売られていますが、この価格についてあなたはどう思いますか

■1問に事実と意識を混在させない

○ 標準的な例 Q あなたはこの1ヶ月間に、○○を買いましたか
Q その○○デザインはどの程度よかったですか
× 避けたほうがよい例 Q あなたはこの1ヶ月間に、デザインのよい○○を買いましたか

■何を聞きたいのかハッキリと

○ 標準的な例 Q 総合的に考えて、あなたは○○をどの程度好きですか
Q あなたは○○のパッケージをどの程度好きですか
× 避けたほうがよい例 Q あなたは○○をどの程度好きですか

■いつのことを答えるのか明確に

○ 標準的な例 Q あなたは、これまでに○○を使ったことがありますか
Q あなたは、最近1年間に○○を使ったことがありますか
× 避けたほうがよい例 Q あなたは○○を使ったことがありますか

■誰の事を答えるのか明確に

○ 標準的な例 Q あなたは、○○をどのくらいの頻度で買っていますか
Q お宅では、○○をどのくらいの頻度で買っていますか
× 避けたほうがよい例 Q ○○をどのくらいの頻度で買っていますか

■ひとつの質問でいくつも聞かない

○ 標準的な例 Q あなたは○○の味をどの程度好きですか
Q あなたは○○の香りをどの程度好きですか
× 避けたほうがよい例 Q あなたは○○の味や香りをどの程度好きですか

■わざわざ答えづらくなるような聞き方をしない

○ 標準的な例 Q あなたはふだん、ゴミを分別して出していますか
× 避けたほうがよい例 Q あなたはふだんゴミを分別せずに出していませんか
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