マーケティングリサーチ最大手の株式会社インテージ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:田下憲雄)は、「taspo(タスポ)所有状況」および「タバコの購買チャネル変化」の実態を調査いたしました。
「taspo(タスポ)」対応の「成人識別タバコ自動販売機」は、今年7月より全国での稼働がスタートしましたが、taspo所有率は伸び悩んでいる様子が伺えます。そこで、当社が有するパーソナルユース商品の購買行動分析が可能な個人消費者調査personal eye(*)対象者に、その実態を調査し結果をまとめました。
■分析者:チーフ・アナリスト 畠 由佳子(はた ゆかこ)
<株式会社インテージ マーケティングソリューションユニット マーケティングソリューション部>
■taspoの導入から購買チャネルが劇的に変化した
■taspo所有率はひろがらず
未成年者の喫煙防止対策の一環として、2008年7月より「taspo(タスポ)」対応の「成人識別タバコ自動販売機」が全国で稼働開始し、自動販売機でタバコを購入する場合は、成人のみに発行されるICカード、「taspo(タスポ)」が必要となりました。
インテージでは、当社が有する個人消費者調査personal eye(*)対象者に付帯調査にて、下記のとおりtaspo所有状況を調査しました。
[taspo所有状況調査]・・・personal eye 付帯調査
調査期間 :2008年7月17日~22日
調査エリア :京浜・近畿
対象者 :personal eye対象者(20~59歳の男女個人:4,380人)
回収率 :94.2%(男性:94%・女性95%)
*2008年5月にも同様の調査を実施
[タバコ購入構成比(箱数)データ]・・・personal eye 消費者購買データ
personal eyeモニターから日々送られてくる購買データを対象期間で集計したデータ
集計期間 :2007年/2008年7月-8月(各2ヶ月間)
男女購入箱数構成比は、2008年7-8月計(2ヶ月計)
調査エリア :京浜・近畿
集計対象者 :personal eye対象者(20~59歳の男女個人:4,380人)のうち、集計期間にタバコを自分用・共用で購入した人
また、personal eye対象者の中で直近1年(2007年8月~2008年7月)のタバコ実購買履歴データから「自分用」もしくは、「自分と共用で利用」と答えた人を喫煙者と定義し、喫煙者のtaspo所有状況、購買チャネルの変化を分析しました。
5月時点喫煙者n=2,516s(全サンプル=8,850s)
7月時点喫煙者n=2,528s(全サンプル=8,860s)
*ウェイトバック後のサンプル数。
実購買サンプル数に母集団にあわせたウェイト値をかけたもの。
※personal eyeでは、母集団の構成比にあわせたウェイトバック集計を行っています。
ウェイトバック集計とは、回収された調査データを母集団の実際の構成比に合わせてデータに重みづけして集計することをいいます。
※上記はいずれも20~59歳(京浜+近畿)の調査結果。
【 (*) personal eye パーソナルアイ(個人消費者調査) 】
インテージの消費者パネルノウハウと、最新のITを融合させた消費者パネル調査。当社開発の小型バーコードスキャナーを使うことで、従来の家庭内消費だけではなく、清涼飲料や菓子など、家庭外(オフィス・学校・出先など)での購買行動が捕捉できる。調査対象は男女個人(15~59歳 5,000人/ただし今回の分析は20~59歳 4,380人)で、OL・サラリーマン・学生など多彩なユーザープロファイルをカバーしているため、パーソナルユース商品の購買行動分析が可能。
【personal eye 消費者購買データ】
1.taspo導入におけるタバコ購買チャネルの変化(2007年/2008年7~8月比較)
※20歳~59歳(京浜+近畿)
personal eye消費者購買データにて、taspo導入後の2008年7~8月2ヵ月のチャネル別購買状況を昨年同期間と比較した。
2007年のタバコ購買チャネルは、自販機が44.1%とトップであったが、taspo導入後の2008年では、CVS(コンビニエンスストア)が52.9%で大きく増加、自販機は19.8%と大きく減少していることがわかる。

2.男女別taspo導入におけるタバコ購買チャネルの変化(2007年/2008年7~8月比較)
※20歳~59歳(京浜+近畿)
男女別に購買チャネルの変化を見ると、男性は自販機での購入が半減し、CVS(コンビニエンスストア)の購買が55.3%と増えた。一方、女性は、CVSとスーパーでの購買構成比が、ともに増えていることがわかる。ただし、男女別タバコ購入箱数構成比は、約8:2(参考参照)のため男性の購買傾向がトータルには強く影響している。


【PEAS:personal eye付帯調査】PEAS: personal eye additional survey
3.taspo所有状況(2008年5月 ⇒ 7月) ※20歳~59歳 喫煙者ベース(京浜+近畿)
自販機でタバコを購入する場合、2008年7月以降はtaspoが必要となった。そのためtaspo非所有者(喫煙者の約67%(*))は、taspoがなくてもタバコを購入することができる自販機以外、特にCVSへ流れたと推測される。
以下は、taspo開始前の5月と開始後の7月のtaspo所有状況(京浜&近畿)を比較したデータである。
※喫煙者=直近1年のpersonal eyeデータ(消費者購買データ)から、自分用もしくは共用でタバコを購入したpersonal eye対象者
(*) personal eye付帯調査より
taspo所有者率(既に持っている+申込済み)は、19.6%(5月)から33.1%(7月)に増えた。
「申し込む予定」と回答していた割合は、5月に比べ7月には減少し、一方で「持っていない/申し込まない」が増えている。

4.性年代別 taspo所有状況(2008年5月 ⇒ 7月) ※20歳~59歳 喫煙者ベース(京浜+近畿)
personal eye付帯調査結果から性年代別にtaspo所有状況を見ると、7月には喫煙者ベースで、男性35.3%・女性27.9%。特に男性50代は、喫煙者の約半数は、taspoを所有している。

