【地味だけど知っておきたい! 5分で解説 データエンジニアリングコラム②】~本当は知らない?データのありか

【目次】

このコラムのご紹介

このコラムでは、インテージのデータエンジニアが経験をもとに、地味だけど知っておきたい「データ活用の重要なステップ」や「データ活用の障壁と対策」を解説します。

前回は「データ活用の全体像」について説明しました。関係者で共通した全体像の理解を持つと、活動目的が明確になりコミュニケーションも円滑にできるとお伝えしました。

今回のテーマは全体像の①データソースでよくぶつかる壁「データがどこにあるのか本当はわからない!?」です。
社内にデータがたくさんあるから活用しよう!と取り組み始めたところ、実は必要なデータが手に入らない・・・そんなことがあります。

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これからデータ活用やDXプロジェクトに関わるかたにお尋ねします。使いたいデータがどこにあるか把握されていますか?
生産、販売、顧客、販促、契約、勤怠など様々な業務で発生したデータがどこから入手できるか、具体的にどうやって入手するかイメージはありますか?

おそらく大まかに「生産管理システムにある」、「CRMツールの中にある」といった回答が思い浮かぶのではないでしょうか。

もう少し解像度をあげてみましょう。
データの期間、たとえば今月のデータ、先月、去年、あるいは前回のイベント時のデータ・・・全ておなじ方法で入手できそうでしょうか?
キャンペーンの管理番号、入退会日や新商品の発売日など必要な項目は足りそうでしょうか?

あれ?と思われたかたもいるのではないでしょうか?
これらの引っかかりが生まれる原因と解決への糸口を考えてみましょう。

着手して初めてわかる大変さ

多くの場合、業務で発生するデータは「その業務が最適に動く」ように設計されています。
業務を円滑にするため、3年前のデータは別の場所に退避する、項目設定が年度で異なる、などはごく当たり前に行われています。

そのためデータを統合して活用する場合、各データ元から顧客情報、出稿履歴、購買、出荷など必要な期間や項目をかき集めて整理が必要になります。見込みよりも時間や関係者の協力を要することが多く、数年かかることもザラにあります。

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あきらめないでください。解決の糸口になりそうな提案を3つご紹介します。

「データに詳しい人」は潜んでいる

(1)小さく始める
いきなり全てのデータを集めると調整ごとばかりが増え収集がつかなくなります。可能であれば最初は小さく始めましょう。

ご自身がアクセスしやすいデータ、もしくは詳しいかたがいるとわかっている範囲から着手することをオススメします。徐々にデータのくせやデータ集めの要点がわかってきます。同じような悩みを持つ人と出会えれば一歩前進です。

(2)社内で仲間を探す
データ活用の経験について伺うと「どこの部署でも同じような悩みを持つ人が1人はいた」とよく耳にします。

データ探しは抱え込んでしまうことが多いですが、まずは「取り組んでいること自体」を周囲に伝えましょう。実は詳しいかたが身近にいるかもしれません。

勤続が長いかたに業務の流れを聞くのもおすすめです。「システムは詳しくないんだよねー」という方にお話を伺ってみたところ、業務で入力するデータや目にする項目、ふと出てくる未知のシステム名など重要情報が出ること出ること・・・。
それを整理するだけでデータの流れを理解する突破口になった!ということがしばしばあります。

業務データの流れを1つ理解すると、ほかの業務のシステムやデータも理解できることがよくあります。2つ3つと増やしたころには社内でもデータに詳しい人になっているはずです。

(3)社外で仲間を探す
近くで似たような悩みをもつ人を見つけられない場合は「データエンジニアリング」、「データサイエンティスト」「データ整備人」などのキーワードを使ってネットで勉強会を探してみるのもよいかもしれません。

どのような方がデータ活用を担うかは会社や部署でかなり異なるようです。事業担当者やシステム担当者、兼務専任などさまざま、コミュニティも様々な分野にまたがっています。
「業務が違う人と話して通じるの?」、「技術者の集いは近寄り難い・・・」など不安に感じるかもしれませんが、まずは気軽にオンライン開催の勉強会に申し込んでみてはいかがでしょうか。
成功例の話しはもちろん、意外にも失敗事例まで共有されています。

ちょっと遠慮してしまいますが、講演者にコンタクトをとって相談に乗っていただけるケースもあります。

おわりに

今回は分析に使うデータにたどりつくのは意外と大変、でも仲間が絶対にいる、とお伝えしました。

非常に地味で、わざわざコラムにするほどなの?と思われたかもしれません。

この問題はかなり多くのご担当者様が苦労されている姿を目にしてきました。
また複数のかたの協力が必要なケースが多く、僭越ながら「ほかにも悩んでいる仲間がいるよ」「データソースの知識は地味だが役に立つ」と支援の気持ちで書かせていただきました。この記事を読んで声をかけあっていただくきっかけになれば・・・とも思っています。

データ整理は大変ですがデータ活用で避けられないものです。弊社の営業担当者にお声がけいただくことも選択肢として心の片隅に置いていただけましたら幸いです。

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