「仕事帰りに一杯」は減った?ビジネスマンの外飲み事情

※この記事は2014年8月のリリース記事を再構成したものです

古くは飲みニケーションという言葉が使われたり、若者の飲み会離れが話題になったり。“飲み”は昔からビジネスパーソンと切り離せないキーワードになっています。インテージでは1都3県(東京・埼玉・千葉・神奈川の京浜エリア)に住む20~59才のビジネスパーソン800人を対象に仕事帰りの“外飲み”の実態を調査してみました。(調査期間は2014年7/15~17の3日間)
※この調査では、性年代別の違いを捉えるために各性年代につき100人ずつ調査をかけ、参考としてTOTALの数値で傾向を捉えています。

仕事帰りの“外飲み”、どのくらい行っている?

まずは、仕事帰りの“外飲み”の頻度。ここでは会社の歓送迎会などの行事や接待といった公式な飲み会は除いて答えてもらいました。

最近3ヵ月間で仕事帰りに外飲みに行ったビジネスパーソンは64.1%(図表1)。2014年4月の消費税増税の影響もあるのか、仕事帰りの外飲みに「行っていない」人が2013年同時期(2013年7/16~18の3日間)の同調査と比べて5.3ポイント増加していました(図表2)。
また、外飲みに行った人の中で最も多かったのが「2~3ヵ月に1回くらい」(19.5%)。調査の選択肢の中で最も少ない頻度でした。

性年代別に見てみると、「最近3ヶ月で外飲みに行った」人の割合が最も高かったのは20代女性ビジネスパーソン。71.0%が外飲みに行っていました。女性ビジネスパーソンは年代が上がるにつれ外飲みに行ったという人は減り、50代では57.0%でした。一方、男性ビジネスパーソンで特徴的だったのは20代男性の外飲み頻度の高さ。33%が週1日以上外飲みをしていました。

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図表1 最近3ヵ月間の外飲み頻度(性年代別)
※濃い網掛けのセル:最も高い項目、薄い網掛けのセル:TOTALより5ポイント高い項目 

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図表2 最近3ヵ月間の外飲み頻度(前年との比較)

次に、3ヶ月以内に外飲みをした人に対し、外飲みのスタート時間をたずねてみました。最も多かったのは「19時台」(48.9%)。次いで「18時台」(37.6%)、「20時台」(18.9%)となりました(図表3)。

性年代別に見ると、50代は「18時台」スタートが最も多く、他の年代よりもスタートが早い様子がわかります。

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図表3 最近3ヵ月間で多かった外飲みスタート時間(性年代別)
※濃い網掛けのセル:最も高い項目、薄い網掛けのセル:TOTALより5ポイント高い項目

では、どのくらいの時間飲んでいるのでしょうか? 最も多かったのが「2時間くらい」(49.7%)でほぼ半数、次いで「3時間くらい」(42.7%)という結果でしたが、性年代別にみると30〜40代の女性で「4時間くらい」と答えた人が他の性年代より多く、ゆっくり外飲みを楽しむ人が多い様子がうかがえます(図表4)。また、飲み会のスタートが早めだった50代男性は他の性年代より外飲み時間が長い人が少なく、2時間に集中していました。早く飲みはじめて早く帰宅する様子が浮かびます。

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図表4 最近3ヵ月間の平均的な外飲み時間(性年代別)
※濃い網掛けのセル:最も高い項目、薄い網掛けのセル:TOTALより5ポイント高い項目

Key Point1

「仕事帰りに外飲みしなかった」人が増加。よくある“外飲み”は19時開始、2~3時間コース。

1回当たりの飲み代はいくら?

外飲みをしなかった人が増えたのは増税の影響もあるのでは?と思われるところですが、飲み代にもなんらか影響はあるのでしょうか?外飲み1回の平均予算を聞いてみました。
外飲み予算で最も多かったのは「4,000円程度」(34.9%)、次いで「3,000円程度」(34.1%)でした(図表5)。
「3,000円程度」が最も多かった2013年の同時期と比べると逆転し、少し高い方にシフトしています。1回の飲み会の費用を抑えた影響より、1回の飲み代が増税分で増加した影響の方が大きかったということでしょうか。

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図表5 最近3ヵ月間の外飲み平均予算

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図表6 最近3ヵ月間の外飲み平均予算(前年との比較)

Key Point2

外飲みの平均予算は4000円程度。増税の影響か、前年より増加。

誰とどんな目的で“外飲み”する?

では、仕事帰りの“外飲み”は誰とどんな目的で行っているのでしょうか?

仕事帰りに飲みに行く相手として最も多かったのは「職場の同僚」(64.1%)。次いで「職場の上司」(35.7%)、「会社、職場以外の友人・知人(同性、異性問わず)」(32.4%)「会社、職場以外の友人・知人(同性のみ)」(32.0%)でした(図表7)。
性年代別に見ても、男女問わずすべての年代で「職場の同僚」がトップ。職場が同じ分、時間を合わせやすいことも要因として考えられますが、仕事の後も職場の人とコミュニケーションをとっている様子がわかります。

一方、30〜50代の男性は“一人飲み”も10%以上いました。特に40代男性はもっとも多く14.3%。仕事での責任が増える一方で家庭持ちも多い年代。外飲みで気分転換してから家に帰っているのでしょうか。

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図表7 最近3ヵ月間の飲酒の同行者(性年代別)
※濃い網掛けのセル:最も高い項目、薄い網掛けのセル:TOTALより5ポイント高い項目 

仕事帰りに外飲みする目的・理由のトップ3は、「会話を楽しんだり、コミュニケーションをとりたかったから」(69.0%)、「ストレス解消や気分転換をしたかったから」(43.5%)、「つきあいで、誘われたから」(40.5%)となりました(図表8)。

1位の「会話を楽しんだり、コミュニケーションをとりたかったから」は特に女性に多く見られました。また、「ストレス解消や気分転換をしたかったから」は30代女性(60.9%)が他の性年代と比べて突出して高く、ストレスフルな様子がうかがえます。

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図表8 最近3ヵ月間の飲酒理由(性年代別)
※濃い網掛けのセル:最も高い項目、薄い網掛けのセル:TOTALより5ポイント高い項目

Key Point3

仕事帰りの外飲みの主な目的は職場の同僚・上司とのコミュニケーション。

“外飲み”? それとも“内飲み”?

最後に、最近3ヶ月の仕事帰りの外飲みの仕方に変化があったのかをたずねてみました。最も多かったのが「一次会で帰るようになった」という人。半数以上が「あてはまる」と回答しました。次いで、「外より家で飲むことが増えてきた」(38.2%)、「上下関係なく割り勘にすることが多くなった」(33.7%)と続きます(図表9)。増税に伴う節約志向の高まりによるものでしょうか?

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図表9 最近3ヵ月間の外飲みの仕方

2013年の同調査と比べると、「外より家で飲むことが増えてきた」は10ポイント以上増加しており、やはり節約意識によって消費引締めの動きが起きていると考えられます(図表10)ただ、その他の変化は2014年に急に起きたことではないようです。2013年時点でも「一次会で帰るようになった」人は約半数。「上下関係なく割り勘にすることが多くなった」人も約3割いました。年々変化し続けていることがわかります。変化の背景には節約志向の高まりだけでなく、人との付き合い方の変化もありそうです。

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図表10 最近3ヵ月の外飲みの仕方(前年との比較)

Key Point4

「一次会で帰るようになる」、「外より家で飲むようになる」、といった外飲み事情の変化には節約志向の高まりや人との付き合い方の変化がありそう

仕事帰りの外飲みは主に会社の人とのコミュニケーション。今回の調査ではその外飲み機会が減ってきている様子が見られました。会社の人との付き合い方が年々変わってきているようです。


今回の分析は、下記の設計で実施した調査結果をもとに行いました。
調査方法 インターネット調査
調査地域 京浜(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)
調査対象者 インテージ・ネットモニター“キューモニター”のうち、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県に住む20~59才の男女ビジネスパーソン
サンプル構成 男性400名、女性400名
調査期間 2014年7月15日(火)~7月17日(木)

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