ゴールデンウィーク2019 10連休は長すぎた? ~史上最長のGWを終えて~

暦の上では4月27日~5月6日までの10日間続いた2019年のゴールデンウィーク(GW)。史上最長と言われた2019年のGWですが、実際に経験してみてどのように感じられたのでしょうか。多くの人にとって10日間の休みは「ちょうどよい」というわけにはいかなかったようです。

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10連休を取れた人は半数近く、1日も休めなかった人は1割未満

2019年のGWに取得できた連休の日数を聞いたところ、10連休を取ったという人は29.8%、11日以上と答えた人も15.4%で、半数近い人が暦どおりかそれ以上の連休を取得していました。働き方改革の導入などもあり、企業も積極的に休暇を取らせる方向にシフトしていることがうかがえます。一方で1日も休めなかったという人も7.1%見られました。

図1

10連休事後_01_連休日数.png

全体では4割以上が満足を示すも、1日も休めなかった人は半数近くが不満と回答

次に、今年のGWを過ごしての満足度を見てみましょう。全体では満足を示した人(「とても満足」~「やや満足」)が41.3%と、不満を示した人(「とても不満」~「やや不満」)を20ポイント近く上回りました。10日以上休みを取得できた人は、半数以上が「とても満足」~「やや満足」と回答、全体を10ポイント上回る結果に。

一方で、1日も休めなかった人たちは半数近くが不満を示しました。不満の理由を聞いた自由回答では、「普段通りでまったく休めず、電車や駅はいつもより混雑していて余計に疲れた」「渋滞渋滞で仕事に影響」など、連休の混雑により仕事や通勤に支障が出たという声も聞かれました。また、「人員不足のサービス業にとっては単なる地獄」「連休が長い分仕事のシフト調整が難しく、皺寄せが全部回ってきた」というように、普段以上に激務になった人も見られ、業種や職種による負担や不公平感を軽減する方策が必要になりそうです。

図表2

10連休事後_02_満足度_03.png

多くの人にとって10連休は長すぎだったという結果に

それでは、暦の上では10日連休というGWを実際に経験して、その長さについてはどのように感じられたのでしょうか。図表3がその結果となりますが、7割以上の人が長すぎると回答しました。具体的には「長すぎる」が32.6%、「やや長すぎる」が38.9%で計71.5%と、「ちょうどよい」の24.4%を大きく上回っています。また取れた休日の日数別にみると、まったく休めなかった人では「長すぎる」「やや長すぎる」が計83.3%に達して最も不満が高く出ましたが、10日以上の休みがあった人でも63.1%と半数を超えました。休めた人にとっても、休めなかった人にとってもちょうどよい長さとは言えなかったようです。


図表3

10連休事後_03_長さ.png前述の、満足度の理由を聴取した自由回答でも、「長すぎてやることがなくなった」「休みが長過ぎて、暇だった」と何をしてよいのか分からなかったという声や、「あんまり長すぎて、いざ仕事が始まったら、身体がしんどい」など仕事に戻るのがきついといった声が少なくありませんでした。さらに、「主婦にとっては家族の3回の食事の支度他、家事が増えかえって忙しく、こんなに長い休みはいらない」というように、家事を女性が担っていることが多い現状では、普段よりも家事が増える長い休みは要らないといった声も多く聞かれました。

「ちょうどいい長さ」の回答は、5日、7日、3日の順

それでは、何日休みだったらちょうどよいと感じられたのでしょうか。10連休は「長すぎる」「やや長すぎる」と回答した人たちにとって、ちょうどよいと感じる日数は「5日」が36.2%で1位となりました。続いて2位は「7日」で18.7%、3位は「3日」で16.3%という結果に。6割以上が今回の連休の半分以下の休日数でちょうどよいと回答していて、「1日」~「7日」を合計すると89.7%と、7日以内の休日数がちょうどよいと答えた人が9割に迫る勢いでした。バカンスなど大型の休暇を取る習慣がある欧米の国とは違い、日本人はまとめて長く休むということに積極的ではなさそうです。

図表4

10連休事後_04_ちょうどよい日数_03.png

GWに良くなかったと感じたこと1位は出費増。役所、病院などへの不満は1割に満たず

GW前には今までにない大型連休ということもあり、さまざまな面で問題が起こるのではないかと懸念されていました。そこで、自分自身にとって実際に良くなかったことは何かを聴取したところ、1位は「出費が多かった」で24.9%、2位は「生活のペースが乱れた」で21.9%でした。3位は「交通機関が混雑した」で15.3%、4位は「街中・近隣が混雑した」で12.7%と、普段以上の人出への対処に困ったという回答が上位に。

一方で、「病院にかかれなかった」は8.6%、「役所の手続きができなかった」は5.7%と、GW前に話題にのぼっていた病院や役所の手続きについて不便を感じた人は多くはなかったようです。とは言え、生活に直結する問題だけに今後も大型連休がある時は対処の方法を考える必要がありそうです。

図表5

10連休事後_05_良くなかったこと_01.png

2019年GWのような大型連休、またあってほしいと思う人は4割に満たず

多くの人が長すぎると感じた2019年のGW。今年のような大型連休がまたあってほしいと思うかどうかを聞いたところ、またあってほしいと思う人(「とてもそう思う」~「ややそう思う」)が36.4%、あってほしいと思わない人(「まったくそう思わない」~「あまりそう思わない」)が40.4%とほぼ同等の結果に。特に、1日も休みがなかった人たちは6割以上が、またあってほしいとは思わないと回答しています。10日以上休めた人も、半数程度がまたあってほしいと回答したものの、3人に1人は今年のGWのような大型連休がまたあることに対して否定的でした。

図表6

10連休事後_06_またあってほしいか_01.png

またあってほしくない理由としては、「生活のペースが乱れるから」が4割近くと最も多く、次いで「交通機関や道路が混雑するから」「役所や金融機関・病院などが休みだと困るから」が続きました。また、今年のGWに休みがなかった人たちからは、「祝日・休日に休みにくい仕事をしている人は休めないから」「家事や家族の世話が大変だから」という切実な声もあがっています。

図表7

10連休事後_07_またあってほしくない理由_02.png

一方、またあってほしいと思う人たちからは、「休息を取れるから」「リフレッシュできるから」といった声が多くあがっています。また、「家族や友人と一緒に時間を過ごせるから」「普段できないことをできるから」も、今年のGWのような大型連休がまたあってほしい理由として4割以上からあがりました。

図表8

10連休事後_08_またあってほしい理由_01.png

前述の満足度の理由を聴取した自由回答からも、「単身赴任で子供にたくさん会えた」「息子達が孫を連れて帰って来た」「友人達のところへ遊びに行けた」など、家族とゆっくり時間を過ごすことができたり、普段なかなか会えない親戚・友人と会えてよかったという声が多く聞かれています。また、10連休と長かったことで、「ゆっくり休んで体が楽になった。家族と温泉地にも赴けた」「まとまった休日が取れたので普段出来てない掃除ができ、身体もたまっていた疲れがとれ、とても満足している」というように、メリハリのある時間を過ごせたことも良かったポイントだったと言えそうです。


今回の調査からは、大型連休・長い休暇の在り方についてさまざまな意見が聞かれました。「仕事をしていると自己都合でまとまったお休みをとるのは難しいので、誰かに業務の代理をお願いすることなく長い休みが作れることがありがたい」というように、まとまった連休を国が設定してくれる方が休みやすくてよいという声がある一方で、「あまり長すぎる休みより、分けて休みたかった」など日数を分けてくれた方がよかったという声や、「分散したバカンスが定着して欲しい」というように、皆が同じ時期に休むのではなく、休みの時期を分散させた方が望ましいという声もあがっています。さらには「医療従事者なので長く休めない」「休める業種と休めない業種の差が激しい」というように働く人の中でも休める人・休めない人がいる現状の課題を指摘する声もあがっています。

2019年4月以降、年間10日以上有給休暇がある人は、5日以上の有給休暇の取得が義務づけられるようになるなど、日本人の働き方・休み方を変えようという動きが見られます。年間の祝日数が諸外国に比べても多い一方で、有休取得日数は少ない日本。10連休という大型連休を経験した今、休みの在り方について改めて議論を深める良い機会なのかもしれません。

今回の分析は、下記の設計で実施したインテージの自主企画調査結果をもとに行いました。
調査地域:日本全国
対象者条件:15~69 歳の男女
標本抽出方法:弊社「マイティモニター」より抽出しアンケート配信
ウェイトバック:性年代構成比を、2015年度実施国勢調査データをベースにウェイトバック
標本サイズ:n= 2,108
調査実施時期: 2019年5月16日(木)~2019年5月19日(日)

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