【未知との遭遇】Vol.4 おしゃピク

この【未知との遭遇】は、インテージの男性若手リサーチャー伊東祐貴が女性向け市場について知るべく、世の女性方の趣向やトレンドを実体験して学びを得る様をコラムでお届けするシリーズです。

第4回はおしゃピクです。2018年5月のレポートです。

第5回の「カラフェ」の記事へはコチラから


こんにちは。採血が苦手な伊東です。

今年の健康診断は前回以上に血を抜かれると聞き、恐怖におびえながら日々を過ごしています。

【目次】

おしゃピクとは?

おしゃれなピクニックの略です。

レジャーシートを敷き、ドリンクや食事を並べ、自然の中で優雅に過ごす
その一連の行動をいかにおしゃれに遂行し、フォトジェニックな写真が撮影できるかを競います。

仲間とのレジャーとしてはもちろんのこと、SNSへ投稿することを目的におしゃピクを開催する女性が増えているようです。

おしゃピクの火付け役となったのは、タレントのローラさんであるとの説が有力
彼女がブログに投稿した、女子力の高い手作りご飯やおしゃれグッズ満載のピクニックの様子が、多くの若い女性を刺激したようです。

参加者のアサインや、アイテムの調達、当日の運営、写真の構図決めなど、
随所にセンスが求められるおしゃピク
ネット上では、おしゃピクに必要な準備や心得など、初心者にも親切なサイトが多数存在しています。

みなさんも梅雨入りの前に、優雅でおしゃれな一日を過ごしてみてはいかがでしょうか。

体験レポートと今回の学び

最近は気温も落ち着きつつありますし、ピクニックにでも出かけるとしましょう。

幸運にも会社から歩いてすぐ近くに、秋葉原練塀公園というスポットがあります。
植物に囲まれており、車道と線路に挟まれている割には静かなこの公園
しかし、改めて見てみるとそれほど自然は豊かでなく、あまりピクニックとの愛称は良くなさそうです。

インスタグラムで拾ってきた画像でシミュレーションしましたが、しっくり来ませんでした。

そんな折、週末にサッカー観戦をする競技場の周りが公園であると判明しました。
柏駅徒歩20分の日立台公園でおしゃピクを実行します。

早速インスタグラムにあげられている写真を参考に、必要なものを揃えていきましょう。

まずは南千住駅近くのDAISOに足を運びます。
おしゃピクのカギを握りそうなジャーの売り場へ

100円とは思えないクオリティですが、すべてガラス製。
サッカー観戦の入場時に没収されることでしょう。
やむを得ずプラスチック製のワイングラスで代替します。

続いてホームセンターへ
お目当ては木で編まれたバスケットです。

小さい頃からよく聴いてきた歌の一節に
バスケットをさげて、ウイスキーボンボンも持って
軽やかにスキップをする描写があります。
やはりピクニック気分を高めるのは、手首にさげたバスケットに他なりません。
きっと今回のピクニックをワンランク上に引き上げてくれることでしょう。

そんな期待も虚しく、バスケットは販売されていませんでした。

仕方がないので再びDAISOに戻り、200円のトートバッグを購入します。

最後にスーパーで食材を調達し、サンドウィッチを作ります。
具材にはローストビーフを起用

michi_4_1.png

レタスと共にパンへそのままINしてもよいのですが、
そこで満足しているようでは足元を救われます。

今年車チームに配属された新入社員の方も、なかなかのウィッチャーであるとのこと
幾度となくサンドウィッチと死闘を繰り広げてきた身として、負けてはいられません。

■作り方

①パンに切れ目を入れ、オリーブオイルを塗ります。
②ローストビーフにとろけるチーズを乗せてレンジでチンします。
③待っている間にからあげをつまみます。
④カットされたレタスとローストビーフをパン詰めます。

一通りの準備が揃ったところで、いざ公園へ

michi_4_2.png

全然人がいませんが、持参したおしゃれグッズたちを並べていきます。

ディズニーのレジャーシート
アースカラーのランチョンマット
ワイングラス(ファンタグレープ)
フルーツロールケーキ
ローストビーフサンド
くまモンのウェットティッシュ
DAISOのトートバック

michi_4_3.png

文字に起こした段階ではインスタ映えを感じさせていたのですが、何かが足りません。

期待通りの活躍を果たせなかったウェットティッシュをトリミングし、フレームで加工してみます。

michi_4_4.png

少しはましになりましたが、根本的な解決には至りませんでした。

アイテムや写真加工の問題ではなく、一人でピクニックをすること自体がおしゃれでは無いのかもしれません。

◆今回の学び

・公的な消費と私的な消費は異なる。 
 ピクニックやホームパーティに持ち寄る商品は、
 その商品をチョイスした”自身のセンスを表現するための役割”を果たす。
 例、家ではさけるチーズを食べているが、お土産にはKIRIのクリームチーズを買っていく。

・屋外での消費に際しては、パッケージがより大きな意味を持ってくる。
 持ち運んでも中味が破損せず、使用後に処分しやすい形状や素材であることも、競争優位の一要素となる。
 例、ランチパックは空気が入っているので、カバンに入れてもつぶれにくい。
   折りたたんでコンパクトになり、燃えるゴミとして捨てられる紙パック飲料。

・ローストビーフを加熱するとローストビーフではなくなる。

ピクニックは上手くいきませんでしたが、その後のサッカー観戦で華麗な逆転劇が見られたので大満足です。

Vol.3 ネイルケアへ
Vol.5 カラフェへ

著者プロフィール

伊東祐貴
伊東 祐貴(いとう ゆうき)
20代の男性リサーチャー。入社当時、全国女性消費者パネル(SLI)の運用に関わった経験から、女性向け市場を知るための体験レポートを社内に継続的に発信。歳の離れたきょうだいの視点も取り入れ、「いまのワカモノ」視点で市場を追っています。
著者の記事一覧はこちら

関連記事