ママのコロナ禍における“食”の楽しみ方の変化

早いもので2021年も半ばに差し掛かりました。ワクチン接種は進んできたものの、首都圏には感染拡大の第5波が到来し、コロナによる影響はまだまだ収まりそうにありません。私たちの生活も元通り”とはいかず、今の生活に適応した新しい商品やサービスがどんどん出てくる中で、さらに変化し続けているのではないでしょうか。

インテージクオリスでは、1人の生活者の行動や気持ちを理解すること(n=1分析)により変化の兆し”を捉え、新しい商品やサービス開発のヒントを見出そうという試み、<n=1プロジェクト>を実施してきました。コロナ禍でもポジティブな行動変容をした方を対象に日記調査を実施し、その中でも特にニューノーマル時代の生活者像の理解を深める上で興味深い投稿をしていただいた5名の方に、デプスインタビューにご協力いただきました。

今回記事にさせていただいたのは、専業主婦のEさん(44歳・女性)。コロナ禍でパンやスイーツ作りをする人が増えたと言われていますが、Eさんもその1人です。実際のところ、なぜパン・スイーツ作りを始めたのか。食生活においてどのような変化があったのか。インテージクオリスのリサーチャー出野 舞が、デプスインタビューからリアルな意識を探ってみました。

過去の記事はこちらからご覧ください。
Aさん:コロナ禍で変化する子供の成長機会、それに対する親の気持ちとは
Bさん:アクティブシニアはどうしてこんなにアクティブなのか
Cさん:働く20代、コロナ禍でのストレスは?
Dさん:定年後も忙しく動き続けるアクティブシニアの原動力

【目次】

日記調査は食”の記録が多かった

Eさんにも、日記調査で約3ヶ月間に渡り日々の出来事を投稿していただきました。ご本人も「楽しかったです。食べ物ばっかりになっちゃいました」とおっしゃっていたように、その多くが食”に関する記録でした。
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手作りパン・スイーツだけではなく、ケーキ屋さんやスーパーで買ってきたスイーツ、家族と食べるテイクアウトや外食、ママ友ランチなど楽しい気分の投稿が多い中、毎日残り物でお昼を済ましているという少しテンションが低めの投稿もありました。

これらはEさんにとってどのような意味を持つのか。デプスインタビューにより、それぞれの価値観を明らかにしていきます。

自身と家族の食”の好み

まずは、インタビューから見えてきたEさんのご家族について、今回のテーマである食”を中心にご紹介します。

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Eさんは日記投稿では食の投稿が多かったものの、自分で料理をすることは「大好き」というほどではなさそうです。また、Eさん自身が食べることが好きだとしても、自分の好みを優先するときと家族の好みを優先するときがあることがうかがえます。

コロナ禍でのネガティブをポジティブに切り替える

コロナ禍で制限されたこと、ネガティブな方に変化したこととして、以下のような話が出てきました。

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これだけを見ると制限されたことが多く、ストレスを抱えているように感じられますが、Eさんはどのようにしてポジティブに切り替えていったのでしょうか。楽しみ方のタイプで分けてみると、同じ食”でもそれぞれ価値観の違いがあることが見えてきました。

①自分も家族も楽しむ
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②自分自身が楽しむ
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③家族が楽しむために自分は我慢する
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自分を犠牲にして家族の楽しみを優先するところもありつつ、自分もストレスを溜めないよううまく楽しみを見つけて息抜きをしている様子がうかがえました。また、コロナ禍で消費が伸びている袋麺ですが、食べるタイミングや気持ちもコロナ前と比べて変化していることがわかります。

最後に

これまで5名の方のn=1分析記事を掲載してきましたが、コロナ禍でもポジティブな行動変容をした方々には、以下のような共通点がありました。

「できなくなった」で終わらせず、「今できる範囲でできることをやる」という意識を持つ
コロナ禍でもできる、新しい趣味や楽しみを見つける
家族とは別の、自分自身の時間・楽しみを見つける
交友関係は今後も保ちたい人だけに絞り、人間関係のストレスを減らす(Cさん・Eさん)

今回記事にさせていただいたEさんも、他の4名と同じく「今できる範囲で」という言葉を何度か発言されていました。コロナ禍で負担が増えてはいるけれど、家族のことをいちばんに考え、でも自分にもご褒美与えつつ楽しもうという価値観は、これからの商品・サービス開発だけではなく、個人の生活においても何かヒントが得られるのではないでしょうか。

これからも、インテージクオリスでは日々変わる時代の流れを読み解き、未来のヒントを探る調査を続けてまいります。

(調査実施概要)
今回の分析は、下記の設計で実施した株式会社インテージクオリス・株式会社インテージの共同自主企画の調査結果をもとに行いました。

  • 調査実施日:2020年12月13日・14日
  • 調査対象者:一都三県在住の20~70代男女5名
  • 調査手法:デプスインタビュー(オンライン)
    ※WEB環境を利用し、会場に集まらなくても任意の場所からオンラインでインタビューを行う手法です。
    自宅でインタビューを行うケースが多く、リラックスして参加できるので、よりリアルな消費者の声がみえてきます。
  • 調査主体:株式会社インテージクオリス・株式会社インテージ

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