年末年始の食卓 ~大晦日の定番メニュー、おせちを食べる人の割合は?~

もう間もなく令和最初のお正月。年末年始は、年越し蕎麦やおせち料理、お餅など、ふだんと違うものが食卓に並ぶ家庭が多いでしょう。昨年末、Intage知るGalleryでは大晦日・お正月の晩ごはんのメニューを分析、地域により特色がある様子が浮き彫りになりました。2019年は全国3,324人に、年末年始の食卓の様子についてアンケートを行いました。

大晦日の夕食 定番メニュー、1位はやはり「蕎麦」

まず、大晦日の食卓から見てみましょう。全国3,324人に「大晦日の夕食の定番メニュー」を自由回答で聴いたところ、1位はやはり「蕎麦」。3人に1人以上が定番メニューに挙げました。

一方で、4人に1人は「定番メニューなし」と回答、特にこれと決めていない人も少なくないようです。また、蕎麦に比べると回答率は高くないものの、「寿司」「すき焼き」「鍋料理(すき焼き以外)」「刺身」や「おせち料理」(単品も含む)も比較的よく食べられているメニューでした。

おせち_大晦日夕食.png
では、大晦日の夕食メニュー、地域によって違いはあるのでしょうか。全国を10の地域に分けて、それぞれの地域で10%以上の人が答えた定番メニューを見たところ、ほとんどの地域で1位・2位は「蕎麦」「定番はない」となりました。

おせち_大晦日夕食地域別2.png

特に、関東(茨城・栃木・群馬・山梨)、京浜/一都三県(千葉・埼玉・東京・神奈川)、京阪神(滋賀・京都・兵庫・大阪・奈良・和歌山)、中国(鳥取・島根・岡山・広島・山口)では4割前後の人が「蕎麦」が定番メニューと回答、大晦日の夕食に年越し蕎麦を食べることが一般的な様子がうかがえます。

一方、北海道と東北(青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島)は、他の地域とは少し違う傾向が見られました。どちらも「蕎麦」が定番メニューと答えた人は2割未満に留まりました。北海道の1位は「寿司」で、4~5人に1人は大晦日の夕食にはお寿司を食べると回答。「寿司」は東北でも2位のメニューでした。また、北海道では11.7%が「おせち料理」と回答、年明け前におせちを食べる「フライングおせち」率が最も高い地域となりました。

北海道、東北とも年越し蕎麦を大晦日の深夜に食べる人が多いため、夕食に食べる人は他の地域よりも少なかったようです。

おせち_年越し蕎麦.png
おせち料理を食べる人の割合は?

次に、お正月の食卓について見てみましょう。お正月の食卓と言えばお重に入ったおせち料理をイメージされる方も少なくないと思われますが、実際にどのくらいの人たちがおせち料理を食べているのでしょうか。

作ったもの・買ったもの・旅先など外で食べるものも含め、「おせち料理」を食べるかどうかを聞いたところ、7割近くの人が「食べる」と回答、広く食べられていることが分かります。

ただし、おせち料理を「食べる」割合にも地域差が見られました。京浜/一都三県、東海(静岡・愛知・岐阜・三重)、京阪神、中国では7割以上がおせち料理を「食べる」と回答したのに対し、東北では半数強に留まりました。

おせち_おせち食べる人.png

サンプルサイズが小さいので参考程度にはなりますが、東北6県の各県のおせち料理を食べる割合を見てみると、特に青森県が37.0%と低いことが分かります。ウニとアワビのお吸い物「いちご煮」や鱈を使った汁料理「じゃっぱ汁」など地域独自の正月料理がありますが、いわゆる「おせち料理」と言われているものとは違うと捉えられているのかもしれません。

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おせち料理、手作り率が最も高いのは「筑前煮」

おせち料理は家庭で作られているのでしょうか。もしくは買ったものが多いのでしょうか。おせち料理を構成する代表的な料理について、作るか買うかを聞いたところ、「作る」率が最も高いのは「筑前煮」で4割以上が「作る」と回答、「紅白なます」が3割以上で続きました。

おせち_おせち作るか買うか.png

一方、おせち料理にはほぼ必ず登場する「かまぼこ」ですが(おせち料理を食べる人の95.1%が「作る」「買う」または「おせちは外食する/旅行先で食べる」と回答)、さすがに「かまぼこ」を「作る」という人はごく少数で、3.9%のみでした。また、「数の子」「伊達巻き」も食卓に並ぶことは多いものの(それぞれ、「作る」「買う」「おせちは外食する/旅行先で食べる」計が80%以上)、「作る」人は1割程度に留まり、「買う」率が高い料理となっています。

どの地域でも広く食べられているのは「かまぼこ」「黒豆」

次に、地域ごとにおせちに登場する料理が違うのか、各料理を食べる人の割合(「作る」「買う」「おせちは外食する/旅行先で食べる」の計)を地域ごとに見てみましょう。最も広く食べられているのは「かまぼこ」で、どの地域でも(おせち料理を食べる人のうち)9割以上の人が食べると回答しました。次いで、「黒豆」も、どの地域でも9割程度が食べると回答しています。

一方、「海老の焼き物/煮物」「ブリの焼き物」は、西日本で食べる割合が比較的高いようです。

おせち_食べる地域別.png

オススメのお餅の食べ方、やっぱり定番がいちばん

最後に、お正月の食卓の定番「お餅」についての調査結果をご紹介します。まず、お餅をいつ食べるかについてです。トータルでは8割近い人が「元日」に食べると回答しましたが、地域によってやや違いが見られます。元日にお餅を食べる率が最も高い中国(82.3%)と最も低い関東(66.5%)では15ポイント以上の差がありました。

おせち_お餅食べるのはいつ.pngお餅を食べる人は1月2日以降になると大幅に減り、1月2日は43.9%、1月3日は36.2%に留まっています。元日に比べると減ったとは言え3人に1人以上はお餅を食べていた3が日を過ぎ、1月4日になると、お餅を食べる人は14.7%となります。お餅を食べるのは3が日まで、という人も少なくないようです。

最後に、自由回答で聞いた皆さんのオススメのお餅の食べ方をご紹介します。最も多く回答されたのは「お雑煮」。4人に1人程度がオススメの食べ方として挙げました。また、その他には磯辺焼きなど醤油と海苔や、きな粉、砂糖醤油、あんこやお汁粉・ぜんざいといった定番がオススメの食べ方として多く挙がりました。また、こだわりの調理法や、「瀬戸内の山椒の入ったオリーブオイル」「海苔は故郷名産(淡路島)の物」などこだわりの食材を紹介してくれた人も。チーズトッピングやピザ風も人気でした。変わり種としては小倉とコーヒー、ピーナッツバターなども挙げられました。

おせち_お餅食べ方.pngもうお正月まであとわずか。ここまでお読みくださった皆さま、どうもありがとうございました。よいお年をお迎えください!

※本レポートに使用した当社調査データ
【インテージのネットリサーチによる自主企画調査データ】
調査地域:全国
対象者条件:20~69 歳の男女
標本抽出方法:弊社「マイティモニター(弊社キューモニター+提携モニター)」より抽出しアンケート配信
ウェイトバック:性年代構成比を、2015年度実施国勢調査データをベースに、人口動態などを加味した2017年度の構成比にあわせてウェイトバック
標本サイズ:n=3,324
調査実施時期: 2019 年11月27 日(水)~2019 年11月29日(金)

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