プレゼン嫌いはこれで克服!おすすめの練習方法とは?

会社の命運をかけた一大プロジェクト!とまではいかなくても、製品の売り込みや事業の企画など、自らの提案を伝えるプレゼンテーション(=プレゼン)は、現代のビジネスシーンにおいて避けて通れないものです。就職・転職活動をしている人であれば、自分自身を売り込むというプレゼンが必要になるでしょう。でも、プレゼンと聞いた途端、「人前で話すのが苦手だから」「緊張で頭が真っ白になる」と尻込みする人も多いのではないでしょうか。人前でもあがることなく堂々とプレゼンする人は、生まれつきプレゼンの達人なのではありません。プレゼンは練習をすれば、誰でも上手になることができます。その方法を、ビジネスパーソンを対象にした意識調査の結果とともにご紹介します。

【目次】
・7割の人がプレゼンに苦手意識を持っている
・どんな練習をすればプレゼンが得意になるの?
・スティーブ・ジョブズ氏も練習をしていた
・「プレゼンが苦手」は思い込み!練習を重ねればうまくなる

■7割の人がプレゼンに苦手意識を持っている

ビジネスパーソンを対象にした調査では、業務上プレゼンテーションを行う機会がある人は35.9%でした。そのうち、プレゼンが「得意」と答えた人はわずか2.9%、「どちらかというと得意」は27.4%でした。一方、「どちらかというと苦手」は52.3%、「苦手」は17.4%。プレゼンする機会がある人のうち、7割もの人が苦手意識を持っていることが分かりました。

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また、プレゼンテーションの何が苦手なのか、自由回答で聞いてみると、「人前で話すと緊張する」「資料を分かりやすくまとめられない」「ユーモアを織り交ぜられない」などがあがりました。他にも、「時間配分が難しい」「機器トラブルが起きると焦る」「敬語で話せない」「言葉で表現するのが苦手」といった回答も見られます。
苦手だと感じている内容の多くが経験を積んだり、練習したりすることで克服できそうなものですが、どのような練習をすれば苦手を克服できるのでしょうか。

■どんな練習をすればプレゼンが得意になるの?

そもそも、「よいプレゼン」とは、一体どういうものなのでしょうか。自分自身にはプレゼンする機会がなくても、多くの人は、同僚や社外の人が行うのを見聞きした経験があるはずです。
「よいプレゼンテーションとはどのようなプレゼンテーションだと思いますか」という自由回答形式の問いに対しては、「内容が論理的」「言いたいことがしっかり伝わってくる」「グラフや写真の見せ方が的確」「難解な言葉がない」「説得力がある」「短時間」「説明一辺倒でない」「眠くならない」などがあがりました。プレゼンに苦手意識をもっていても、「こうなりたい」という理想のプレゼンイメージのある人は多くいるようです。
では一体、どんな練習をすれば得意になるのでしょうか。

▼練習の基本は「声に出して読む」こと

スライドなどの発表資料が出来上がったら、まずは声に出して読み上げてみましょう。言いにくい部分があれば、とことん推敲します。本番を意識して、スライドを操作しながら行うのがポイントです。また、どのくらい時間がかかるのかを確認するために、時間も計っておきましょう。さらに、上司や同僚、部下、あるいは家族に見てもらい、分かりにくいところがないか、遠慮なく指摘してもらう機会も設けるのもいい練習になります。

▼「録画して客観的にチェック!」がおすすめ

さまざまな練習方法がある中でも、特に効果的なのが、録画して、自分の姿を客観視することです。表情や姿勢はどうか、早口になっていないか、聞き手のほうを見ずに手元の原稿ばかりを見ていないか、髪を触ったりポインターをくるくる回したりといった無駄な動きをしていないか、「えー、あー」「やはり」「結局」などの意味のない口癖が出ていないか、などをポイントに客観的にチェックします。スマホがあれば簡単に録画できます。見ては直し、また録画する、を繰り返しましょう。

▼早朝の会議室で、風呂で、カラオケボックスで練習しよう

練習をする場所は本番の会場がベストですが、早朝の会議室や自宅の風呂、トイレの中で行うのもいいでしょう。なかでもカラオケボックスは、人目を気にせず一人になれる空間で、マイクも使えるため、声の出し方からマイクを持ちながらの機器操作も練習できます。通勤時マスクをして、歩きながら台詞をつぶやくという方法もあります。

▼他にもまだまだある練習アイディア

YouTubeなどには、名プレゼンや名スピーチとされる動画がたくさん上がっています。よいプレゼンの例として、それらを参考にするのも良いでしょう。また、低く落ち着いた声、よく通る声は、聞き手から信頼を得やすいといわれています。自分の声に自信がない人は、ボイストレーニングを受けて、お腹から出す「いい声」を習得してはいかがでしょうか。プレゼン方法を指導する講座を利用するのもいいでしょう。

■スティーブ・ジョブズ氏も練習をしていた

調査の中で、「あなたは、どのようにプレゼンテーションを練習していますか」を自由回答形式で聞いてみると、「どちらかというと苦手」と回答した人たちを中心に、「他人のいいところをまねる」「プレゼンスキルの本を読む」「普段の会議で発言して、人前で話すことに慣れる」などがあがりました。しかしながら、大多数の人は「練習したことがない」と回答しています。「得意」な人はともかく「苦手」な人は、その練習さえ億劫だと思っているのかもしれませんが、スポーツに置き換えて考えてみてください。練習をせずに試合(本番)に臨む人はいませんよね。プレゼンも同じです。しっかり練習をして本番に臨むようにしましょう。

新製品を発表するプレゼンで私たちを魅了した故スティーブ・ジョブズ氏は、誰もが憧れる名プレゼンターです。ジョブズ氏はプレゼンの準備として、ストーリー(流れ)を考え、手書きの絵コンテを描いたあと、スライドを作成しました。製品を的確に表現する「ヘッドライン」と呼ばれる短い文章も自身で練り上げています。そのあと、本番同様のリハーサルを一日に何時間も、それも何日間も続けるのが常だったそうです。

日本に目を向けてみるとどうでしょうか。「研究者は、研究と同程度に『プレゼン力』を磨く必要がある」と説く、ノーベル生理学・医学賞受賞の山中伸弥教授(京都大学iPS細胞研究所所長)もプレゼンが上手なことで知られています。しかし最初から上手だったというわけではありません。研究者が研究を続けるためには、他分野の研究者や資金を出してくれる人、政府関係者など専門知識のない人たちにも、自分の研究内容とその意義を正確かつ簡潔に伝える必要があります。そのために山中教授は、アメリカでプレゼンの実践的なトレーニングを受けました。プレゼンをビデオに撮り、先生やほかの受講生から辛辣(しんらつ)な講評を受けるというものです。この練習で得た「『プレゼン力』がノーベル賞への道を切り拓いた」と、山中教授は述懐しています。

「生まれながらのプレゼンの達人」など存在しません。皆それぞれに地道な努力を重ねているのです。

■「プレゼンが苦手」は思い込み!練習を重ねればうまくなる

日本人に比べると、欧米人はプレゼンが上手というイメージをもっていませんか。アメリカでは幼少期から自分の意見を表現すること、思いを言葉で伝えることが重視され、日常生活で知らず知らずのうちにトレーニングされているそうです。
幼稚園などで行われる「Show and Tell」という活動もそのひとつ。自分のことや好きな物のことなどをみんなの前で説明するというものです。これは何もプレゼン力をつけるために行われているわけではなく、「人に分かってもらえる楽しさを知る」ための教育だそうです。そのため子どもたちは、人前で自分の意見を話すことにあまり抵抗がありません。それに比べると日本人は人前で話すことに慣れておらず、苦手意識を持ってしまうのかもしれません。
でも、その苦手意識は、「練習」によって克服することができます。人前に立つことに恐れを感じるのは、自己防衛本能のひとつ。多少の緊張は当たり前です。練習を重ねれば、緊張に慣れることができます。

■まとめ

人の集中力は、5~10分しか持たないといわれています。その分野に詳しくない聞き手にも興味を抱かせ、聞き続けてもらわなければなりません。伝えたい内容や事柄、ストーリーが明確であること、スライドがビジュアルで分かりやすいものであることは大前提です。そこはしっかり固めたうえで、あとは、本番さながらのリハーサルを繰り返しましょう。いきなりうまくなる秘策や特効薬はありません。練習が一番の近道です。パソコンに向かって資料づくりに多くの時間を費やすのではなく、発表の練習にこそ時間を割いてください。練習をたくさんすれば自信が生まれ、聞き手とアイコンタクトをとったり、ユーモアを交えたりする余裕も生まれます。そして、伝えたいメッセージが聞き手に届く「成功」をもたらします。次のプレゼンからぜひ実行してみてください。


今回の記事には、下記の設計で実施したインテージの自主企画調査結果を用いました。

調査手法 インターネット調査
調査地域:全国
対象者条件:20-59 歳の有職男女
標本抽出方法:弊社「マイティモニター」より抽出しアンケート配信
ウェイトバック:性年代別の有職者の構成比にあわせてウェイトバック集計
標本サイズ:826
調査実施時期:2017年6月2日(金)~2017年6月6日(火)

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