コロナ禍のストレス どのように解消している?

知るGalleryでは以前、コロナ禍のストレス実態に関する調査結果を、「生活者編」と「ビジネスパーソン編」に分けてお届けしました。この記事では、そのストレスによってどのような症状があり、どう解消しているのかを続編としてお届けします。

【目次】

主なストレス症状は?

図表1はストレスを感じることがある人がストレス症状として実感している、心身の状態や行動の変化です。

図表1

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ストレス症状のトップ3は「イライラする・怒りっぽくなる」「やる気が出ない」「気分が落ち込む」で、全体の3割から4割という結果でした。また、大半の症状は、男性より女性の方が「当てはまる」と答えた割合が大きくみられました。特に、30代女性で顕著で、イライラする・怒りっぽくなる」「気分が落ち込む」「肌の調子が悪くなる」は女性全体と比べても15ポイント以上高くなっています。

ストレス解消方法は性別・年代でどう違う?

続いて、どのような方法でストレスを解消しているのかを聞き、男女や年代で比較してみました。図表2は男女別のストレス解消法ランキングです。

図表2

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男性では、ランクインした5項目がいずれも約3割と同程度の回答率でした。この中で、「運動・スポーツ・ウォーキング」「お酒を飲む・晩酌をする」は女性より10ポイント以上高く、男性に特徴的なストレス解消方法であることがわかります。
女性では、「テレビ番組を見る」「甘いものを食べる」がそれぞれ約4割で2強という結果となりました。男性に比べて「甘いものを食べる」は20ポイント以上、「テレビ番組を見る」「コーヒーや紅茶を飲む」は10ポイント以上高く、特徴的な解消方法となっています。


次に、年代別のランキングを見てみましょう。(図表3)

図表3

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10代・20代の若年層では「音楽を聴く」が46.3%と半数近くの回答を得てトップとなっていますが、他の年代ではランキング外となっており、若年層に特徴的なストレス解消方法であることがわかります。
また、現役世代の30代~50代では「十分に寝る」が34.3%でトップとなりました。次いで「テレビ番組を見る」「甘いものを食べる」「コーヒーや紅茶を飲む」と、女性で特徴的だった方法が上位に入っています。
シニア世代の60代・70代では、「テレビ番組を見る」が40.9%でトップとなり、他の年代ではランキング外となっている「運動・スポーツ・ウォーキング」が2位となりました。年代によってストレス解消法は大きく異なるようです。

ストレス発散上手な人はどのように発散している?

「自分は、ストレスをうまく発散できている」と感じている人たちはどのようにストレスを解消しているのでしょうか。図表4は、「ストレスをうまく発散できている」という人と「ストレス発散がうまくない」という人の差が特に大きくみられたストレス発散方法です。

図表4

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特に差が見られたのが、「運動・スポーツ・ウォーキング」、次が「映画鑑賞」でした。また、「家事や部屋の片づけをする」にも差が見られました。「身体を動かす」「心を動かす」ことで別の感覚・感情に切り替え、ストレスにうまく対処しているようです。また、「十分に寝る」「コーヒーや紅茶を飲む」が高いという結果からは、睡眠や一服の時間を確保する余裕を持つことで、ストレスや気分が落ち汲む状況にとどまらないことを自然に、あるいは意識的に行っていることが伺えます。
調査では、25項目のストレス解消法の実践度合いを聞いていますが、「ストレスをうまく発散できている」人は、実践している項目の数も多いという結果がみられました。いろいろな対処法を取り入れることで、うまく切り替えができているようです。

最後に、ストレスに対する対処法や工夫についての自由回答から、「ストレス発散がうまい人」のコメントをご紹介します。「ストレスから離れる工夫」「感情面の工夫」「身体の工夫」「行動の工夫」によってうまく発散していることがわかります。

ストレスから離れる工夫:
「好きなアイドルを見たり、好きな小説を読んだり、現実世界から離れて1人になる時間を作る」(10代女性)、「家族と衝突しそうになったら物理的に距離を置く」(20代女性)

感情面の工夫:
「たまに泣く。 子どもたちとくだらない事でよく笑う」(30代女性)、「嬉しい気持ちや楽しい気持ちを大事にする」30代男性、「笑顔で過ごす」(50代女性)、「笑う」(40代男性)

身体の工夫:
「出来るだけ太陽にあたる」(40代女性)、「最低週1回は筋トレ・ジョギングを心がけている」(30代男性)

行動の工夫:
「好きなことに没頭する」(30代男性)、「家事が大好きなので掃除で発散しています!」(60代女性)、「好きな奉仕活動を毎日こなしているので、ストレスなど無い」(70代男性)

第5波の到来でさらなる行動の制約が全国的に続く中、「できる工夫」でうまく切り替え、ストレスに対処することが必要となりそうです。

今回の分析は、下記の設計で実施したインテージの自主企画調査結果をもとに行いました。

インテージのネットリサーチによる自主調査データ】
調査地域:日本全国
対象者条件:15~79 歳の男女
標本抽出方法:「マイティーモニター(弊社キューモニター+提携モニター)」より母集団構成比にあわせて抽出しアンケート配信
標本サイズ:n=2572
調査実施時期: 2021年5月7日(金)~5月10日(月)

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