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コロナ禍で迎える2度目のゴールデンウィーク 今年の予定は?

昭和の日(4月29日木曜日)から翌週の日曜日まで、平日3日間を休むと11連休となる今年のゴールデンウィーク(GW)。大都市を中心に「まん延防止等重点措置」が出され、旅行延期の呼びかけがなされる中で、どのように過ごす予定でいるのでしょうか。2021年4月2日~4月5日(大阪、兵庫、宮城への「まん延防止等重点措置」適用が決まっていたタイミング)に、インターネット調査を行いました。

今年のゴールデンウィークは何日休む?

実際にどれくらいの日数休める予定なのかを、働いている人と学生に聞いた結果が図表1です。

図表1

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「GW期間中に休める日数」については最多が「5日」で22.3% 、次いで“暦通り”の「8日」が14.9%という結果に。74.3%と7割を超える多くの人が、“暦通り”より少ない「7日以下」のお休みとなっているようです。

期間中の最長連休日数では、“暦通り”の日数である「5連休」が3割強と最も多くみられました。一方で、「6連休以上」の人が22.9%という回答結果となりました。“暦通り”の日数(8日)よりも長く休めると答えた人は10.7%しかいなかったことから、飛び石や前後の平日に休んで連休日数を長めに確保しつつも、トータルとしては仕事の負担とならないよう、暦上の休日に仕事をする、という人が少なからずいると考えられます。

今年のゴールデンウィークはどう過ごす?

2シーズン目となるコロナ禍でのGW。どのように過ごす予定なのか、また、昨年と一昨年はどう過ごしたかを聞いた結果が図表2です。

図表2

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「ステイホーム」という呼びかけとともに緊急事態宣言下でのGWとなった昨年は、コロナ前の一昨年に比べて「自宅で過ごす」が25ポイント上昇しました。今年の予定でも、昨年と同水準で8割弱の人が「自宅で過ごす」と回答しています。一方で「ショッピング」を予定している人は、去年そうした人の割合から12.6ポイント増の3割となっており、コロナ前の水準に戻っています。また、「運動」はコロナ前の一昨年と去年は13%程度でしたが、今年の予定として回答した人は2割を超えています。長引く外出自粛で運動不足の解消を意識している人が増えていることが見て取れます。
「外食」「帰省/非同居の家族・親戚が来訪/一緒に外出」「友人・知人と会う」「国内旅行」「映画館/美術館/アミューズメントなどの施設に行く」についても、コロナ前より少ないものの、昨年より割合が増加しました。

「自宅で過ごす」と回答した人に、自宅でどのように過ごす予定なのか、また、昨年と一昨年はどう過ごしたのかを聞いた結果が図表3です。

図表3

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トップ3の「テレビやDVDを観る」「インターネットをする」「ゴロゴロする・寝る」は一昨年より去年に若干増え、今年の予定としても昨年と同水準で推移しています。一方、昨年より今年の予定として注目すべきは「部屋の掃除・洗濯などの家事をする」と「ストレッチや筋トレ」でコロナ前の一昨年にそうした人の1.5倍以上となっています。運動不足を解消し、長い時間を過ごす自宅を快適・清潔に保ちたいという意識が現れているようです。

また、「本・雑誌・まんがを読む」「普段よりも手間・時間をかけた料理」「部屋の模様替えやDIY」を予定している人も一昨年にそうした人の割合より5ポイント以上多くなっていました。自宅での時間をより創造的に過ごす人が増えている様子がうかがえます。
今年のGWの想定予算がいくらくらいか、また、昨年と一昨年にかけた大体の金額を聞いた結果が図表4です。

図表4

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今年のGWにかける平均金額は15,908円と昨年にかけた平均金額から3,000円近くアップしていますが、コロナ前の一昨年の56%の水準にとどまっています。自宅で過ごすことが増え、外でお金を使う機会が減ることの影響は大きそうです。

コロナ禍でゴールデンウィークを迎えるいまの気持ちは?

今年のGW期間中の「新型コロナウィルス」に関する気持ちを6つの事柄について聞いた結果が図表5です。

図表5

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「不安がある」から「不安はない」まで5段階で気持ちを聞いたところ、最も不安が強いのは「海外旅行」、次いで「人が大勢集まる場所に出かける」「新型コロナの感染拡大」で約8割から9割の人が「不安がある」あるいは「やや不安がある」と感じています。
「国内旅行」については8割弱で、より慎重な姿勢が見て取れます。
一方、「公共交通機関を使う」「飲食店での外食」について「不安がある」あるいは「やや不安がある」人は7割程度にとどまっています。
密を避け、感染対策に気をつけながらであれば、ちょっとした移動や外食は楽しめそう、と感じる人は多いのかもしれません。

最後に、普段旅行に行ったり関心がある人たちが「Go To トラベルキャンペーン」についてどう思っているのかを聞いた結果が図表6です。

図表6

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「しばらくは『Go To トラベル』再開は控えたほうが良い」という人が6割と、過半数が慎重な姿勢であることがわかりました。また、4~5月に実施の「地域観光事業支援」(感染状況がステージ2以下の地域での旅行費用とクーポンの補助)を「Go To トラベル」より期待している人、いずれの支援施策に関係なく旅行するという人もそれぞれ7%程度いました。
地域によって感染状況に差の出ている今、住んでいるエリアの状況によっても受け止め方は違うでしょうが、「全国的に人と経済を動かす」ことに対しては、不安を感じる人が多いようです。

今年のゴールデンウィークは、またも都道府県をまたぐ移動の自粛が呼びかけられるといった状況になりそうですが、ワクチン接種の進む国でロックダウンが解除されるといった明るいニュースも入ってきています。来年のゴールデンウィークは多くの人が安心して楽しめるようになっていると信じて、乗り切りたいですね。


この記事の分析は、下記の設計で実施したインテージの自主企画調査結果をもとに行いました。

インテージのネットリサーチによる自主調査データ】
調査地域:日本全国
対象者条件:15~79 歳の男女
標本抽出方法:「マイティモニター」より母集団構成比にあわせて抽出しアンケート配信
標本サイズ:n=2,660
調査実施時期: 2021年4月2日(金)~4月5日(月)

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