今年はどう楽しむ? Withコロナのお花見スタイル

まもなく、コロナ禍に入って二度目の花見シーズンがやってきます。一部地域における緊急事態宣言の解除が前倒しとなり、光が見えてきた矢先の首都圏の緊急事態宣言の延長。その背景の一つとして、解除に伴って花見シーズンで宴会が増えることの懸念が示されています。知るGalleryでは、注目される「生活者が花見シーズンをどう過ごすか」について、調査してみました。

【目次】

コロナ禍のお花見 予定している人はどれくらい?

図表1は、新型コロナウィルスの発生前の2019年、第1波拡大時の2020年、第3波拡大時である現在と3つの年ごとに、お花見をしたか、する予定があるかを聞いた結果です。

図表1hanami_01.png

全体では今シーズンのお花見について「予定がある」「するかもしれない」と回答した人の割合は21.7%で、去年に「お花見をした」という人の割合と同じ水準で推移。コロナ前の2019年に「お花見をした」人の割合の約半分となっています。

特に大きな変化がみられたのが60-70代です。これまでは下の年代と比べて「お花見をした」人の割合が高かったのが、今シーズンについては下の年代と比べて「お花見の予定・意向あり」の人の割合にあまり差がなくなっていることがわかります。

どこへ誰と行く? 2021年のお花見スタイル

お花見のお出かけ範囲について聞いたところ(図表2)、今シーズンのお花見意向者の8割が、公園や土手といった「近場で咲いている場所」と回答し、昨年についての回答率から約8ポイント増となりました。「密でない近場」の意識が高まっていることが見てとれます。

図表2

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一方で、より人出が多いと思われる「桜の名所」や、旅行やドライブでの遠出に目を向けると、昨年は2019年に比べて3~8ポイント程度下がりましたが、今シーズンは回復傾向となっていました。2019年の桜の時期は、首都圏の外出自粛要請が出た頃でした。まだウイルスに関する情報も少ない中、花見をするにしても遠出することに対する不安は当時の方が強かったのかもしれません。

お花見を一緒にする人については(図表3)、昨年は2019年に比べて「友人・知人」が約7ポイントと大きく減った一方、「ひとりで」が5.4ポイント増えていました。

図表3hanami_03.png

今シーズンに目を向けると、「友人・知人」「ひとりで」を想定している人の割合は2019年の水準に近づくと同時に、「同居の夫・妻」「同居の子ども」といったより身近な人と楽しむ想定の人の割合が2019年の割合より大きくなっています。これは、コロナ禍を過ごす中で、感染拡大を抑止する上で「行動するならば、普段会っている人と」という意識が浸透した結果と言えそうです。

お花見に使った金額を聞いたところ、昨年は2019年と比べて半減していました。(図表4)

図表4hanami_04.png

今シーズンに「お花見の予定・意向あり」という人が想定している金額は3,775円と昨年から1,000円ほどアップしています。
今回の調査結果と15~79歳の推定人口※から「お花見市場規模」を試算したところ、2019年は2,134億円、2020年は696億円(前年比32.6%)、2021年の見込みは807億円(前年比115.9%)となりました。少し回復が見込まれますが、それでもコロナ前の半分にも満たない状況にとどまりそうです。
※使用した推定人口は、2015年の国勢調査データをもとに人口動態などを加味したインテージ独自の母集団人口データ

コロナ禍のお花見はどうあるべき? 生活者のいまの空気

最後に、お花見についての考え方をたずねたところ、全体では4人に1人が「自粛すべき(24.9%)」と回答しました。(図表5)

図表5

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一方で、「1年に1度の桜くらいは楽しみたい」という人も2割弱ありました。つかの間でも「ホッしたい」という気持ちがあらわれているようです。

とはいえ、お花見をするなら、ごく少人数(1~2人)で、「常にマスク」で会話少なく、飲食・飲酒はせずに花を眺めるだけなど、3密対策をはじめ感染予防は抜かりなく、と考えられている様子がみてとれます。

十分に感染予防しつつ、予算は以前よりは安めに(でも去年よりはこころもち贅沢に)、
近場で&家族など身近な人と、こじんまりと小人数でという、「安・近・小」がWithコロナにおけるお花見スタイルと言えそうです。


今回の分析は、下記の設計で実施したインテージの自主企画調査結果をもとに行いました。
インテージのネットリサーチによる自主調査データ】

調査地域:日本全国
対象者条件:15~79 歳の男女
標本抽出方法:「マイティーモニター(弊社キューモニター+提携モニター)」より母集団構成比にあわせて抽出しアンケート配信
標本サイズ:n=3139
調査実施時期: 2021年2月26日(金)~3月1日(月)

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