汗とニオイ対策調査2019 ~制汗剤はシートがパウダースプレーを逆転~

夏本番を前に、汗とニオイ対策に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。皆さんがどのような対策をしているのか、全国15~69 歳の男女2,108人を対象に実施した汗とニオイに関する意識・実態調査の結果を、制汗剤市場の最新動向と合わせてご紹介します。

【目次】

制汗剤市場の地殻変動:2018年度、シートタイプがパウダースプレータイプを抜き、カテゴリートップに

ゆるやかに市場拡大が続く制汗剤ですが、2018度、長らく制汗剤市場でトップシェアを誇っていたパウダースプレータイプを、シートタイプの売り上げが上回る地殻変動が起こりました。sweat_sales_01.png

2004年度には、パウダースプレータイプの売り上げがカテゴリー全体の3分の2を占めていましたが、そこから年を追うごとにカテゴリー内シェアが低下。逆に大きく伸びたのがシートタイプで、13%だった割合は右肩上がりに増加して、2018年度には僅差で王者を上回りました。

sweat_ratio_01.png販売金額で言うとパウダースプレータイプは205億円から116.2億円と4割以上減らした一方、シートタイプは41億円から116.4億円と3倍近く増加しています。またロールオンタイプやスティックタイプも大きくシェア、金額ともに伸ばしています。伸びているタイプのものは使い勝手や持ち運びに便利な点が生活者に受け入れられているようです。

売れ筋のタイプは商品数も大幅増 2004年度に比べ2~3倍の品ぞろえに

売り上げを大きく伸ばしているタイプでは、商品数も大きく増えています。2004年度に比べるとシートタイプが93から197、ロールオンタイプは42から138、スティックタイプは29から80と、2倍~3倍の品ぞろえになっています。売れるからメーカーも新商品を導入する、商品数が増えることで売り場面積も増える、生活者の目につく機会も多くなるから売り上げ増につながるという好循環がありそうです。逆にパウダースプレータイプは、2004年度の商品数530から、一時は600を超えたものの、2018年度では522と商品の数自体はトップをキープしつつも、その数を減らしています。

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7割の人が気になる「自身」の汗・ニオイ。「まわりの人」のニオイには、女性の方が敏感

わき汗やスメハラなど、メディアでも話題になることの多い汗やニオイ。持ち運びしやすいシートタイプの拡大など制汗剤市場の変化は、汗・ニオイへの関心・意識の高まりを反映しているのでしょうか。意識・実態調査の結果を見てみましょう。

まず、ご自身やまわりの人の汗・ニオイを気にしている人はどの程度いるのでしょうか。「ご自身」の汗・ニオイが気になることが「よくある」「たまにある」人は約7割。女性の方が気になることが「よくある」と答えた人がやや多いものの、その差は大きくありません。

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一方で、「まわりの人」の汗・ニオイが気になることが「よくある」「たまにある」人は、男性が7割に対し、女性は8割を超えています。特に、「よくある」が、男性16.3%に対し女性は24.5%と、女性の方が、まわりの人の汗・ニオイに敏感に反応している様子が見られます。

sweat_frequency_others_03.pngまた、汗・ニオイが気になる場面についても聞いたところ、自身については、「運動をしているとき/運動の後」「オフィスや屋内の職場・学校などにいるとき」「電車やバスなどで移動をしているとき」に、男女とも約3割が気になると回答。「外出から帰ったとき」「外出をしているとき」は、女性の方が自身の汗・ニオイを気にしている傾向が見られました。

sweat_scene_self_05.pngでは、「まわりの人」の汗・ニオイが気になるのはどんな場面でしょうか。最も多く回答されたのは、不特定多数が集まる「電車やバスなどで移動しているとき」で、過半数が気になると回答。また、「オフィスや屋内の職場・学校などにいるとき」も、男女とも3割以上が「気になる」と答えました。職場・学校は、自身についてもまわりについても、汗・ニオイが気になる場所のようです。

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汗・ニオイが気になる体のパーツは、「わき」「頭/頭皮」「足/足の裏」がTop 3

制汗剤のテレビCMでは、わきの汗への対処が描かれることが多い汗・ニオイ対策。汗・ニオイが気になる体のパーツを聞いたところ、ご自身・まわりの人とも「わき」「頭/頭皮」「足/足の裏」が上位3位という結果に。特に、「わき」については、「ご自身」について7割近く、「まわりの人」についても6割近くと多くの人が気にしていました。2位の「頭/頭皮」は、女性の方が気にする人が多く、ご自身・まわりの人とも、5割前後が「気になる」と回答しました。sweat_body_parts_03.png

汗・ニオイ対策は、「タオルやハンカチ」「制汗剤」「汗ふきシート・ボディシート」がTop 3。男性の3人に1人は対策せず

次に、汗・ニオイ対策の実態を見てみましょう。汗・ニオイに対してどんな対策を取っているのか聞いたところ、「タオルやハンカチで汗を拭きとる」「制汗剤を使う」「汗ふきシート・ボディシートを使う」が上位3位でした。汗・ニオイ対策を行っている人の割合は、全般的に女性の方が高く、9割の人が何らかの対策を行っているという結果でした。一方で、男性は7割が何らかの対策は行っているものの、3人に1人は「対策をしていない」という結果に。特に、制汗剤については、女性の半数近くが使っているのに対し、男性は25.8%と、女性の使用率を20ポイント以上下回っています。

また、4位の「消臭、防臭効果のある洗剤・柔軟剤を使う」も、女性が3割以上だったのに対し、男性は2割未満でした。男性は、洗濯での汗・ニオイ対策については家族任せという人も少なくないのかもしれません。

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実は中高年男性が頑張っている汗・ニオイ対策 

前述のように、女性の方が何らかの汗・ニオイ対策をしている割合が高いのですが、性・年代別に見てみると、20~30代男性よりも、40~50代の男性の方が全般的に対策を取っている割合が高いことが分かりました。特に、制汗剤の使用については、40~50代男性の使用率が3割超と、20~30代よりも10ポイント近く上回っています。また、「消臭、抗菌効果のあるボディソープ・石鹸などで体を洗う」人も、40~50代の方が多い結果となりました。sweat_action_men_09.png

さらに、汗ふきシートを使っている人に1日の使用回数を聞いたところ、複数回使う割合は、20~30代男性よりも40~50代男性の方が10ポイント近く高いことも分かりました。加齢臭やスメハラなど、汗やニオイへの意識が高まる中で、中高年男性は積極的に対策に励んでいるようです。sweat_sheet_05.png

今回の分析は、下記の設計で実施したインテージの自主企画調査結果および、弊社独自に保有するSRI(全国小売店パネル調査)のデータをもとに行いました。

【自主企画調査】
調査地域:日本全国
対象者条件:15~69 歳の男女
標本抽出方法:弊社「マイティモニター」より抽出しアンケート配信
ウェイトバック:性年代構成比を、2015年度実施国勢調査データをベースにウェイトバック
標本サイズ:n= 2,108
調査実施時期: 2019年5月16日(木)~2019年5月19日(日)

SRI®(全国小売店パネル調査)
スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンター・ディスカウントストア、ドラッグストア、専門店など全国約4,000店舗より収集している小売店販売データです。このデータからは、「いつ」「どこで」「何が」「いくらで販売された」のかが分かります。店頭での販売実態を捉え、ブランドマーケティングや店頭マーケティングにご活用いただけます。

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