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インテージフォーラム 2018 開催報告:特別講演

デジタルシフトの本質とは?

株式会社デジタルシフトウェーブ 代表取締役社長 鈴木 康弘 氏

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いま、社会は大きく変化し、ITの劇的な進化による「デジタルシフト」の波がいたるところで起きています。
米国では、アマゾンが高級スーパーを買収し、ウォールマートはオンライン・ショッピングサイトを買収しました。一方でトイザらスやシアーズは破産申請。もはや小売業はネットとリアルの垣根を超えつつあります。また国内のメガバンクは、業務の自動化などのため大規模なリストラを敢行しています。さらに自動車業界でもコネクテッドカーなどが注目されています。トヨタとソフトバンクの提携発表はこうした流れの一つでしょう。
「デジタルシフト」の影響はあらゆる分野におよんでいるのです。

デジタルのおかげで私たちはいつでも瞬時に、地球の裏側のものでも買うことができます。そして無限のコンテンツと双方向で結び付いています。現在、これらは当たり前のことです。でも20年前はいかがだったでしょうか。デジタルシフトは人々の生活を大きく変化させました。そして、求められる企業、組織、人材の姿も変えつつあります。いま、すべての企業にこの波は襲ってきており、我々は波に乗れるか乗れないかという大きな分岐点にいるのです。

「どうしてアマゾンやGoogleは、次々と面白いことを考えられるのか」と聞かれることがよくあります。おそらくそれは戦略の数が多いからでしょう。こうしたテック企業は従来的なピラミッド型ではなくフラットな組織構造です。ですから何百何千という自立したプロジェクトを並列で走らせることができる。結果、感度もサービスが当たる確率も高くなるのです。
ビジネスの主戦場は変化しており、カスタマーファーストにデジタルシフトを目指す企業が、生活者から求められています。

経営者の方々より新しいビジネスの相談を受けるたびに、私は「企業を変えるのはあなたの会社の社員です」と申し上げています。組織を改革し、人材を育成することで必ず社内から革新が生まれる。これが企業競争力を高めていく唯一の道だと思います。
私は常に、イノベーションと社会貢献を存在意義とするスタートアップが、世の中を変えていくと思ってきました。ですから、デジタルシフトに成功するには、新しいビジネスを社内で起こせる人材を育てることが必要だと考えています。
デジタルシフトの答えは、あなたの会社の中にあるのです。