Search

キーワードを入力してください

インテージフォーラム 2018 開催報告:Y03

位置情報とアンケートデータで読み解く、エリアマーケティングへのヒント
~「銀座」「新宿」の街の研究と来街者オフライン行動実態の理解~

株式会社マツモトキヨシホールディングス 営業統括本部 営業企画部長 兼
オンラインビジネスユニット シニア ユニットマネージャー 兼
経営企画本部 経営企画部 次長 松田 崇 氏

公益財団法人ハイライフ研究所 上席研究員 杉本 浩二 氏

慶應義塾大学商学部 教授 清水 聰 氏

株式会社インテージ
DCG・サービス事業本部 リサーチ&コンサルティング1部 マネージャー 住吉 智哉

y03-01-01.jpg

y03-01-02.jpg

y03-01-03.jpg

冒頭、インテージの住吉は、調査概要として位置情報を元に集計・分析し、該当エリア滞在者にアンケートを実施したことを紹介。「アンケートでは、ログでは把握できない来街目的の詳細や各街のイメージ、その人の価値観も見られる」と位置情報とアンケートを組み合わせる価値を語った。

ハイライフ研究所の杉本氏は、銀座エリアを250m四方で区切った13メッシュを移動する日本人の行動パターンは1700種以上あるうち、上位18パターンで全体が見えてくると述べ、「三越・松屋エリアを中心に周遊される方は少し年齢が高く、実は世帯年収はそれほど高くはないが外車保有率が高いことから資産が多いことがわかる。高齢化の影響を受けながらも根強い人気がある」、「銀座一丁目は20代、30代の女性が多いことからファッションへの認識が高い」と周遊行動から見える客層について紹介。

慶應義塾大学の清水氏は、銀座と新宿の来街者データを比較し、銀座は10%、新宿は7%が外国人だったが、いずれも中国・台湾籍が多く「新宿も銀座も英語より中国語が話せる店員を用意した方がいいのではないかとわかる」と解説した。

日本人に絞った比較では、両エリアとも多くのメッシュを周遊する「情報循環層」が10%程度存在。特定エリアに多く集まっている。このエリアの多くに出店しているのが、マツモトキヨシだ。同社の松田氏は銀座エリア6店舗における実データから、外国人比率やその構成、時間帯による来店者の変化、購買内容や客単価の違いについて語った。