Search

キーワードを入力してください

インテージフォーラム 2019 開催報告:Z04

”働き方改革” を迎え撃て! ~これからのブランドマネジメント~
ITツールによるマーケティング業務の生産性向上

株式会社マンナンライフ
営業開発本部商品開発部
斉藤 麻子 氏

株式会社インテージ 開発本部事業開発室
飯野 洋志

z04-01-01.jpg

z04-01-02.jpg

冒頭に我が国の労働に関する実情に触れて、労働人口減少やライフコース多様化により従来の働き方では生産性の維持・向上が難しいという課題感を改めて共有。そうした中、高い生産性を維持しながら業績を伸ばす企業の1つであるマンナンライフの斉藤氏が登壇した。同社では組織改編とともに業務の棚卸しやスケジュール管理の徹底、部署間や上下間のコミュニケーション改善等を行ったことを斉藤氏が紹介。これに加えて、強化したのがマーケティングだと語った。

「蒟蒻畑は発売から27年、ブランド力のある製品。売り上げの不調があったとしてもテコ入れをすることで長年培ってきたブランドを毀損してしまうのではないかという不安が常にあります」と斉藤氏。リスクを見極めた施策を行うためにデータを重視し、以前からインテージのデータを活用していたが、製表やグラフ化、共有に時間と手間がかかっていた。そこで改善に向けて採用したのが「iTree」だと述べた。

「売り上げの問題が出そうな時、データで問題が予見できるようになりました。そのデータもメンバー間で共有でき、議論がスムーズ。ユーザー分析は数字では見えづらい情緒的な部分について考えるのに役立ちました」と斉藤氏。多彩なデータを生活者理解に役立てるツールを活用することで、主力製品の新しいターゲットが垣間見えたと語った。

本社も工場も群馬県にあり、自然に囲まれた中で仕事をしている状況を紹介した斉藤氏は「田舎の不便さを感じることもあるけれど、都内で働くだけが効率化ではない」とし、「ITツール活用で働く人を大都市に集約しなくてもよくなると思う。自然の中で歩いている時にアイデアが出る時も多い。どこでも自立して自由にできることを大切にしたい」と締めくくった。

またインテージの飯野は「働き方改革というと業務効率化や残業削減といった、後ろ向きなイメージがあるが、斉藤氏の話をうかがい、場所や時間の制約から解放されて生き生きと生活を送ることこそがマーケターにとってはクリエイティビティや生産性の向上に有効だと思った」と述べ、セッションは終了した。