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2017/09/26イベント・セミナー

ESOMAR Congress 2017 in Amsterdamに日本コカ・コーラ社とアジア・パシフィック代表としてベスト・プレゼンテーション講演

ESOMAR Asia Pacific 2017でベスト・プレゼンテーションを受賞した、日本コカ・コーラ株式会社の市場 潤一氏、インテージのハンフリー・チェンと田中 友紀による「The Hunt for an “Authentic” Coffee Experience - Using intuitive methods and a virtual experience technology to explore a total coffee experience」が、2017年9月のESOMAR Congress 2017でアジア・パシフィックの代表としてプレゼンテーションを行いました。 インテージ・グループでは、昨年のESOMAR Asia Pacificでもインテージ・タイの社長Dangjaithawin Anantachaiがベスト・プレゼンテーション賞を受賞しており、2年連続の受賞となりました。

プレゼンテーションでは、ジョージア エメラルドマウンテンブレンド、ジョージア ヨーロピアン香るブラックを配り、ヨーロッパでは見かけない「缶・ボトル缶入りのコーヒー」に、オーディエンスは驚きを隠せませんでした。あちこちでカシュッという開栓音がする中で始まり、後半のバーチャルで動く試作機をオーディエンスがスマホで動画撮影する様は、他のプレゼンテーションとは一味違う独特のパフォーマンスでした。動画撮影はオーディエンスの関心の高さを示し、プレゼンテーションのあとには、世界各国の企業からお声掛けいただきました。

ESOMAR Congress 2017は、グローバルの市場調査団体であるESOMAR(ヨーロッパ世論・市場調査協会)が主催する世界で最も大規模なカンファレンスです。この大会には世界中のリサーチャーが集まり、最先端のリサーチテクノロジー、インサイトの提供、手法研究などについての事例が紹介されました。

本プレゼンテーションでは、独自に発展を遂げた日本のコーヒー市場において、「本格的なコーヒー体験」を提供する「カップコーヒーの自動販売機」を新たに開発した事例を紹介しました。
調査は2段階で行われ、第1段階で「本格的なコーヒー」を構成する要素を明らかにした上で、第2段階でその調査結果に基づいて設計された自動販売機のデザイン評価を行いました。
第1段階では高感度差異抽出法(Sensitive Differentiation Method)を用いることで、通常は意識されないような言語化しにくい微細な商品の差が顕在化され、五感からの知覚や経験による「本格的なコーヒー」を形づくる要素が導き出されました。
第2段階では、シミュレーション技術を用いてスクリーン上に高画質の試作機を映し出し、商品を選び支払いをし、豆を挽いたり氷を入れたりする音を聴く一連のコーヒー体験をバーチャルで再現しました。これにより、生活者がより現実に近い形で試作機の評価を行うことが可能となりました。

バーチャル技術を使ったコーヒー体験のデモ

バーチャル技術を使ったコーヒー体験のデモ

本プレゼンテーションで活用したシミュレーション技術を使い、インテージでは「バーチャルシェルフテスト」をご提供しています。店頭の商品陳列棚をリアルに再現、店頭で商品を選ぶ時のように、商品拡大や裏面確認が可能です。また、ログデータを取得できるので、棚前での購買行動プロセスを把握することも可能です。