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「強いブランド構築の第一歩!
ブランド・エクスペリエンスの可視化」セミナー開催報告

2016/09/12

2016年9月5日(月)、AP秋葉原において「強いブランド構築の第一歩!ブランド・エクスペリエンスの可視化」と題したセミナーが開催され、青山学院大学経営学部教授の久保田進彦先生ら3名が登壇しました。当日は会場がほぼ満員となる盛況ぶりで、100名のお客様にご参加いただきました。

本セミナーでは、まず久保田先生から、「ブランド・リレーション研究の最前線:絆感を育む2つの鍵要素」としてご講演いただきました。久保田先生は「ブランド・リレーションシップとは、消費者がブランドとの間に抱く『愛着』のようなもの。『ブランド自体のイメージ』を超えたものであり、きわめて強いロイヤルティを生み出します」との見方を示しました。絆感(愛着)をつくるポイントとしては「ブランドの自己表現性」と「並ぶ関係」の2つを挙げ、「そのブランドが自分らしさを表現する小道具となるものであれば『愛着』が湧きます。また、そのブランドにパートナーシップを感じることが『愛着』の要因にもなっています」と解説していただきました。

次いで、インテージ ブランドソリューション開発担当の片寄航が「ブランド・リレーションシップのマーケット・リサーチにおける活用事例」を紹介しました。
「当社では、態度スコアとブランド・リレーションシップスコアの2つで5つのセグメントをつくり、スコアが最も高いセグメントを絆層としています。」と解説。絆層とその他の層ではブランドイメージに違いがあり、絆層は情緒イメージや、パーソナリティイメージを強くもっています。そのイメージ形成には、ブランドエクスペリエンスを理解することが重要である、と説明しました。

最後にインテージ定性ソリューション開発担当の星晶子が「絆を育てるブランド経験を明らかにする定性新手法『インテージ コグニティブ・インタビュー ブランド・エクスペリエンス』」について説明いたしました。新手法については、「生活者自身が語る『ブランドと私』のストーリーを引き出し、ライフイベントと絡めて、ブランドとの『絆』を育てるのに貢献した体験を特定し、絆育成のシナリオを描く手法です」と解説。生活者からブランドストーリーを引き出すために、コグニテイブインタビューとタロットカードを用いた投影法を採用し、「これまでに実施した『最愛ブランドと私』のストーリー100件から絆をつくる2つのプロセスと7つの要素を導きだしました」と語りました。

講演後ご来場いただいたお客様のうち2名様から、積極的なご質問を頂戴し、久保田先生から改めて分かり易くご説明をしていただき、一旦お開きとなりました。しかしながら、その後も時間を超えて、講師陣への質問や意見交換が活発に行われるなど、関心の高さが伺えるセミナーとなりました。