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家庭での鍋物の登場回数は“西高東低”(2004年3月)
PICK UP
  • 関西の鍋は昆布だしで、豚肉、春菊、うどんがより好まれている
  • だしの素、たら、しらたきは関東の方が使用率が高い
  • 鍋物の出現率は、関東5.9%、関西7.6%で関西の方が高い
株式会社インテージは、鍋物(注記)の動向と東西の比較をとりまとめた。これにより、家庭のメニューに鍋物が登場する回数は関西のほうが高いこと、鍋の具材にも東西の個性があることが分かった。
調査結果

夕食での鍋物の出現率は関東より関西が高い

今回の分析には、インテージが継続的に京浜地区で行っているメニュー調査「キッチンダイアリー」と、昨年10月から11月に実施した「キッチンダイアリー京阪神地区特別調査」を用い、関東と関西の二人以上世帯でのメニューの違いを検証した。
その結果、同じ時期の夕食での鍋物の出現率を比べると、関東は5.9%なのに対して関西は7.6%となり、関西のほうが高いことが分かった。特に水炊きの出現率は関西が関東の約1.8倍となっている。
鍋に入れるメインの具材と思われる肉や魚では、関西の鍋には肉がより多く使われている。特に豚肉は、鍋物の時の使用率が関西では35%と、関東の29%に比べて高くなっている。逆に関東のほうが高いものとしては、たら(関東11%、関西7%)が挙げられる。
その他の具材(野菜など)では、白菜、長ネギ、豆腐、えのき、生シイタケまでは東西とも使用率が高く定番と言えるが、春菊(関東17%、関西27%)としらたき(関東28%、関西19%)には東西の鍋の個性が現れた。
また、関東ではだしの素(15%)が多く使われるが、関西ではそれ以上にだし昆布(20%)が多いこと、つけダレは東西ともポン酢(関東28%、関西 34%:ポン酢しょうゆを含む)が人気を集めていることや、うどんなどの麺を入れるのも関西のほうが多い(関東15%、関西29%)ことが分かった(カッコ内の数字は全て鍋物の時の使用率)。

キッチンダイアリーでは、「すき焼き、しゃぶしゃぶ、水炊き、寄せ鍋、キムチ鍋」以外の「その他の鍋物」については自由回答を求めているが、この回答結果からは、家庭の鍋のバリエーションの豊かさがうかがえる。
「豚肉を使った鍋」だけをひろってみても、「うどんすき」「ちゃんこ鍋」などの定番から、比較的新しい「煮込みラーメン」や、「餃子鍋」といった中華風、この冬目立って増えてきた「豆乳鍋」など多種多様であった。また少数意見では「大人はキムチ鍋、子供はうどんすき」、「夫オリジナル鍋」などもあって、“鍋文化”の広がりや家族の温かみが感じられる回答結果となっている。

参考)
鍋物の具材東西比較(鍋物の時の使用率)

* 「麺」には、ゆでめん、乾めん、冷凍めんを含む。
* 「鍋出現率」は、夕食時の「すき焼き、しゃぶしゃぶ、水炊き、寄せ鍋、キムチ鍋、その他鍋物」の出現率の合計を指す。

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インテージ ビジネスパーソン意識調査『男性の美容意識』 2015年2月調査
株式会社インテージのビジネスパーソン意識調査『男性の美容意識』(2015年2月調査)によると・・

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調査会社概要

【株式会社インテージ】 http://www.intage.co.jp/
株式会社インテージ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石塚 純晃)は、「Create Consumer-centric Values 〜お客様企業のマーケティングに寄り添い、共に生活者の幸せを実現する」を事業ビジョンとして掲げ、様々な業界のお客様企業のマーケティングに寄り添うパートナーとして、ともに生活者の幸せに貢献することを目指します。生活者の暮らしや想いを理解するための情報基盤をもって、お客様企業が保有するデータをアクティベーション(活用価値を拡張)することで、生活者視点にたったマーケティングの実現を支援して参ります。

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