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2024/02/20調査レポート

愛情もお財布も惜しみなく いまどきペット事情

飼うことの良さ1位「癒やされる」 困ること1位「家を空けづらい」
5年前の2倍近くに増えている猫関連の費用とは?

株式会社インテージ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:檜垣 歩、以下インテージ)は、2月22日「猫の日」に向けて、全国の15歳から79歳の男女(5,000人)を対象に実施した「ペットに関する調査結果」を公開します。

[ポイント]

  • ペットを飼っている人は全体の23.8%。飼っているペットTOP3は「犬」(40.2%)、「猫」(35.1%)、「魚(観賞魚)」(20.2%)

  • 飼っていて良いことの1位は「癒やされる」、困ることの1位は「旅行などで長期間家を空けづらい」

  • ペット用品・サービスにかかる費用は「小型犬」が最も高く、月額平均11,087円となる。特に「医療費」「トリミング」「衣服」で他ペットとの差が顕著

  • ペットフードの販売金額は増加傾向。とりわけ「キャットフードのおやつ」販売金額は5年前比189.8%とほぼ倍増

  • 災害時のペットの居場所については、「考えている」回答がペット飼育者の89.0%で、昨年8月比で3.8ポイントアップ

はじめに、現在自宅でペットを飼っているかをたずねました。結果、飼っている人は全体の23.8%で、およそ4人に1人が何らかのペットを飼育していることが分かりました。内訳を見てみると、「犬」が40.2%で最も多く、次いで「猫」(35.1%)、「魚(観賞魚)」(20.2%)と続きます(図表1)。

図表1

飼っているペットのイメージ図

ではペットを飼育することでの意識面はどうでしょうか。次は「飼っていて良いと思うこと」「飼っていて困ること」それぞれについて、複数選択でたずねた結果です。
「良いと思うこと」は、「癒やされる」(83.4%)が圧倒的首位で、実に8割を超える人が回答する結果に。本文最後でもお伝えする「ペットへのひと言メッセージ」でも、「癒やし」というキーワードは大変多く寄せられました。2位は「家庭内のコミュニケーション増加」(44.8%)、3位は「家族以外とのコミュニケーション増加」(25.3%)でした。
一方、「困ること」は、上位から順に「旅行などで家を長期間空けづらい」(42.2%)、「お金がかかる」(34.6%)、「災害が起きたときに不安」(26.4%)。情緒や人との繋がりに関する項目が目立った「良いと思うこと」に対し、こちらはお世話面など物理的な要素が濃く見られました(図表2)。

図表2

飼っていて良いと思うこと・困ることのイメージ図

続いて、ペットに関する出費を見てみましょう。図表3は、1か月にペット用品・サービスにかかっている費用を種類別に表したグラフです。最も出費が多いのは「犬(小型犬)」で、11,087円。2位の「犬(中型犬)」(8,490円)を大きく引き離してのトップとなりました。

図表3

1か月 ペット用品・サービスにかかっている費用のイメージ図

「特にお金をかけているもの」を確認(複数選択)すると、小型犬で他のペットよりも突出して多かったのが「医療費」(52.7%)、「トリミング」(49.4%)、「衣料」(10.4%)の3つ。「医療費」は大型犬・中型犬と比較して1.4~1.7倍、「トリミング」同2.2~2.6倍、「衣料」同1.6~2倍の回答がありました。
「ペットの食事」に目を転じると、ペットフード全体の市場規模は、値上げの影響もあり2023年においては前年比111.7%です(図表4)。

図表4

ペットフード販売金額・金額前年比のイメージ図

内訳を見ると、キャットフードのおやつ販売が堅調で、2018年から2023年の5年間で189.8%と2倍近くに増加。これはペットフードが単なる給餌以上に、ペットとのコミュニケーションツールとして重視されていることを示しています。値上げによる買い控えが生じていると言われる人間の食事と比較しても、豊かな食生活を維持できている様子がうかがえます。こうした生活者の各種消費行動から、多くの家庭でペットが家族の一員として大切にされ、心の拠り所となっていることは間違いないでしょう。

図表5は、災害が起きた場合のペットの居場所や避難方法についての考えを示したものです。2024年2月に行った調査で「何らかの考えがある」と回答した人は飼育者の89.0%で、昨年9月(85.2%)に比べ一定増加。内訳としては「車中や野外にテントを張り一緒に生活する」は6.3ポイントの増加を見せたものの、「避難所への避難」はほぼ変動がありません。元旦に起きた能登半島地震後の報道により、避難準備を考える人が増えた一方、避難所への同行避難の課題も明らかになりました。

図表5

災害時 ペットの居場所についてのイメージ図

最後に、「ペットへのひと言」を依頼したところ、任意回答にもかかわらず実に994人、飼育者全体の85%の人がメッセージを寄せてくれました。ほんの一部となりますが、いくつかご紹介させていただきます。      

「いつも 一緒にいてくれて ありがとう!大好きだよ」
「人生を変えてくれた」
「いつもストーカーの様にそばに居て癒やしてくれてありがとう」
「12月で19才 おじいちゃんですね 私たちのところに来て幸せだったかなぁ 私達は癒されてますよ ありがとう」
「(職場から)帰る理由で生きるための支えです。」
「家族のコミュニケーションを円滑にしてくれてありがとう!」
「見ていると、涼しげで、泳いでいる姿に癒される。卵からかえった小さいメダカが、可愛い。」
「毎日が感謝デー」
「イタズラをしても、やっぱり可愛い。」


使用したデータ/関連プラットフォーム
インテージのネットリサーチによる自主調査データ
調査地域:日本全国
対象者条件:15~79歳の男女
標本抽出方法:弊社「マイティモニター」より抽出しアンケート配信
・2023年9月調査
標本サイズ:n=5000 ※国勢調査にもとづき性別・年代・地域を母集団構成に合わせて回収
調査実施時期: 2023年9月29日(金)~10月4日(水)
・2024年2月調査
標本サイズ:n=5000 ※国勢調査にもとづき性別・年代・地域を母集団構成に合わせて回収
調査実施時期: 2024年2月9日(金)~2月14日(水)

SRI+®(全国小売店パネル調査)
国内小売店パネルNo.1※1 のサンプル設計数とチェーンカバレッジを誇る、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンター・ディスカウントストア、ドラッグストア、専門店など全国約6,000店舗より継続的に、日々の販売情報を収集している小売店販売データです。

SRI+では、統計的な処理を行っており、調査モニター店舗を特定できる情報は一切公開しておりません

※1 2024年2月現在


株式会社インテージ

株式会社インテージは1960年に創業。世界9か国に拠点を持ちマーケティングリサーチ/インサイト事業でアジアNo.1*のインテージグループを牽引し、国内外の企業・団体のマーケティング活動をトータルサポートしています。
「生活者理解の深化」と「データ活用の高度化」により顧客ビジネスの未来創造を支え、「Create Consumer-centric Values ~お客様企業のマーケティングに寄り添い、共に生活者の幸せを実現する」という事業ビジョンの実現を目指しています。
*「ESOMAR's Global Top-50 Insights Companies 2023」に基づく(グループ連結売上高ベース)

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広報担当
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森(もり)
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