- 75%が株式投資はすべて自己責任と認識
- 世帯あたり年間315万円投資
- 調査期間
- 5月18日(木)~5月22日(月)
- 調査対象
- Yahoo!リサーチ・モニターのうち、20歳以上の男女
- 調査方法
- ウェブ上でのアンケート調査
- 回答者数
- 546名
- 性別構成比
- 男性‐49.3%、女性‐50.7%
- 世帯別構成比
- 20代‐23.4%、30代‐24.9%、40代‐24.2%、50代以上‐27.5%
集計結果
- 現在を含め、過去1年間に株式投資をしたことがある人(以下、個人投資家)は、全体の約30%(29.9%)でした。
- 個人投資家のうち、およそ2人に1人(50.9%)が、株式投資をする際に「勉強している」との自負があることが分かりました。
- 個人投資家は、1日平均44分を株式投資に費やし、「勉強している」と回答する人ほど、1日平均の時間が長いことが分かりました。2006年度(2006年4月~2007年3月)の投資金額は、平均315.9万円、昨年度平均の314.1万円とほぼ同レベルです。世帯所得と投資金額に相関性は見出せませんでした。
- 個人投資家の情報源は、市販の新聞や会社情報、証券会社など、第三者からの情報が多く、IR情報を直接入手しているのは、5人に1人 (20.9%)でした。株式投資の際には、50%以上の個人投資家が、「財務データ」、「事業内容」、「株主への利益還元」を重視する一方、4人に1人 (24.5%)が「直感・生活の中のヒント」を重視していることが分かりました。また、経営者・社員を投資基準として重視する人が5.5%にとどまったことも判明しています。
- 個人投資家のうち87.7%が投資金額を同等か増額して投資を継続すると表明しており、株式投資への高い関心が示されました。今後、改善を望む分野として、個人投資家からは、「各種手数料の引き下げ」(71.2%)、「景気のさらなる好転」(52.1%)、「企業経営の透明性改善」(44.8%) があげられ、「銀行等での株式売買の解禁」への期待は、8.6%にとどまっています。「監査法人の適正な業務執行・信頼回復」、「取引所の信頼回復」にも3割以上の個人投資家が関心を寄せています。
- 個人投資家の投資に対する責任については、個人投資家の74.9%が「自己責任」、24.5%が「一定範囲保護されるべき」と考えていることが分 かりました。過去1年以内に株式投資経験がない人の割合は、それぞれ59.0%、38.1%でした。年齢層が上がるほど、自己責任論が強い傾向も判明しています。
- 投資金額の半分も回収できないような株価の下落を経験した場合、「しばらく静観してから態度を決める」(59.5%)、「保有し続ける」(23.9%)、「即売却する」(14.1%)としており、長期保有を前提にした株式投資をしている傾向が判明しました。
アンケート結果の詳細
- 質問1:
- あなたは現在を含め過去1年間に株式投資をしたことがありますか。
- はい(29.9%)
- いいえ(70.1%)
◆ 以下、質問1で「はい」と回答した人を対象
- 質問2:
- あなたが株式投資をしていた、もしくはしている理由は何ですか。(複数回答)
- 新たな収入源(値上がり益、配当金)を期待して(78.5%)
- 貯蓄手段として(46.6%)
- 株主優待を利用するため(36.2%)
- 社会勉強のため(23.3%)
- 共感する会社を応援するため(8.0%)
- その他(2.5%)
- 質問3:
- あなたは株式投資をする際にどの程度事前準備をしているとご自身でお考えですか。
- とても勉強している(4.9%)
- まあまあ勉強している(46.0%)
- どちらともいえない(26.4%)
- あまり勉強していない(18.4%)
- まったく勉強していない(4.3%)
- 質問4:
- あなたが1日に株式投資に費やす時間は平均およそどの程度ですか。
- 0分(2.5%)
- 15分未満(28.8%)
- 15分~30分未満(14.1%)
- 30分~1時間未満(26.4%)
- 1時間~3時間未満(23.3%)
- 3時間以上(4.9%)
- 質問5:
- 株式投資をする際の情報源として何を活用していますか。(複数回答)
- 新聞(60.1%)
- 指標・チャート(52.1%)
- 会社四季報・会社情報(49.7%)
- インターネットの書き込み(36.2%)
- 証券会社(32.5%)
- 証券会社レポート(アナリストレポート)(29.4%)
- 市販の雑誌(24.5%)
- 生活の中のヒント(22.1%)
- IR(インベスター・リレーションズ)情報(20.9%)
- 友人・知人(14.7%)
- その他(5.5%)
- 何も活用していない(2.5%)
- 質問6:
- 株式投資をする際にあなたが重視している項目を、重要なものから3つまでお答えください。(3つまで選択)
- 財務データ(株価収益率、株主資本率、株主への利益還元、業績など)(55.2%)
- 事業内容(成長性、新規事業動向など)(53.4%)
- 株主への利益還元(配当、株主優遇制度など)(50.3%)
- 企業イメージ・企業ブランド(28.2%)
- 第三者からの情報(証券会社等の営業員・レポート・セミナー、新聞や雑誌、友人・知人など)(27.0%)
- 直感・生活の中のヒント(24.5%)
- インターネット上での口コミ、書き込み(14.1%)
- 経営者・社員(5.5%)
- CSR活動(環境保全、社会貢献活動など)(1.2%)
- その他(3.7%)
- 質問7:
- あなたは株式投資について、今後どのようにされるお考えですか。
- 投資金額は同等で継続する(59.5%)
- 投資金額を増やして継続する(28.2%)
- 投資金額を減らして継続する(9.8%)
- 辞める(2.5%)
- 質問8:
- 今年度(2006年4月~2007年3月)の投資金額はおよそいくらくらいの予定ですか。
- 辞めている(辞めた)(5.6%)
- 1万円~50万円未満 (22.2%)
- 50万円~100万円未満(13.6%)
- 100万円~300万円未満(32.1%)
- 300万円~500万円未満 (7.4%)
- 500万円~1000万円未満 (12.3%)
- 1000万円以上(6.8%)
- 質問9:
- 昨年度(2005年4月~2006年3月)の投資金額はおよそいくらですか。
- 投資していない(7.4%)
- 1万円~50万円未満(20.4%)
- 50万円~100万円未満(15.4%)
- 100万円~300万円未満(27.8%)
- 300万円~500万円未満(9.2%)
- 500万円~1000万円未満 (13.0%)
- 1000万円以上(6.8%)
- 質問10:
- あなたは投資している株式に対してどのような売却基準をお持ちですか。(複数回答)
- あらかじめ決めた割合に利益が達した場合(55.8%)
- できるだけ売却しないで長期的に資産を増やしたい(33.1%)
- あらかじめ決めた割合に損失が達した場合(17.2%)
- あらかじめ決めた投資期間が来た場合(8.0%)
- その他(3.1%)
- 特に決めていない(16.6%)
- 質問11:
- あなたは投資金額の半分も回収できないような株価の下落を経験した場合、どのように対応するとお考えですか。
- しばらく静観してから態度を決める(59.5%)
- 保有し続ける(23.9%)
- 即売却する(14.1%)
- その他(2.5%)
- 質問12:
- 株式投資に関する以下の用語の考え方に対するあなたの理解度をお答えください。
◆ 以下、質問1で「いいえ」と回答した人を対象
- 質問13:
- あなたが株式投資をしない理由は何ですか。(複数回答)
- 資金がない(51.2%)
- 関心はあるがやり方がわからない(39.4%)
- 損をしたくない(35.2%)
- 関心がない(23.0%)
- 時間がない(15.1%)
- 資産運用をまったくしていない(9.1%)
- 株式ではない別の方法で資産投資をしている(3.7%)
- 株式投資で過去に痛い経験をした(2.1%)
- その他(1.8%)
◆ 以下、全員対象
- 質問14:
- 今後、株式投資をするために改善されるべきことがあるとすれば、それは何だとお考えですか。(複数回答)
- 質問15:
- 個人で株式投資をする人(個人投資家)は自らの投資に対する責任をどの程度負うべきだと考えますか。
関連調査レポート
転載・引用について
本レポートの著作権は、株式会社インテージが保有します。本レポートの内容を転載・引用する場合には、出所として弊社名(株式会社インテージ)、調査名称および調査時期を明記してくご利用ください。
- ex)
- インテージ ビジネスパーソン意識調査『男性の美容意識』 2015年2月調査
株式会社インテージのビジネスパーソン意識調査『男性の美容意識』(2015年2月調査)によると・・
【転載・引用に関する注意事項】
以下の行為は禁止いたします。
・本レポートの一部または全部を改変すること
・本レポートの一部または全部を販売・出版すること
・出所を明記せずに転載・引用を行うこと
・公序良俗に反する利用や違法行為につながる可能性がある利用を行うこと
※転載・引用されたことにより、利用者または第三者に損害その他トラブルが発生した場合、当社は一切その責任を負いません。
※この利用ルールは、著作権法上認められている引用などの利用について、制限するものではありません。
調査会社概要
【株式会社インテージ】 http://www.intage.co.jp/
株式会社インテージ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石塚 純晃)は、「Create Consumer-centric Values 〜お客様企業のマーケティングに寄り添い、共に生活者の幸せを実現する」を事業ビジョンとして掲げ、様々な業界のお客様企業のマーケティングに寄り添うパートナーとして、ともに生活者の幸せに貢献することを目指します。生活者の暮らしや想いを理解するための情報基盤をもって、お客様企業が保有するデータをアクティベーション(活用価値を拡張)することで、生活者視点にたったマーケティングの実現を支援して参ります。