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アジアインサイトレポート第8弾『日本の高齢者の健康意識』
PICK UP
  • 少子高齢化による医療費増加とセルフケアの推進
  • 4人に1人が65歳以上
  • 70代では、健康のために食事や運動を気にしている人が大半
  • 70代男女の過半数が「ヒザ・腰・関節の痛み」を自覚
株式会社インテージは、アジアの人々の意識や行動を探るため、インテージグループ各社と協力し、アジア地域の人々を対象にさまざまなテーマで実施した自主企画調査「アジアインサイトレポート」を発行しています。 第8弾のレポートでは、『日本の高齢者の健康意識』を紹介します。

調査概要
調査方法
インテージの自主企画調査「健康食品・サプリメント市場 実態把握レポート(2013)」「生活健康基礎調査 エルダー編(2013)」をもとに分析
調査実施機関
株式会社インテージ
分析者
大曲美樹・阿部麻実子(ヘルスケア事業本部)
調査結果

4人に1人が65歳以上

日本人の平均寿命が長いことは比較的知られている(2012年:男性80才、女性86才(*1))が、出生率の低下(年少人口(0~14歳)の13%)も影響し、老年人口(65歳以上)は25%を超えた(*2)。他国に先駆けて少子高齢化社会に突入した日本では、経済活力の維持が急務となっている。

国民皆保険制度によって、75歳以上の「後期高齢者」については、給付金の半分が税金で賄われており、高齢者が増えることで医療費が国の財政を圧迫する。2014年4月からは70歳以上の高齢者医療の自己負担額が引き上げられ、また17年ぶりに施行された消費税増税(5%→8%)は、高齢者も含めた国民全員で、社会保障の安定を支えようとするものである。
他にも、年金受給年齢を引き上げることで高齢者の定義の見直しが提唱されるなど、さまざまな対策が検討・施行されている。

一方、国民に対しては、自分の健康は自分で守る『セルフメディケーション』『セルフケア』が求められている。活発に活動する高齢者を指す『アクティブシニア』の呼び名も定着してきた。
実際、世帯収入は低下するにも関わらず、高齢者の消費支出は堅調と見る向きが多く(70歳以上世帯の1か月平均2013年241,273円/前年度比0.7%増(*3))、旅行、ゴルフなどのレジャーや健康管理分野では、高齢者をターゲットにしたビジネスが活況だ。


70代男女の過半数が「ヒザ・腰・関節の痛み」を自覚

『アクティブシニア』の中でも70代の高齢者は、健康に対してどのような意識を持っているのか。インテージ『健康食品・サプリメント市場 実態把握レポート(2013)』(*4)のデータを見てみると、「健康のために栄養のバランスを考えて食事している」に対して、70代男性の76%が「あてはまる」「ややあてはまる」(以下、同データに関する数字はすべてこの割合を記載)と回答しており、同年代の女性ではこの割合は88%に上る。
また、男性の68%および女性の66%が「健康のために運動することを心がけている」。一方で、「体力の衰えを感じることが多い」と感じている人は、男性では77%、女性では69%となっており、女性の方が体力を維持できていると感じている人が多いようだ。

では、70代の男女は、どのような健康の悩みを抱えているのか。
インテージ『生活健康基礎調査 エルダー編(2013)』(*5)によると、70代の男女が「最近1年間に経験した症状」のTOP3は、図1の通り。
この中でも、「ヒザ・腰・関節の痛み」に注目してみると、男性の54%、女性の62%がこの症状を自覚しており、自覚者(男女計)の63%がこの症状のために「医者に行った」と回答している。
「医者に行く」以外には、17%の人が「市販薬を使った」、14%の人が「健康食品・サプリメントを使った」と回答。
また、自覚者が最近1年間に利用したことがある健康食品・サプリメントの成分としては、21%の人が「グルコサミン」、14%の人が「コンドロイチン」を挙げた。


 
*1:厚生労働省 平成24年簡易生命表
*2:総務省統計局
*3:総務省「家計調査」
*4:健康食品・サプリメント市場 実態把握レポート(2013)
インテージの自主企画調査。日本の健康食品・サプリメントの市場を推計し、消費者起点で市場を俯瞰。健康食品市場の実態を把握。
*5:生活健康基礎調査 エルダー編(2013)
インテージの自主企画調査。POSデータだけではおさえきれない日本の70代男女の健康実態や意識、ヘルスケア関連商品の購入状況をとらえ、市場の傾向やニーズを把握。『生活健康基礎調査』は10代から60代までの男女の実態を20年以上トレンドで把握している。
 

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インテージ ビジネスパーソン意識調査『男性の美容意識』 2015年2月調査
株式会社インテージのビジネスパーソン意識調査『男性の美容意識』(2015年2月調査)によると・・

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調査会社概要

【株式会社インテージ】 http://www.intage.co.jp/
株式会社インテージ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石塚 純晃)は、「Create Consumer-centric Values 〜お客様企業のマーケティングに寄り添い、共に生活者の幸せを実現する」を事業ビジョンとして掲げ、様々な業界のお客様企業のマーケティングに寄り添うパートナーとして、ともに生活者の幸せに貢献することを目指します。生活者の暮らしや想いを理解するための情報基盤をもって、お客様企業が保有するデータをアクティベーション(活用価値を拡張)することで、生活者視点にたったマーケティングの実現を支援して参ります。

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