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SCIによる2000年問題に関しての消費者の反応(1999年12月)
PICK UP
  • 買いだめは「ミネラルウォーター」、次いで日持ちのする「米飯類」
  • 新規購入の世帯も多いと想定される

調査結果

12月の購入金額が前年同月比プラス20以上の品目

下表は12月の購入世帯率ないしは100世帯あたり購入金額で前年同月比がプラス20以上となった品目である。この中で網掛けをしてあるカテゴリーが2000年問題に関して消費者が買いだめを行ったと思われるものである。一般的にいわれているミネラルウォーターや米飯類(レトルト、無菌パックなど)の他に畜肉缶詰(コンビーフ、焼き鳥缶など)、使い捨てカイロ、紙おむつなどにも影響が認められる。
買いだめは、10月末あたりからミネラルウォーターの2リットル×6本(箱)の購入という形で現れ、次いで日持ちのする米飯類が購入され始め、まず飲料水と主食が確保された。12月にはいって、缶詰やレトルトカレーのような副食類、防寒用具、紙おむつなどに波及したと見て取れる。
これらの商品は消費税アップのときとは違い、普段購入している世帯だけではなく、まったくの新規購入の世帯も多いと想定され、業界にとってはまさに神風的需要といえよう。(例えばミネラルウォーターの世帯率が、11月9.4% → 12月20.2%となっている)


【その他話題となった品目】

ウイークリー単位のトレンド

次はウイークリー単位のトレンドである。カレートータルは12月度前年比109(金額ベース)であったが、ブランド単位で動きを見ると興味深い結果となっている。12月20日の週からレトルトカレーの代表ブランドであるAブランドが、通常3%前後のシェアが急増し最終週には10%までシェアを伸ばす。その分同じメーカーのルーカレーがシェアを落とし、メーカー計のシェアは変わらない結果となっている。
また、例年正月明けはカレーの販売が増える(おせちに飽きて)が、現時点での販売は芳しくない(未確定データのため見込み)。


【インスタントカレータイプ別構成比(金額ベース)】




【インスタントカレー主要ブランド金額シェア】


【インスタントカレー主要ブランド100世帯あたり購入金額前年同週比】


【ミネラルウォータータイプ別構成比(容量ベース)】

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インテージ ビジネスパーソン意識調査『男性の美容意識』 2015年2月調査
株式会社インテージのビジネスパーソン意識調査『男性の美容意識』(2015年2月調査)によると・・

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調査会社概要

【株式会社インテージ】 http://www.intage.co.jp/
株式会社インテージ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石塚 純晃)は、「Create Consumer-centric Values 〜お客様企業のマーケティングに寄り添い、共に生活者の幸せを実現する」を事業ビジョンとして掲げ、様々な業界のお客様企業のマーケティングに寄り添うパートナーとして、ともに生活者の幸せに貢献することを目指します。生活者の暮らしや想いを理解するための情報基盤をもって、お客様企業が保有するデータをアクティベーション(活用価値を拡張)することで、生活者視点にたったマーケティングの実現を支援して参ります。

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