- 2004年1月時点では4割以上が認知していない
- 男女の意識差も明確に
- 分かりやすいと思う表示方式は、「総額に本体価格併記」次いで「総額に消費税併記」
- 「税額が分かりにくくなって不安」が58%
以下では、1月に行われた調査結果の概要をご紹介します。またインテージでは、今後もこの「総額表示方式」の影響などについて調査を行い、その一部は引き続き、本ホームページでご紹介していく予定です。
» 平成16年4月から「総額表示方式」がスタートします。 (財務省ホームページより)
1. 調査概要
<性別・年代>
■性別
男性:197人 女性:224人
■年代
10代:67人 20代:75人 30代:73人 40代:69人 50代:74人 60代以上:63人
<有職・無職>
<仕事内容(ベース:有職者)>
2. 内税表示方式の認知と受容
2-1.認知(性別)
57%の人が、4月から義務化されることを認知しているが、逆に認知していない人も43%いる。女性では半数以上の人が認知していない。また、具体的に知っていると答えた人は19%にとどまった。
2-2.認知(職業別)
専業主婦の約6割が、内税表示に変わることを知らないと回答しており、学生(約5割)とともに目立っている。
2-3.分かりやすい内税表示方式
分かりやすいと思う表示方式では、「総額に本体価格併記」が1位(41%)となった。次いで「総額に消費税併記」(26%)となった。
3. 消費者としての意識
3-1.総額表示に統一されるのは分かりやすくて便利か?
60%の人が「分かりやすくて便利」としている一方で、23%の人が「今のままで不便を感じない」と回答している。
3-2.総額表示になると、消費税額が分かりにくくなって不安か?
不安と答えた人は58%。男女別に見ると女性のほうが、12ポイントほど不安と答える人が多い。前問に「今のままで不便を感じない」と答えた人も女性のほうが多く、女性のほうが、方式の変更により否定的な意識を持っていると想像される。
3-3.将来の税率引き上げがしやすくなるのではないかと心配か?
約8割の人が、税率引き上げがしやすくなると心配している。
3-4.便乗値上げがあるのではないかと心配か?
83%の人が、便乗値上げを心配している。前問も含めて、ここでも女性のほうが「心配」している人が多い。
4. 購買意欲、売上への影響
4-1.内税表示方式による買い物意欲の変化
税率が変わるわけではないのにもかかわらず、23%もの人が「あまり買わないようになると思う」と回答している。グラフ中には数字を記載していないが、「以前より買うようになると思う」人は1.4%。
4-2.内税表示方式による売上への影響(ベース:サービス・販売系業種従事者)
サービス業、販売業に従事する回答者に聞いたところ、「売上は変わらない」「すぐ元に戻る」と答えた人の合計は67%となった。
4-3.内税表示方式の準備状況(ベース:サービス・販売系業種従事者)
同じくサービス業、販売業に従事する回答者に聞いたところ、82%が「まだ準備を始めていない」と回答した。「ほぼ完了した」と回答したのは5.5%にとどまった。
5. 消費税率と税金に対する意識
5-1.今後上がると思う最高消費税率
40%の人が「10%まで」と予想した。次いで「15%まで」と予想した人が27%となっている。
5-2.我慢できる消費税率
28%の人が「7%まで」、27%の人が「10%まで」としており、平均値で比べると、上がると予想する税率よりも5%ほど低い。
5-3.消費税の必要性
「やむを得ない」とした人が50%、「あったほうがいい」とした人が11%と、一定の理解を得られているものと思われる。その一方で、必要性を積極的に認める女性が少ないことが目立つ。
5-4.消費税を上げるかわりにもっと税率を上げれば良いと思う税(複数回答)
個人の嗜好品である、「たばこ税」「酒税」が1位2位を占めた。特に「たばこ税」は60%の人が上げている。
5-5.「こういう税金を作ればいい」というアイディア(自由記述回答から抽出)
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- インテージ ビジネスパーソン意識調査『男性の美容意識』 2015年2月調査
株式会社インテージのビジネスパーソン意識調査『男性の美容意識』(2015年2月調査)によると・・
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