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【食育に関する意識調査】今、消費者が考える「食」の関心事とは?
PICK UP
  • 「食育」というワードの認知は比較的高く、約7割の人が理解している
  • 消費者の関心ある「食育」の取り組みは、「偏食をしないこと」(68.6%)がトップ
  • 消費者が企業に対して求める「食育」への取り組みのトップは、圧倒的に「安心・安全に関する情報提供」
  • 一方その満足度は低く、“満足”&“やや満足”で19.8%
  • 食品・飲料を購入する際に重視する点は、ほとんどの食品で「製造年月日(賞味期限)」がトップ
  • 一方、冷凍食品は唯一「使用する素材の産地」(36.2%)の占める割合がトップ
マーケティングリサーチ最大手の株式会社インテージは、マーケティングエージェンシーのヤラカス舘との共同研究で消費者の『食育に関する意識調査』を実施しました。

食品の偽造問題や異物混入事件が相次ぎ、消費者の食に対する不安が募ってきているなか、食品を取り扱う企業側も「国産品」や「有機栽培」といった言葉を全面に打ち出すことで、食の安全をアピールする動きが活発化してきています。
また昨今は、栄養の偏った食事や運動不足、不規則な生活から引き起こされる生活習慣病「メタボリックシンドローム」が大きな社会問題となっています。昨年を「メタボ元年」と位置づけ、4月から新しい健診制度がスタートし、食事や運動によってカラダを改善するよう、厚生労働省などが指導にあたるようになりました。
今回の調査は、「健全な食事」が揺らいでいるなか、安全な食へのこだわり、健康を意識した食事について、今、消費者はどのように考え、どう行動しているのかの意識調査を実施し、結果をまとめました。
調査概要
調査期間
2008年12月2日(火)~12月5日(金)
調査対象者
全国の20歳から69歳までの女性(インテージ・ネットモニター)
調査方法
インターネットでのアンケート調査
有効回答者数
2095名
(20代350名、30代426名、40代424名、50代446名、60代449名)
調査実施機関
株式会社インテージ・インタラクティブ
調査結果

1. 「食育」の用語認知度

そもそもどのくらいの人が「食育」を理解しているのか。
「食育」という用語の認知度は比較的高く、約7割の人は認知しているという結果がでた。「説明できる」と回答した人が20.1%、「意味が分かる」と回答した人が49.9%を占める。

Q.
あなたは次のことばをご存知ですか。それぞれ当てはまるものをお選びください。
(説明できる・意味がわかる・聞いたことがある・初めて聞いた の4段階で回答)
[図1]

2. 関心ある「食育」の取り組み

「食育」と一言で言っても内容はさまざま。消費者はどのような取り組みに興味があるのか。
「バランスの良い食べ方の推進(偏食をしない)」がトップで68.6%を占める。続いて「野菜、果物、牛乳、乳製品、豆類、魚などを組み合わせる(素材のバランスを整える)」(64.0%)「主食、主菜、副菜を基本にバランスを整える(献立のバランスを整える)」(61.4%)「手作り(調理)の推進」(56.6%)が並ぶ。
年齢による差は大きくは見られないが、若干20代において上位3項目の関心度が他年代を下回る。「食事を楽しむ(コミュニケーションを図る)」は30代と50代で差あり。

Q.
世の中では食育として、以下の取り組みが行われていますが、あなたが関心ある取り組みはどちらですか。
(回答はいくつでも)
[図2]


3. 「食育」に関する重視度、満足度

消費者にとって、企業が取り組む「食育」で重視するポイントはどこにあるのか。また、満足度はどの程度なのか。
「重要である」の回答率をみると、圧倒的な差で「安心、安全に関する情報提供」がトップに上がる。2位の「商品の製造工程の情報公開」はぐっと下がり36.1%。

企業の取り組みについてどのくらい満足しているか、その度合いを見てみるとトップに上がった「安心、安全に関する情報提供」については満足度よりも不満足度の度合いが上回り、「満足」&「やや満足」で19.8%、「やや不満」&「不満」で33.5%という結果となる。

Q.
企業が取り組む食育として、あなたはどの程度重要だと思いますか。
(重要である-重要ではない の5段階で回答)
[図3]



Q.
それでは、現在の食育への企業の取り組みにあなたは満足していますか。
(満足である-不満である の5段階で回答)
[図4]



4. 食品購入重視点

さまざまな食品を購入する際、消費者は何を重視しているのか。
食品のカテゴリーによって重視する内容はさまざまだが、ほとんどの食品で「製造年月日(賞味期限)」がトップにあがる。特に乳製品、パン、練り物、惣菜、ハム・ソーセージについてはその割合が高い。
一方、調味料、乾麺・インスタント食品、菓子については「素材等の情報が開示してあること」も同じくらいの割合を占める。冷凍食品は唯一「使用する素材の産地」が占める割合がトップにあがり、冷凍餃子事件の影響が考えられる。

Q.
以下にあげる食品・飲料について、あなたは何を重視して購入しますか。最も重視することをそれぞれひとつずつあげて下さい。
[図5]

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インテージ ビジネスパーソン意識調査『男性の美容意識』 2015年2月調査
株式会社インテージのビジネスパーソン意識調査『男性の美容意識』(2015年2月調査)によると・・

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調査会社概要

【株式会社インテージ】 http://www.intage.co.jp/
株式会社インテージ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石塚 純晃)は、「Create Consumer-centric Values 〜お客様企業のマーケティングに寄り添い、共に生活者の幸せを実現する」を事業ビジョンとして掲げ、様々な業界のお客様企業のマーケティングに寄り添うパートナーとして、ともに生活者の幸せに貢献することを目指します。生活者の暮らしや想いを理解するための情報基盤をもって、お客様企業が保有するデータをアクティベーション(活用価値を拡張)することで、生活者視点にたったマーケティングの実現を支援して参ります。

【株式会社インテージ・インタラクティブ】
株式会社インテージ・インタラクティブは、国内におけるマーケティングリサーチの草分けであるインテージグループの一員として、インテージの持つ「知見」や「ノウハウ」を活用し、早さや手軽さだけではない「品質」を重視したインターネットリサーチサービスを提供しています。
※ 平成22年4月1日をもって株式会社インテージへの吸収合併

【株式会社ヤラカス舘】 http://www.yrk.co.jp/
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