- 『男性らしい』色のトップは、4ヵ国共通で「ブラック」
- 『女性らしい』色のトップは、4ヵ国共通で「ピンク」
- 『子どもらしい』色は、国ごとに明るいトーンの色相で分散
株式会社インテージは、アジアの人々の意識や行動を探るため、当社の海外グループ会社と協力し、アジア地域の人々を対象にさまざまなテーマで実施した自主企画調査「アジアインサイトレポート」を発行しています。
第4弾のレポートでは、株式会社日本カラーデザイン研究所と共同で実施した『アジア4ヵ国の色に関する意識調査~男性らしい・女性らしい・子どもらしい色編~』を発表します。本調査は、2013年1~4月に日本、中国、タイ、ベトナムの20~50代一般男女・各国それぞれ約80人を対象に、調査用紙自記入法(色見本のパネル併用)にて行い、結果をまとめました。
- 調査方法
- 調査用紙自記入法(色見本のパネル併用)
- 調査地域
- 日本、中国、タイ、ベトナム
- 調査対象者
- 20~50代の一般男女
- サンプル構成
- 日本(男性44人/女性43人)、中国(男性40人/女性40人)、タイ(男性42/女性42人)、ベトナム(男性40人/女性40人)
- 調査期間
- 2013年1月~4月
- 調査実施機関
- 株式会社インテージおよび海外グループ会社
- 分析者
- パタナセタポン ペイ(株式会社インテージ)、稲葉 隆(株式会社日本カラーデザイン研究所)
1. 4ヵ国共通で、『男性らしい』色は「ブラック」をトップにダークカラー。『女性らしい』はピンク系。『子どもらしい』色は明るくソフトなカラー
図1は、『男性らしい』『女性らしい』『子どもらしい』と思う色を聞き、それぞれの4ヵ国合計での上位10色を示したものである。『男性らしい』色は「ブラック」や「紺」といった暗色が中心、『女性らしい』色は「ピンク」「ベビーピンク」「赤紫」といったピンク・赤系統の色。 『子どもらしい』色は明るいトーンの有彩色が選ばれ、『男性らしい』の「ブラック」や『女性らしい』の「ピンク」のように過半数の人が選ぶ色はなく、色相が分散しバリエーションに富んでいる。
- [図1]
- 「男性らしい」「女性らしい」「子供らしい」色 4ヵ国合計 上位10色(複数回答)
2. 『男性らしい』色は、日本では「紺」「青」「鉄紺」などブルー系。中国・タイ・ベトナムでは「ホワイト」の割合も高く、タイでは「赤」も上位
図2に『男性らしい』色の国別上位5色を示した。アジア4ヵ国ともトップは「ブラック」で共通しており、比較的類似した色調でイメージされていることがわかる。その中でも国別の違いをみると、日本はブルー系のカラーを他の国よりも高い割合で選択しているのに対して、中国・タイ・ベトナムでは日本で上位に入っていない「ホワイト」を選んでいる点が異なる。
また、タイでは『男性らしい』色として「赤」を挙げる人が比較的多い。
- [図2]
- 「男性らしい」色 国別上位5色(複数回答)
3. 『女性らしい』色は、4ヵ国共通で「ピンク」がトップ
図3には、『女性らしい』色の国別での上位5色を示した。『男性らしい』と同様に、アジア4ヵ国で大きな差は見られず、比較的類似した色が選ばれている。トップの色は4ヵ国とも「ピンク」で共通している。国別の違いをみると、中国では「赤」と「赤紫」が上位に挙げられている。
一方、ベトナムでは、「ラベンダー」や「クリーム」も上位に挙げられており、色相にバリエーションがある。
- [図3]
- 「女性らしい」色 国別上位5色(複数回答)
4. 『子どもらしい』色として各国とも明るいトーンの有彩色を挙げているが、色相はさまざま
図4の『子どもらしい』色では、各国とも色相は分散しているが、明るいトーンの有彩色がさまざまな色相にわたり選ばれている。国別の違いをみると、タイ・ベトナムで「ホワイト」が上位となっている。これはホワイト=ピュア(純粋)というイメージからきているものと思われる。
- [図4]
- 「子供らしい」色 国別上位5色(複数回答)
5. 『男性らしい』色のタイプはクール&ハード。『女性らしい』と『子どもらしい』色のタイプはウォーム&ソフトゾーン
図5は、『男性らしい(Masculine)』『女性らしい(Feminine)』『子どもらしい(Childlike)』色のタイプを探るため、それぞれ25%以上の割合を占める色をカラーイメージスケール[*1]上にあてはめた。『女性らしい』と『子どもらしい』は重複した色もあり、ウォーム&ソフトゾーン中心となっているが、『子どもらしい』の方がよりソフトで色相が豊かである。
それらに比べると『男性らしい』色のパターンはクール&ハードゾーンで重厚感がある。
- [図5]
- 男性らしい」「女性らしい」「子供らしい」色のイメージタイプ(4ヵ国合計)
調査結果プレスリリースPDF
アジアインサイトレポート第4弾『アジア4ヵ国の色に関する意識調査~男性らしい・女性らしい・子どもらしい色編~関連調査レポート
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- ex)
- インテージ ビジネスパーソン意識調査『男性の美容意識』 2015年2月調査
株式会社インテージのビジネスパーソン意識調査『男性の美容意識』(2015年2月調査)によると・・
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調査会社概要
【株式会社インテージ】 http://www.intage.co.jp/
株式会社インテージ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石塚 純晃)は、「Create Consumer-centric Values 〜お客様企業のマーケティングに寄り添い、共に生活者の幸せを実現する」を事業ビジョンとして掲げ、様々な業界のお客様企業のマーケティングに寄り添うパートナーとして、ともに生活者の幸せに貢献することを目指します。生活者の暮らしや想いを理解するための情報基盤をもって、お客様企業が保有するデータをアクティベーション(活用価値を拡張)することで、生活者視点にたったマーケティングの実現を支援して参ります。
【株式会社日本カラーデザイン研究所】 http://www.ncd-ri.co.jp
株式会社日本カラーデザイン研究所は、心理学的立場から色彩デザイン、消費者嗜好などの研究に基づく情報を、メーカー、流通、広告、建築など多岐にわたる業種の企業、公共団体等に提供。また独自開発した「Hue&Tone」システムや「カラーイメージスケール」は、あらゆる分野のカラープランニング、マーケティング、カラー・デザイン戦略などの課題解決に活用されています。