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日本でも動き出したセルフメディケーション(2002年11月)
PICK UP
  • 一人当たりの医療費は、国民所得の約8%
  • 一般診療医療費では、循環器系の疾患が最も多い
2002年11月12日からの世界大衆薬協会「第14回総会」および「第5回アジア太平洋地域会議」の中で行われた、特別企画ワークショップ「世界のセルフメディケーション」のパネリスト発表で使用された調査結果を、3回にわけてご紹介してきました。
最終回として、日本チェーンドラッグストア協会会長で、株式会社マツモトキヨシ代表取締役社長でもある松本南海雄氏の講演で使用された調査レポートなどをご紹介します。

※このレポートは、講演者および関連団体からの承諾を得て掲載しています。
※このレポートの文章、図などの無断転載を禁じます。
調査結果

1. 国民医療費の推移

日本の国民医療費は30兆円を越えており、一人当たりの医療費も約24万円と、国民所得の約8%を占めるまでになっている。

(厚生労働省発表)

2. 一般診療医療費の構成割合

最も多いのは循環器系の疾患、2位・3位は新生物(癌)と呼吸器系の疾患である。全体では、65歳以上と未満とに分けたときに、ほぼ同じくらいの支出がなされている。




(厚生労働省発表・平成12年度データ)

3. 少子高齢化の推移

15歳以下の人口と65歳以上の人口が、平成12年には逆転するなど、少子高齢化が進行している。このことは、紙おむつ(ベビー用、大人用)の販売額推移からみても明らかである。

紙おむつの販売額推移


(富士経済・トイレタリーズ)

4. 日本の薬剤費比率

30兆円の医療費の中で、薬剤費の占める割合は約20%。その内訳は、医療用医薬品が約86%で、一般用医薬品と配置薬が14%と、欧米に比べると、一般用医療品の割合が小さい。


(平成11年度データ)

5. セルフメディケーションへの取り組み

日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)では、「セルフメディケーション・サミット」を開くなどして、セルフメディケーション実現に向けた取り組みを行ってきた。
さらに、2002年6月には非営利活動法人(NPO)の「セルフメディケーション推進協議会(SMAC)」が発足している。
また、マツモトキヨシの店頭でも「セルフメディケーション」を看板に掲げている。

6. 年間症状経験率

65%の人が経験している風邪症候群は、もっとも悩まされる経験が多い症状である。

上段:人数、下段:パーセント(%)
京浜・京阪神在住の14~60歳の男女2,006名に対する調査:株式会社インテージ調べ(2002年)

7. 年間症状経験率の増減

「歯の痛み・歯茎からの出血」の減少は、マウスケアの普及や喫煙人口の減少によるものと思われる。増加したものは全て風邪症候群に関連するものだが、鼻炎症状の増加には、花粉症によるものが含まれると推測される。

単位はパーセント(%)
京浜・京阪神在住の約3,000名に対する、10年に渡る継続調査:株式会社インテージ調べ

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ex)
インテージ ビジネスパーソン意識調査『男性の美容意識』 2015年2月調査
株式会社インテージのビジネスパーソン意識調査『男性の美容意識』(2015年2月調査)によると・・

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調査会社概要

【株式会社インテージ】 http://www.intage.co.jp/
株式会社インテージ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石塚 純晃)は、「Create Consumer-centric Values 〜お客様企業のマーケティングに寄り添い、共に生活者の幸せを実現する」を事業ビジョンとして掲げ、様々な業界のお客様企業のマーケティングに寄り添うパートナーとして、ともに生活者の幸せに貢献することを目指します。生活者の暮らしや想いを理解するための情報基盤をもって、お客様企業が保有するデータをアクティベーション(活用価値を拡張)することで、生活者視点にたったマーケティングの実現を支援して参ります。

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