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花粉症患者の抗ヒスタミン薬に対する意識調査を実施(2006年2月)
PICK UP
  • 抗ヒスタミン薬服用経験者の66.7%は、その副作用についてよく知らない
  • 服用している薬に運転を禁ずる注意書きがあるかどうか「わからない」58.4%
株式会社インテージは、花粉症患者の抗ヒスタミン薬利用経験と副作用への意識に関する大規模調査を行いました。
この調査は、12,303人の花粉症患者に対する大規模調査と、その中で抗ヒスタミン薬(注1)服用経験があるなどの特定条件該当者1,134人に対する 調査の2段階で行われ、その結果、抗ヒスタミン薬服用経験者でも、三分の二が副作用に対する詳しい知識を持っていないことなどが分かりました。
調査概要

1. 大規模調査

調査期間
2005年11月29日(火)~12月2日(金)
調査対象
Yahoo!リサーチ・モニターのうち、20歳から59歳までの男女で、最近一年間に花粉症での病医院への受診経験がある方(患者パネルより抽出)
調査方法
ウェブ上でのアンケート調査
依頼者数
17,336名
有効回答者数
12,303名(回収率71.0%)

2. 特定条件該当者に対する調査

調査期間
2005年12月12日(月)~12月16日(金)
調査対象
上記大規模調査によって、
(1)最近1年間に医師から処方されて抗ヒスタミン薬を服用したことがある。
(2)抗ヒスタミン薬の効果と副作用について詳しくは知らない。
以上の2つの条件に合致した方から無作為抽出
調査方法
ウェブ上でのアンケート調査
依頼者数
1,440名
有効回答者数
1,134名(回収率78.8%)
(注1)抗ヒスタミン薬
アレルギー症状を引き起こす契機となる、ヒスタミン受容体の作用を抑制することで、アレルギー症状を抑える薬品。花粉症の諸症状緩和、風邪の諸症状緩和などに用いられる。
調査結果

1. 大規模調査(N=12,303)

  • 病医院への受診経験がある花粉症患者のうち、52.9%の人がこの1年の間に抗ヒスタミン薬を服用したと回答しました。
  • 抗ヒスタミン薬の副作用について、4つの質問(眠気、作業効率、自動車の運転、中枢神経への影響)で認識を聞いたところ、抗ヒスタミン薬を服用していた人でも66.7%は詳しい知識を持っていないことが分かりました。
質問1:
今年(2005年1月以降)、病医院で医師に処方された薬をお知らせください。
(花粉症の薬を飲んだことがあるという方に対して、抗ヒスタミン薬の薬品名称と画像を提示して質問)
  • 提示された抗ヒスタミン薬を飲んだことがある(52.9%)
  • 薬品名称は不明だが、その他の薬を飲んだことがある(3.0%)
  • 医師の処方する薬を飲んだことはあるが、薬品名称を覚えていない・わからない(16.8%)
  • 医師の処方する薬を飲んだことはない(11.1%)
  • 医師の処方する薬を飲んだことがあるかどうか、覚えていない・わからない(0.6%)
  • 年によって花粉症の症状がでたりでなかったりする(14.9%)
  • 過去には花粉症だったが、今は治っている(0.7%)
質問2:
抗ヒスタミン薬の印象や認識についておたずねします。
(抗ヒスタミン薬を飲んだことがある方6510人のみに対して、「あることを知っている」から「ないことを知っている」までの5段階評価で質問)

(注2) 上記4つの質問の全てで「それ以外の回答」を選択した回答者の割合は66.7%でした。この方々を「抗ヒスタミン薬を服用しているが、抗ヒスタミン薬の副作用について詳しい知識を持っていない方」と定義し、この方々の中から無作為抽出した1,134人の方に対して、特定条件該当者 調査を実施しています。

2. 特定条件該当者に対する調査(N=1,134)

  • 特定条件該当者(注2)に花粉が飛散する時期の予防法を聞いたところ、「処方薬を予防的に飲む」(75.4%)、「マスクをする」(70.7%)、「うがいをする」(60.2%)などがあがりました。
  • 服用している抗ヒスタミン薬に自動車の運転を禁ずる注意書きがあるかどうか聞いたところ、58.4%の人が「わからない」と回答しました。
  • 自動車の運転を禁ずる注意書きがあるかないかをどのように確認したいか聞いたところ、「医師に聞きたい」(53.5%)が最も多くなりました。
  • 「自動車の運転を禁ずる注意書きのある薬」を服用していた人(特定条件該当者の72.7%)のうち、27.3%は「注意を医師・薬剤師から受けなかった」と回答しました。また、「よく覚えていない」人も35.3%いました。
質問3:
花粉が飛ぶ時期に花粉症予防のために心がけていることをお知らせください。(複数回答)
  • 1位 処方薬を予防的に飲む(75.8%)
  • 2位 マスクをする(70.7%)
  • 3位 うがいをする(60.2%)
  • 4位 あまり窓をあけない(58.4%)
  • 5位 手をよく洗う(54.5%)
質問4:
最近飲まれた処方薬に「服用後の自動車の運転を禁ずる注意書き」があるかごぞんじですか?
  • 自動車運転を禁ずる注意書きのない薬を飲んでいた(12.6%)
  • 自動車運転を禁ずる注意書きのある薬を飲んでいた(29.0%)
  • 注意書きについては、わからない(58.4%)
質問5:
飲んでいた抗ヒスタミン薬の「自動車運転を禁ずる注意書き」について、どのようにして確認したいと思われますか?(複数回答)
  • 1位 医者に聞きたい(53.5%)
  • 2位 薬のパッケージや、薬の飲み方の説明書を確認したい(45.7%)
  • 3位 薬剤師に聞きたい(39.8%)
  • (参考)あまり関心がない(7.0%)
質問6:
抗ヒスタミン薬を処方される際、医師・薬剤師から自動車の運転に関する諸注意を受けたことがありますか?
(自動車の運転を禁ずる注意書きのある薬を服用していた人824人のみに質問)
  • 自動車運転に関する注意を医師・薬剤師から受けた(37.4%)
  • 自動車運転に関する注意を医師・薬剤師から受けなかった(27.3%)
  • よく覚えていない(35.3%)

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ex)
インテージ ビジネスパーソン意識調査『男性の美容意識』 2015年2月調査
株式会社インテージのビジネスパーソン意識調査『男性の美容意識』(2015年2月調査)によると・・

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調査会社概要

【株式会社インテージ】 http://www.intage.co.jp/
株式会社インテージ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石塚 純晃)は、「Create Consumer-centric Values 〜お客様企業のマーケティングに寄り添い、共に生活者の幸せを実現する」を事業ビジョンとして掲げ、様々な業界のお客様企業のマーケティングに寄り添うパートナーとして、ともに生活者の幸せに貢献することを目指します。生活者の暮らしや想いを理解するための情報基盤をもって、お客様企業が保有するデータをアクティベーション(活用価値を拡張)することで、生活者視点にたったマーケティングの実現を支援して参ります。

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