- 株式会社資生堂 様(http://www.shiseido.co.jp/)
- 資生堂健康保険組合 様(http://www.shiseidokenpo.or.jp/)
システム導入の背景
「健康づくり」は「人づくり」
資生堂様は、「一瞬も 一生も 美しく」というコーポレートメッセージを込めた経営トップのコミットメントにより、「健康づくり」は「人づくり」の基礎であると考え、“魅力ある人で組織を埋めつくす”ために、経営的視点で健康管理を捉えて推進する「健康経営」をCSR活動の柱として取り組んでいます。
資生堂様のWEBサイト、資生堂CSRの「社員とともに」をご覧ください。
資生堂CSRの「社員とともに」
http://www.shiseido.co.jp/csr/stakes/employee.htm
資生堂「共育」宣言(2006年10月採択)の一環として、人材育成や労働環境整備のほかに、「健康管理」も重要と捉え、全社員に向けて発行されている冊子『心とからだの健康をめざして』(2007年5月)のなかで、「資生堂健康管理基本方針」「健康管理体制の整備」「予防の概念と1次予防(疾病未然防止と健康増進)の重要性」を案内しています。
また、「(1)生活習慣病対策」「(2)喫煙対策」「(3)メンタルヘルスケア」「(4)女性のための健康管理」の4つの健康事業の推進についても宣言しており、これら4つの健康事業を資生堂グループ全体で共有しながら、会社と健康保険組合が共同で、“社員とその家族が健康であるための健康管理”に取り組んでいます。
導入システムの概要
資生堂様では、健診データを一元化するために、当社の「すこやかサポート21」を導入し、全国各事業場の産業保健スタッフや健診担当者がインターネットからアクセスし、健康管理業務を実施できるよう体制を整備することで、資生堂グループ全体でデータの一元管理と標準化を推進しています。
また、産業保健スタッフ体制の強化・補強として、会社内のスタッフだけで対応しきれない業務は、外部の健診・保健指導専門機関への外部委託や、それら外部機関とのデータの受け渡しと登録管理も含めた当社の「運用代行サービス」により、スタッフ体制の補強と業務効率化を図っています。
担当者が語る課題と導入経緯
株式会社資生堂 人事部 健康管理グループリーダー
岡 良廣 様
資生堂「共育」宣言の実現に向けて
資生堂「共育」宣言を受けて健康管理体制を整備するにあたって、まず社員の健康管理をスムースにサポートするために、全国の資生堂グループを網羅した体制づくりを推進することが必要だと考えました。そのために会社と健康保険組合による衛生協議会の設立、産業保健スタッフの拡充、そして事業推進のうえで重要となるデータを整備するためにも、健康診断の結果をきちんと管理できるように「健診データ一元化システム」を導入する必要がありました。資生堂「共育」宣言のビジョンを具現化するためには、ヒューマンリソースとデータリソースがあって初めて健康管理体制が完備できるものと考えています。
ちょうど時期を同じくして、少子高齢化にともなう医療費適正化にむけて現役世代の疾病予防を図るために、従業員だけでなく被扶養者も含めた特定健診・特定保健指導が義務化されました。健康保険組合としては、健診と保健指導のデータ化が必要でしたが、配偶者の健診データは本人が保管しており、これまで健康保険組合では掌握できていませんでした。
一方、会社の実施する定期健診の結果管理においても、データ管理は一部の事業所にとどまり、その他多くの各事業所では紙で保管されていたために、資生堂グループ全体の一元管理はできていませんでした。会社としても、労働安全衛生法に対するコンプライアンスを徹底するうえで、健診受診の徹底、未受診者の対策、健診結果の経年管理、労働基準監督署への報告などに取り組むために、まずはしっかりとデータ管理できる基盤整備が必要でした。
システム・運用サポート・リサーチ・分析のトータルサポート
会社と健康保険組合による共同推進体制によって健診データの共有化を図ることで、これらの機能要件を満たすと同時に、データベースの分析により得られるエビデンスを会社の健康管理施策や健康保険組合の保健事業の検討などに活用することが、今後ますます必要になると思います。そして、データリソースだけでなく、実際に現場で仕事にあたる健診担当者や産業保健スタッフの業務効率化も考え、スタッフを支援するシステムと運用サービスの両輪を担保することも重要です。
当社では2008年度より、会社と健康保険組合が共同利用でき、健康管理業務の運用サポートも視野に入れることができる、インテージの健診保健指導データ一元管理システム(すこやかサポート21)と業務運用代行サービスを利用しています。また、健康保険組合では2008年度に実施した特定保健指導を見直し改善するため、インテージのリサーチ分析サービスを活用した、指導対象者に対するアンケート調査によるデータに基づく事業評価を行いましたので、今後の保健指導とその改善効果が楽しみです。
今後の課題と展望
資生堂では会社と健康保険組合の健診管理のあり方を見直し、法令に則り、会社の見るべき範囲と健康保険組合の見るべき範囲をきちんと仕分けしてデータ参照範囲のセキュリティ強化を図れるよう、システム改善要望を伝えました。そしてバージョンアップによって検査項目単位で細かくセキュリティをかけることができるようになりました。しかし、大枠の仕組み(IT化)だけできても運用できるとは限りません。産業保健の現場では、健診や保健指導のほかメンタルヘルス対応など仕事はかなり煩雑で、現場の業務効率化とIT化はセットで推進する必要があります。データ一元化を進めているのですから、重要なのは全てデータとして記録することですが、そこで作業負荷がかからないようするのがITの得意とする領域のはずです。産業保健の現場における、各種データ記録と履歴管理機能については、ほかのユーザー様とも意見交換しながら、産業保健スタッフの業務支援システムを開発してもらいました。まだまだ現場スタッフの要望もあるようなのでスムースな運用と業務効率化のために、今後のシステム改善にも期待したいと思います。
データの記録保管は、安全(健康)配慮義務の履行記録とも言え、企業防衛・リスクマネジメントの意味としても重要です。今やデータ化の流れはあらゆる分野で進化していますが、医療や産業保健分野のIT化の進歩とともに、健康会計によるコスト管理と効果測定や、エビデンスに基づく効果的・効率的な健康事業の推進など、健康管理サポート体制を一層進化させ、資生堂「共育」宣言を具現化していきたいと思います。
[新機能]産業保健スタッフ業務支援システム
今後の課題と展望
健康管理を推進するためには経営トップのコミットメントも重要ですが、具体的な基盤整備としてのデータ集約化とエビデンス作りが欠かせません。それが可能であり、さらに会社と健康保険組合の両者の課題解決と共同運営に適したインフラを探していくなかで、インテージさんの「すこやかサポート21」を採用しました。システムというのは、ユーザーの要望をすべて実現しようとすると際限なくコストもかかり、いずれ環境変化や社内の業務ルールの変更に耐えられなくなります。今後は標準化されたシステムに我々がどう合わせていくかが大事だと思います。
昨年、すこやかサポート21の他のユーザーさんと必要機能を検討する場をもちました。基本的にシステムコンセプトに共感できるユーザーが集まり、システム改善の方向性について一緒に検討しました。ユーザーニーズに合ったシステムをユーザー同士で利用したほうがコスト削減にもつながり費用対効果も高いはずです。また他のユーザーさんの知恵やインテージさんのシステムノウハウをお借りすることもできると思います。システムの信頼性については、もちろん評価していますが、インテージさんはユーザー目線に立って真摯に対応していただけるので、その姿勢にはとても共感がもてます。
今後は、やはり会社と健康保険組合のどちらのニーズにも合った、さらなるシステム改善を期待しています。この業界では制度改正などの動向が目まぐるしいため、常に最新の情報収集とシステム保守により、法令順守に対応できる基盤整備を進めていただきたいと思います。必要な情報をきちんと把握していることも取り引き先(ビジネスパートナー)としての重要な評価ポイントです。
今後はシステムだけではなく、運用サポート・リサーチ・分析も含めて、トータル的な提案と業務支援をお願いしたいと思っています。
お客様プロフィール
| 会社名 | : 株式会社資生堂 |
|---|---|
| 所在地 | : 東京都中央区銀座7-5-5 |
| 創業 | : 1872(明治5)年 |
| 資本金 | : 645億円 (2009年3月31日現在) |
| 事業内容 | : 化粧品、トイレタリー製品、理・美容製品、美容食品、医薬品の製造・販売 |
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