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マーケティング用語集平均値とは

【関連サービス】 データ解析サービス

データの総和をデータの個数で割ったものを平均値(mean)といいます。

平均値の求め方

いま、ある製品ブランドXについて、調査対象者10名の年間購入量がそれぞれ以下の通りだったとします。

AさんBさんCさんDさんEさんFさんGさんHさんIさんJさん
3個 4個 6個 4個 5個 3個 2個 4個 5個 6個

このとき、製品ブランドXの年間購入量の平均値は以下の計算式で求めることができます。

平均値=(3+4+6+4+5+3+2+4+5+6)/10=4.2

エクセルで計算する場合には、AVERAGE関数を使用することで、「=AVERAGE(範囲)」で簡単に求めることができます。

平均値を使う際の注意点

平均値は、データを要約して捉えることができ便利ですが、データに極端に小さな値や大きな値(外れ値)が含まれているとき、その影響を受けてしまうため注意が必要です。

例えば先ほどの例で、10名のうち一人(ここではJさんとします)の年間購入量が極端に多く、40個だったとします。

AさんBさんCさんDさんEさんFさんGさんHさんIさんJさん
3個 4個 6個 4個 5個 3個 2個 4個 5個 40個

その場合、製品ブランドXの年間購入量の平均値は、以下の計算式から、7.6個となります。

平均値=(3+4+6+4+5+3+2+4+5+40)/10=7.6

しかし、あらためてデータを見てみると、10名の中で年間購入量が7個以上なのはJさんのみで、それ以外の9名は2~6個に分布しており、この10名の年間購入量を要約した値として7.6個というには違和感があります。このような場合には、要約した値として平均値以外の代表値(中央値や最頻値)を使うことや、特にデータの異常・取得時のミスが疑われる場合にはトリム平均(データの上下数%を除外して算出する平均値)を使うことなどを検討する必要があります。

下図のように、データの分布が左右非対称であるときにも、平均値がひっぱられてしまうため注意が必要です。

データの分布が左右非対称である図

また、下図のように、データの分布の山が二つある場合(二峰性の分布)も、平均値で要約することが難しく注意が必要です。

データの分布の山が二つある場合(二峰性の分布)の図

平均値以外の代表値

平均値以外の代表値には、以下のようなものがあります。

中央値(median)
データを大きさの順に並べたときに、真ん中にくる値を中央値といいます。データの数が偶数のときは、真ん中にくる2つの値を足して2で割ったものが中央値となります。
最頻値(mode)
データの中で、もっとも頻度が高い値を最頻値といいます。

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