マーケティング用語集
クリックスルーコンバージョン(Click Through Conversion)
クリックスルーコンバージョンとは、「Click-Through Conversion」のことで、広告をクリックしたユーザーが、その後Webサイトで商品購入や資料請求などの成果(コンバージョン)に至った件数を指します。日本語では「クリック経由のコンバージョン」などと呼ばれます。
Web広告の効果を測定する上で最も基本的な指標であり、「この広告をクリックしたから成果につながった」という直接的な因果関係を示します。そのため、広告の費用対効果(ROI)を算出する際の基礎となり、広告運用の成果を判断する重要なモノサシとして活用されます。
クリックスルーコンバージョン(CTC)とは
クリックスルーコンバージョンは、ユーザーが広告をクリックしてから、設定された期間内にコンバージョンした場合に計測されます。一般的に「CTC」という略称で呼ばれることもあります。
この指標は、広告がユーザーの行動を直接的に喚起し、最終的な成果に結びついたことを示すため、特に獲得を目的とした広告キャンペーン(刈り取り施策)の効果を評価する際に重視されます。
ビュースルーコンバージョンなど類似指標との違い
広告効果を測定する指標には、クリックスルーコンバージョンの他にも、ユーザーの異なる行動を起点とする指標が存在します。それぞれの役割を理解し、広告の目的に合わせて使い分けることが重要です。
■ クリックスルーコンバージョン (Click-Through Conversion / CTC)
・ユーザー行動:広告をクリックする
・評価する効果:広告の直接的な成果(獲得効果)
・計測の起点:クリック時点
■ ビュースルーコンバージョン (View-Through Conversion / VTC)
・ユーザー行動:広告が表示される(クリックはしない)
・評価する効果:広告の間接的な成果(認知・ブランディング効果)
・計測の起点:インプレッション(表示)時点
■ エンゲージビューコンバージョン (Engaged-View Conversion / EVC)
・ユーザー行動:動画広告を一定時間(例:10秒以上)視聴する(クリックはしない)
・評価する効果:動画広告による間接的な成果(興味喚起効果)
・計測の起点:動画の視聴時点
クリックスルーコンバージョン率の計算方法
クリックスルーコンバージョンそのものの数に加え、クリック数に対する割合である「クリックスルーコンバージョン率」も重要な指標です。これは一般的に「コンバージョン率(CVR)」と呼ばれる指標と同じ意味で使われます。
クリックスルーコンバージョン率(%) = クリックスルーコンバージョン数 ÷ 広告のクリック数 × 100
例えば、広告が1,000回クリックされ、その結果としてクリックスルーコンバージョンが50件発生した場合、コンバージョン率は5%となります。
計測の仕組みと計測期間(ルックバック期間)
クリックスルーコンバージョンは、主にブラウザのCookie(クッキー)という仕組みを利用して計測されます。ユーザーが広告をクリックすると、その情報がCookieに保存され、同じユーザーがコンバージョンページに到達した際に、広告経由の成果としてカウントされます。
この計測において重要なのが「計測期間(ルックバック期間やルックバックウィンドウとも呼ばれます)」です。これは、「広告をクリックしてから何日以内のコンバージョンを成果として計測するか」を設定する期間のことです。例えば、計測期間が30日の場合、ユーザーが広告をクリックしてから30日以内にコンバージョンすれば計測対象となりますが、31日目にコンバージョンした場合は計測されません。Google広告やYahoo!広告では、この期間をデフォルトで30日に設定している場合が多いですが、商材の検討期間に合わせて変更することが可能です。
実務での活用方法
クリックスルーコンバージョンを正しく理解し活用することで、広告効果の分析精度を高めることができます。
広告キャンペーンの目的別に評価指標を使い分ける
広告の目的によって、重視すべき指標は異なります。例えば、「今すぐ購入してほしい」という顕在層向けの指名検索キャンペーンでは、直接効果を示すクリックスルーコンバージョン(CTC)が最も重要な評価指標です。一方で、ブランドの認知拡大を目的とした潜在層向けのディスプレイ広告では、広告を見たことによる間接効果も評価するため、ビュースルーコンバージョン(VTC)の数値も合わせて確認することが有効です。
計測期間を商材に合わせて最適化する
計測期間の設定は、広告効果を正しく評価するために非常に重要です。例えば、アパレルや化粧品といった比較的検討期間が短いBtoC商材であれば、計測期間は7日〜30日程度が適切かもしれません。しかし、導入までに数ヶ月かかるBtoBサービスや、住宅・自動車といった高価格帯の商材では、検討期間が長くなるため、計測期間を60日や90日など長めに設定しないと、広告の貢献度を過小評価してしまう可能性があります。自社の商材特性に合わせて計測期間を最適化することが求められます。
まとめ
クリックスルーコンバージョンは、広告のクリックというユーザーの明確なアクションを起点とした、直接的な成果を示す指標です。ビュースルーコンバージョンなどの間接効果を示す指標との違いを理解し、広告キャンペーンの目的に応じて使い分けることが、広告効果を正しく評価する上で不可欠です。
また、計測期間の設定が分析の精度を大きく左右するため、自社の商材や顧客の購買プロセスに合わせて最適化していくことが重要です。
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