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マーケティング用語集

MAU(月間アクティブユーザー数)

MAUとは、「Monthly Active Users」の略称で、特定の1ヶ月間に1回以上サービスを利用したユニークユーザー数(重複を除いた利用者数)のことです。日本語では「月間アクティブユーザー数」と呼ばれます。
単に登録しているだけの会員数とは異なり、「実際にサービスを価値あるものとして利用しているファンがどれだけいるか」を示す実態に近い指標です。そのため、Webサービスやアプリの事業規模や成長性を測るための健康診断書のような役割を果たし、多くの企業で最重要KPIの一つとして設定されています。

MAUと類似指標の違い

MAUは計測する時間軸によって、DAU(Daily Active Users)やWAU(Weekly Active Users)といった類似指標と使い分けられます。サービスの特性やビジネスモデルに応じて、どの指標を重視すべきか判断することが重要です。

DAU (Daily Active Users)

・対象:1日に1回以上サービスを利用したユーザー数
・時間軸:日次
・適したビジネス:SNS、ニュースアプリ、コミュニケーションツールなど、毎日の利用が習慣化されることが重要なサービス

WAU (Weekly Active Users)

・対象:1週間に1回以上サービスを利用したユーザー数
・時間軸:週次
・適したビジネス:動画配信サービス、求人サイト、タスク管理ツールなど、週に数回の利用が想定されるサービス

MAU (Monthly Active Users)

・対象:1ヶ月に1回以上サービスを利用したユーザー数
・時間軸:月次
・適したビジネス:経費精算ツール、ECサイト、銀行アプリなど、月に1回以上の利用でも価値を提供できるサービス

ユーザーの定着度を測る「DAU/MAU比率」

MAUとDAUを組み合わせて算出される「DAU/MAU比率」は、ユーザーがサービスにどれだけ定着しているか(熱中しているか)を示す重要な指標です。この比率が高いほど、ユーザーが日常的にサービスを利用していることを意味します。

DAU/MAU比率(%) = DAU ÷ MAU × 100

一般的に、この比率が20%を超えると良好、40%を超えると非常に優れていると評価されます。世界的なSNSなどでは50%を超えることもあり、自社サービスの立ち位置を客観的に把握する際のベンチマークとなります。

MAUの計算方法

MAUの基本的な計算式は以下の通りです。

MAU = 特定の1ヶ月間に1回以上サービスを利用したユニークユーザー数

ここで重要なのは、「アクティブ」の定義です。どの行動をもって「利用した」と見なすかは、ビジネスモデルやサービスの特性によって異なります。

SaaSツールの場合

単なるログインだけでなく、サービスの中心的な価値を提供する機能(例:プロジェクト作成、レポート出力など)の利用を「アクティブ」と定義することが一般的です。これにより、より実態に近い利用状況を把握できます。
MAU = 1ヶ月間にコア機能を1回以上利用したユニークユーザー数

ECサイトの場合

サイトへの訪問だけでなく、商品詳細ページの閲覧、カートへの追加、お気に入り登録といった、購買意欲の高い行動を「アクティブ」と定義することがあります。
MAU = 1ヶ月間に商品詳細閲覧やカート追加などを1回以上行ったユニークユーザー数

ニュースアプリの場合

アプリを起動しただけでは「アクティブ」と見なさないケースもあります。記事を1本以上閲覧したユーザーをカウントすることで、本当にコンテンツが消費されているかを測ります。
MAU = 1ヶ月間に記事を1本以上閲覧したユニークユーザー数

MAUを増やすための具体的なアクション

MAUを改善するためには、新規ユーザーの獲得と既存ユーザーの維持・活性化の両面からアプローチすることが不可欠です。

新規ユーザーの獲得

MAUの絶対数を増やすための基本的な施策です。コンテンツマーケティング(ブログやオウンドメディア)やSNSでの情報発信を通じてサービスの認知度を高めたり、Web広告を出稿してターゲット層に直接アプローチしたりすることで、新たな利用者を呼び込みます。まずはサービスの入り口を広げ、MAUの母数を増やすことが全てのスタートとなります。

既存ユーザーの活性化(リエンゲージメント)

一度利用したものの、その後訪れなくなった休眠ユーザーを呼び戻す施策です。新機能のリリースやキャンペーン情報をプッシュ通知やメールマガジンで告知し、再訪のきっかけを作ります。忘れられてしまったサービスの価値を思い出してもらうことで、MAUの減少を防ぎ、安定した基盤を築きます。

ユーザー体験(UX)の改善による定着率向上

ユーザーがサービスを「使い続けたい」と思えるように、体験価値を高める施策です。初めて利用するユーザー向けの案内(オンボーディング)を充実させたり、アプリの動作速度を改善したり、直感的に操作できるデザインに改良したりします。ユーザーのストレスを減らし満足度を高めることが、解約防止と継続利用に繋がり、結果としてMAUの安定・向上に貢献します。

まとめ

MAUは、サービスの「本当の人気」と「事業の健康状態」を映し出す鏡のような指標です。単に数値を追いかけるだけでなく、DAU/MAU比率と合わせて分析することで、ユーザーの熱狂度や定着度といった、より深いインサイトを得ることができます。
サービスごとに「アクティブ」の定義を明確にしたうえでMAUを計測し、改善施策につなげることが重要です。

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