マーケティング用語集
インストリーム広告
インストリーム広告とは、YouTubeなどの動画コンテンツの再生前後や途中に挿入される動画広告のことです。テレビCMが番組の途中で流れるのと同様の形式で、ユーザーが視聴しているコンテンツの流れの中で広告を配信できます。
動画という情報量の多いフォーマットで、視覚と聴覚の両方に訴えかけることができるため、ブランドや商品の認知度向上から購買促進まで、幅広いマーケティング目的に活用されています。ユーザーの視聴体験を妨げないよう、一定時間後にスキップできる広告が主流ですが、短い時間でメッセージを伝えるスキップ不可の広告もあります。
インストリーム広告と他のYouTube広告との違い
YouTube広告には、インストリーム広告の他にもいくつかのフォーマットが存在します。それぞれの特徴を理解し、目的に応じて使い分けることが重要です。
■ インストリーム広告
・表示場所:動画コンテンツの再生前後、または再生途中
・主な目的:認知度向上、比較検討の促進、コンバージョン獲得
・特徴:動画視聴中のユーザーにリーチできるため、高い視認性が期待できます。スキップ可能な広告とスキップ不可の広告があります。
■ アウトストリーム広告
・表示場所:提携しているWebサイトやアプリの広告枠など、YouTube以外の場所
・主な目的:リーチの拡大、認知度向上
・特徴:動画コンテンツの「外」で配信されるため、より多くのユーザーに広告を届けたい場合に有効です。音声なしで再生が始まることが多いため、映像だけで伝わる工夫が必要です。
■ インフィード広告(旧:TrueViewディスカバリー広告)
・表示場所:YouTubeの検索結果、関連動画の横、ホームフィードなど
・主な目的:比較検討の促進、チャンネル登録者の獲得
・特徴:ユーザーが能動的に動画を探している場面で表示されるため、クリックされる可能性が高い傾向にあります。サムネイルとテキストで興味を惹き、クリックを促すことが重要です。
インストリーム広告の課金方式
インストリーム広告の費用は、主に2つの課金方式によって決まります。広告の目的に合わせて最適な方式を選択します。
CPV(Cost Per View)課金
日本語では「広告視聴単価」と呼ばれ、ユーザーが広告を一定時間視聴した場合に費用が発生する方式です。具体的には、広告が30秒以上再生された場合(広告が30秒未満の場合は最後まで再生された場合)、または広告に対してクリックなどの操作が行われた場合に課金されます。ユーザーが広告に興味を示した場合にのみ費用が発生するため、費用対効果が高いのが特徴です。主にスキップ可能なインストリーム広告で採用されます。
CPV = 広告費 ÷ 広告の視聴回数
CPM(Cost Per Mille)課金
日本語では「インプレッション単価」と呼ばれ、広告が1,000回表示されるごとに費用が発生する方式です。広告が視聴されたかどうかに関わらず、表示回数に応じて課金されます。より多くのユーザーに広告を見てもらい、ブランドや商品の認知度を広げたい場合に適しています。主にスキップ不可のインストリーム広告やバンパー広告で採用されます。
CPM = (広告費 ÷ 表示回数) × 1,000
インストリーム広告の活用と成果を高めるポイント
インストリーム広告の効果を最大化するためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。
最初の5秒で視聴者の心を掴む
多くのインストリーム広告は5秒後にスキップが可能です。そのため、広告の冒頭5秒で「自分に関係がある」「もっと見たい」と思わせることが極めて重要です。ターゲット層への問いかけ、インパクトのある映像、意外性のあるメッセージなどを冒頭に配置し、視聴者の興味を惹きつける工夫が求められます。
目的に合わせた広告フォーマットを選択する
インストリーム広告には複数の種類があります。幅広い層にブランド名を浸透させたい「認知度向上」が目的なら、6秒間のバンパー広告やスキップ不可の広告が有効です。商品の機能や魅力を伝えたい「比較検討の促進」や、Webサイトへの誘導を目指す「コンバージョン獲得」が目的なら、詳細な情報を伝えられるスキップ可能な広告が適しています。
的確なターゲティングで広告を届ける
インストリーム広告は、年齢や性別といったデモグラフィック情報だけでなく、ユーザーの興味関心、検索履歴、特定のWebサイトを訪問した履歴など、詳細なターゲティングが可能です。自社の製品やサービスのターゲット層にピンポイントで広告を配信することで、無駄な広告費を削減し、費用対効果を高めることができます。
行動を促すCTA(Call To Action)を明確にする
広告を視聴したユーザーに、次に何をしてほしいのかを明確に伝えることが重要です。「詳しくはこちら」「無料トライアルに申し込む」「資料をダウンロード」といった具体的な行動喚起(CTA)を、動画内のテロップやクリック可能なボタンとして設置することで、Webサイトへのアクセスやコンバージョンへと繋げやすくなります。
まとめ
インストリーム広告は、動画コンテンツの視聴体験の中にメッセージを届けられる、非常に強力なマーケティング手法です。その効果を最大限に引き出すためには、広告を配信する目的を明確にし、その目的に合致した広告フォーマット、課金方式、そしてクリエイティブを選択することが不可欠です。ユーザーの視聴を妨げる広告ではなく、有益な情報として受け取ってもらえるような、的確なターゲティングとクリエイティブの工夫が成功の鍵となります。
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