マーケティング用語集
インフィード広告
インフィード広告とは、SNSのタイムラインやニュースアプリの記事一覧など、コンテンツとコンテンツの間に表示される広告のことです。英語の「In-feed Ads」が由来で、Webサイトやアプリのフィード(feed)内に、周囲のコンテンツに溶け込むように表示されるのが最大の特徴です。
ユーザーがコンテンツを閲覧する流れの中で自然に広告に接触するため、従来のバナー広告などに比べて広告特有の嫌悪感を与えにくいという利点があります。これにより、高い視認性やクリック率が期待できます。特に潜在層へのアプローチに有効な手法としてBtoCからBtoBまで広く活用されています。
インフィード広告と他のWeb広告との違い
インフィード広告は、コンテンツに溶け込むように表示される「ネイティブ広告(ネイティブアド)」の一種です。ここでは、混同されやすい他の代表的なWeb広告との違いを解説します。
■ ディスプレイ広告
・表示形式:Webサイトやアプリ内に設けられた広告枠に、画像や動画で表示されます。
・ユーザーの状態:コンテンツを閲覧しており、広告に対しては受動的な状態です。
・主な目的:幅広い層への認知拡大や、一度サイトを訪れたユーザーを追跡するリターゲティングに適しています。
■ リスティング広告
・表示形式:検索エンジンの検索結果ページに、検索キーワードと連動したテキスト形式で表示されます。
・ユーザーの状態:特定の情報を求めて能動的に検索しており、ニーズが顕在化しています。
・主な目的:購入や問い合わせ意欲の高い、顕在層のユーザー獲得に非常に効果的です。
■ インフィード広告
・表示形式:SNSやニュースアプリのフィード(投稿一覧)内に、周囲のコンテンツと馴染むフォーマットで表示されます。
・ユーザーの状態:情報収集や暇つぶしなどでコンテンツを閲覧しており、潜在層から準顕在層にあたります。
・主な目的:潜在層への認知拡大、興味関心の喚起、エンゲージメント(いいね、シェアなど)の獲得に適しています。
インフィード広告のメリット
1. 広告感が少なく、ユーザーに受け入れられやすい
インフィード広告は、表示されるメディアのコンテンツと同じフォーマットで配信されるため、ユーザーの体験を妨げにくいという大きなメリットがあります。「広告を見せられている」というストレスや嫌悪感を与えにくく、自然な形で情報として受け入れられやすい傾向があります。
2. 自然な視認性で高いエンゲージメントが期待できる
ユーザーが能動的に情報を探しているコンテンツの間に表示されるため、視認性が高く、内容に興味を持ってもらえれば高いクリック率(CTR)やエンゲージメント率が期待できます。有益な情報や共感を呼ぶクリエイティブであれば、ユーザーによる「いいね」や「シェア」といった拡散行動にも繋がりやすいです。
3. 精度の高いターゲティングで潜在層にアプローチできる
多くのインフィード広告媒体、特にSNSでは、ユーザーが登録した年齢・性別・地域といったデモグラフィック情報や、興味関心、行動履歴など、詳細なデータに基づいた精度の高いターゲティングが可能です。これにより、まだ自社の商品やサービスを知らない潜在顧客層に効率的にアプローチできます。
インフィード広告の料金体系
インフィード広告には、目的に応じていくつかの課金形態があります。
クリック課金(CPC:Cost Per Click)
広告が1回クリックされるごとに費用が発生する方式です。Webサイトへのアクセスや資料請求など、ユーザーの具体的なアクションを促したい場合に適しています。
費用 = クリック単価 × クリック数
インプレッション課金(CPM:Cost Per Mille)
広告が1,000回表示されるごとに費用が発生する方式です。クリック数に関わらず費用が決まるため、商品やブランドの認知度向上を目的とする場合に適しています。
費用 = (表示回数 / 1,000) × CPM単価
エンゲージメント課金(CPE:Cost Per Engagement)
広告に対する「いいね」「シェア」「コメント」といったユーザーのエンゲージメント(反応)1回ごとに費用が発生する方式です。SNS媒体で多く見られ、ユーザーとの関係構築やファンの育成を重視する場合に有効です。
費用 = エンゲージメント単価 × エンゲージメント数
効果を最大化するためのポイント
媒体の特性に合わせたクリエイティブ制作
Instagramであれば世界観を重視した美しい写真や動画、X(旧Twitter)であればリアルタイム性や共感を呼ぶテキストなど、各媒体のユーザー特性や文化に合わせたクリエイティブを用意することが成果向上の鍵です。配信先の雰囲気に馴染まない広告は、かえって悪目立ちしてしまいます。
遷移先LPとの一貫性(メッセージマッチ)
広告クリエイティブで訴求した内容と、クリック後に表示されるランディングページ(LP)の内容に一貫性を持たせることが極めて重要です。広告を見て期待した情報がLPになければ、ユーザーはすぐに離脱してしまいます。広告とLPのメッセージを一致させることで、ユーザー体験を向上させ、コンバージョン率を高めます。
A/Bテストによる継続的な改善
一度出稿して終わりではなく、クリエイティブ(画像、動画、テキスト)やターゲティング設定の組み合わせを複数パターン用意し、A/Bテストを繰り返すことが重要です。「どのクリエイティブが最もクリックされるか」「どのターゲット層の反応が良いか」をデータに基づいて分析し、継続的に改善していくことが成功への近道です。
まとめ
インフィード広告は、ユーザーのコンテンツ体験を妨げることなく、自然な形でメッセージを届けられる強力な広告手法です。成功の鍵は、配信媒体の特性を深く理解し、ターゲットユーザーにとって価値のある情報として受け入れられる質の高いクリエイティブを制作することにあります。広告と遷移先LPの一貫性を保ち、データに基づいた改善を続けることが、成果を最大化する上で非常に重要です。
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