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マーケティング用語集

ソーシャルメディアマーケティング(Social Media Marketing)

ソーシャルメディアマーケティングとは、「Social Media Marketing」の頭文字を取ったSMMとも呼ばれ、X(旧Twitter)やInstagram、Facebookなどのソーシャルメディア(SNS)を活用して顧客とコミュニケーションを取り、関係性を構築することで、ブランディングや売上向上を目指すマーケティング活動全般を指します。日本語では「SNSマーケティング」とも呼ばれます。
単に情報を発信するだけでなく、ユーザーとの「対話」を通じてエンゲージメント(愛着や信頼関係)を深める点に特徴があります。スマートフォンの普及に伴いSNSが生活インフラとなった現代において、企業が顧客と長期的な関係を築く上で欠かせない手法となっています。

従来のWebマーケティングとの違い

ソーシャルメディアマーケティング(SMM)は、ユーザーのニーズが明確になってからアプローチする検索連動型広告などとは性質が異なります。

■ ソーシャルメディアマーケティング(SMM)

・対象:まだ自社の製品やサービスを知らない「潜在層」から、既存顧客である「ファン」まで幅広い層が対象です。
・時間軸:すぐに成果が出るものではなく、継続的なコミュニケーションを通じてファンを育成する「中長期的」な施策です。
・適したビジネス:ブランドの世界観を伝えたいBtoC商材や、採用ブランディング、専門知識の発信による信頼獲得(ソートリーダーシップ)を目指すBtoB企業などに適しています。

■ 検索エンジンマーケティング(SEM)

・対象:検索という行動を起こしている「ニーズが明確な顕在層」が主な対象です。
・時間軸:広告であれば「短期的」に、SEOであれば「中長期的」に成果を狙います。
・適したビジネス:ユーザーの具体的な課題を解決する製品やサービス全般に適しています。

ソーシャルメディアマーケティングの始め方(6ステップ)

ソーシャルメディアマーケティングを成功させるには、場当たり的な運用ではなく、戦略的な計画が不可欠です。一般的に、以下の6つのステップで進めます。

  1. 目的(KGI)と目標(KPI)を設定する
  2. ターゲットペルソナを明確にする
  3. 最適なSNSプラットフォームを選ぶ
  4. 発信するコンテンツ戦略を立てる
  5. 運用体制とルールを整える
  6. 効果測定と改善(PDCA)を行う

特に重要なのが、ステップ1のKPI設定です。目的に応じて適切な指標を追いかける必要があります。

【エンゲージメント向上を目的とする場合】

エンゲージメント率(%) = (いいね!数+コメント数+シェア数など) ÷ 投稿のインプレッション数 × 100

【アカウントの成長を目的とする場合】

フォロワー増加率(%) = (期間終了時のフォロワー数 – 期間開始時のフォロワー数) ÷ 期間開始時のフォロワー数 × 100

ソーシャルメディアマーケティングの主な手法

具体的な施策としては、主に以下の4つの手法が挙げられます。これらを自社の目的に合わせて組み合わせることが重要です。

アカウント運用

企業が自社の公式アカウントを開設し、継続的に情報を発信したり、ユーザーとコミュニケーションを取ったりする最も基本的な手法です。ブランドの世界観を伝え、ファンとの関係性を深めることを目的とします。一貫性のある投稿と、ユーザーからのコメントや質問への丁寧な対応が成功の鍵となります。

SNS広告

各SNSプラットフォームが提供する広告サービスを利用する手法です。年齢、性別、地域、興味関心など、詳細なターゲティングが可能で、まだ自社アカウントのフォロワーではない潜在層にも効率的に情報を届けることができます。新商品やキャンペーンの認知度を短期間で高めたい場合に特に有効です。

インフルエンサーマーケティング

特定の分野で大きな影響力を持つインフルエンサーに自社の製品やサービスを紹介してもらう手法です。企業からの一方的な発信ではなく、信頼する第三者からの推奨という形になるため、ユーザーに受け入れられやすいというメリットがあります。製品の信頼性やブランドイメージの向上に繋がります。

SNSキャンペーン

「フォロー&リポスト」や「ハッシュタグ投稿」など、ユーザーに参加を促すキャンペーンを実施する手法です。ユーザー自身の投稿によって情報が拡散されるため、短期間で認知度やエンゲージメントを飛躍的に高める効果が期待できます。フォロワー獲得やUGC(ユーザー生成コンテンツ)の創出を目的として行われます。

運用におけるメリットと注意点

ソーシャルメディアマーケティングには多くのメリットがある一方、注意すべき点も存在します。

メリットとしては、①ユーザーによるシェアなどを通じた高い情報拡散力、②顧客と直接対話できる双方向性、③ファンの声を直接収集できる点、④無料でアカウントを開設でき低コストで始められる点などが挙げられます。

一方で注意点としては、①不適切な投稿による「炎上」のリスク、②成果が出るまでに時間がかかる中長期的な施策である点、③2023年10月から厳格化されたステルスマーケティング(ステマ)規制への対応などが挙げられます。炎上を防ぐためには複数人での投稿内容チェックや運用ガイドラインの策定が、ステマ規制には「#PR」といった広告である旨の明記が不可欠です。

まとめ

ソーシャルメディアマーケティングは、単なる宣伝ツールではなく、顧客との「対話」を通じて長期的な信頼関係を築くための重要な活動です。その本質は、企業が伝えたいこととユーザーが知りたいことの接点を見つけ、価値ある情報を提供し続けることにあります。
成功の鍵は、明確な戦略に基づいてPDCAサイクルを回し、地道に改善を続けることです。まずは自社の目的とターゲットを明確にすることから始めるのが重要です。

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