マーケティング用語集
インフルエンサー(Influencer)
インフルエンサーとは、「Influencer」が語源で、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を中心に、特定のコミュニティや世間に対して大きな影響力を持つ人物のことです。日本語では「影響力のある人」などと訳されます。SNSの普及に伴い、個人の発信が消費者の購買意思決定に大きな影響を与えるようになりました。そのため、インフルエンサーを起用したマーケティング活動は、現代の企業にとって重要な施策の一つとなっています。
インフルエンサーの種類
インフルエンサーは、主にフォロワー数によって分類されます。フォロワー数が多いほどリーチできる範囲は広くなりますが、一方でフォロワーとの関係性が密なインフルエンサーは、エンゲージメント率(投稿への反応率)や購買転換率が高い傾向があります。
トップ/メガインフルエンサー
フォロワー数が100万人以上のインフルエンサーです。テレビタレントや著名人が多く、圧倒的なリーチ力と知名度を誇ります。マスメディアに近い影響力を持ち、大規模な認知獲得キャンペーンに適しています。
ミドルインフルエンサー
フォロワー数が10万人〜100万人程度のインフルエンサーです。特定のジャンルで高い専門性と人気を確立しており、幅広い層へのリーチと、ファンからの高い信頼性を両立しているのが特徴です。
マイクロインフルエンサー
フォロワー数が1万人〜10万人程度のインフルエンサーです。特定のコミュニティ内で強い影響力を持ち、フォロワーとの距離が近いことが特徴です。エンゲージメント率が高く、ニッチな商材や熱量の高いコミュニティへのアプローチに適しています。
ナノインフルエンサー
フォロワー数が1,000人〜1万人程度のインフルエンサーです。友人や知人に近い存在として、非常に高い信頼関係をフォロワーと築いています。口コミに近いリアルな情報発信が期待でき、特定の地域や狭いコミュニティを対象とした施策で効果を発揮します。
インフルエンサーマーケティングとは
インフルエンサーマーケティングとは、企業が自社の製品やサービスをインフルエンサーに紹介してもらい、その影響力を通じて認知拡大や購買促進を図るマーケティング手法です。
消費者目線でのリアルな訴求ができるため、広告特有の押し付けがましさがなく、ユーザーに受け入れられやすいというメリットがあります。一方で、起用するインフルエンサーの選定ミスや不適切な表現による炎上リスク、ステルスマーケティング(ステマ)と誤解されないための配慮が不可欠です。2023年10月からは景品表示法でステマが規制されており、企業案件である旨を明記(例:「#PR」「#プロモーション」など)することが義務付けられています。
インフルエンサーマーケティングの活用ポイント
インフルエンサーマーケティングを成功させるためには、戦略的なプランニングと実行が重要です。
目的の明確化とKPI設定
施策の目的を明確にすることが最初のステップです。新商品の認知度を上げたいのか(KPI:リーチ数、インプレッション数)、Webサイトへの流入を増やしたいのか(KPI:クリック数、CTR)、それとも購買につなげたいのか(KPI:コンバージョン数、指名検索数)によって、起用すべきインフルエンサーや依頼内容が大きく変わります。
ブランド親和性を重視したインフルエンサー選定
フォロワー数だけでインフルエンサーを選定するのは失敗のもとです。自社のブランドイメージや製品のターゲット層と、インフルエンサーのフォロワー層や世界観が合致しているか(ブランド親和性)を重視しましょう。過去の投稿内容やエンゲージメントの質(コメントの内容など)を分析し、自社のメッセージを誠実に伝えてくれる人物かを見極めることが成功のカギとなります。
自由度を尊重したクリエイティブディレクション
インフルエンサーの魅力は、その人ならではの独自の視点や表現力にあります。企業側が投稿内容を細かく指定しすぎると、広告色が強くなり、かえってフォロワーの共感を得られなくなる可能性があります。伝えたい製品の特長やブランドメッセージの核となる部分は共有しつつも、具体的な表現方法はインフルエンサーのクリエイティビティを尊重する姿勢が求められます。
まとめ
インフルエンサーは、単なる広告塔ではなく、企業と生活者との間に立ち、共感や信頼を醸成するコミュニケーションのハブとなる存在です。自社の目的やブランドに合致したインフルエンサーと良好なパートナーシップを築くことが、現代のマーケティング活動において非常に重要です。
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