マーケティング用語集
SIPS(シップス)
SIPSとは、SNS時代の生活者行動を捉えるためのフレームワークで、Sympathize(共感する)・Identify(確認する、自分ごと化する)・Participate(参加する)・Share & Spread(共有・拡散する)の流れで構成されます。商品やブランドに触れた人が、単に情報を受け取って購入するだけではなく、共感を起点に関わりを深め、その反応がさらに周囲へ広がっていく行動を表した考え方です。
どのような流れか
最初の Sympathize は、ブランドや発信内容に対して気持ちが動く段階です。次の Identify では、その内容が自分に関係あるものか、自分の価値観や課題に合っているかを確認します。Participate は、投稿を見るだけでなく、フォロー、保存、コメント、キャンペーン参加など実際に関わる段階です。最後の Share & Spread では、その体験や感想が投稿や共有を通じて他者へ伝わり、新たな共感のきっかけになります。
従来モデルとの違い
SIPSは、従来のように認知から購入へ一直線に進むモデルではなく、共感や参加、共有のような行動を重視する点に特徴があります。SNS上では、購入前後を問わず、共感した人が反応したり、感想を発信したりすることで情報が広がっていきます。そのため、必ずしも購入だけが成果ではなく、投稿や参加そのものがブランド接点として価値を持つ場面が増えています。
なぜ重要か
SNSでは、生活者が企業発信を一方的に受け取るだけでなく、自ら参加し、反応し、他者へ広げる行動を日常的に行っています。こうした環境では、広告的な訴求だけでは十分に動かず、まず共感されるテーマや文脈が必要になります。SIPSは、生活者の関与や拡散を含めたコミュニケーション設計を考えるうえで有効なフレームワークです。
活用のポイント
SIPSを活用する際は、拡散だけを狙うのではなく、何に共感してもらうのかを明確にすることが重要です。企業視点の訴求を押し出すだけでは参加や共有は生まれにくく、生活者が自分の言葉で反応したくなる余白や文脈が求められます。共感されるテーマ設計、参加しやすい導線、共有しやすい表現を一体で考えることで、自然な広がりにつながります。
まとめ
SIPSは、SNS時代の生活者行動を「共感」「自分ごと化」「参加」「共有・拡散」という流れで捉えるフレームワークです。従来の購買中心のモデルとは異なり、生活者がブランドに共感し、自ら関わり、その体験を周囲へ広げていく行動に着目している点が特徴です。そのため、SNSを活用したマーケティングでは、単に情報を発信するだけでなく、生活者が共感し、参加し、共有したくなるコミュニケーションを設計することが重要です。
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