調査データの品質管理
インテージは、マーケティング・リサーチの専門機関として培った豊富な調査実績とデータの検証調査結果から、調査画面作成にとどまらず調査の実施全般に対し、回答精度を高めるためのご提案に努めています。
また、インテージは、マーケットリサーチ(市場・世論・社会調査)のサービスに関するISO規格であり、品質管理システムの国際規格でもあるJIS Y 20252(ISO 20252)を取得しています。
1.データ品質を高める調査票作成ガイド
インテージでは、自主研究を通して培った知見により、1調査票あたり負担なく回答できるボリュームとして以下を指標としています。
回答デバイス | PC・スマートフォンのデバイス制限がないこと |
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調査画面 | i-タイル®を利用 ※i-タイルについては、こちらのページを参照ください。 |
回答時間 | 10分以内 |
質問数(目安) | 20問 |
選択肢数 | 20個以内(画像つきの場合10個以内) |
選択肢の列数 | 2列以内 |
選択肢ランダマイズ |
推奨(選択肢位置によるバイアスを削減) |
動画提示 |
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その他推奨事項 |
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2.調査画面のさまざまな機能
インテージのネットリサーチシステムは、i-タイル以外にもさまざまな調査画面を制御する機能を有しています。また、定期的なバージョンアップにより、これらの機能を強化し、回答精度向上に努めています。
必須回答機能
対象者が質問に答えていない場合、エラーを表示し、必ず回答してもらう機能です。
回答数制限機能
複数回答の質問で「3つまで回答」など回答数を制限することができます。
排他機能
複数回答質問で、他の選択肢と同時に選択すると回答矛盾となるような選択肢を排他設定することができます。
選択肢を選択すると、排他設定された選択肢は選択できなくなります。
選択肢絞り込み機能
前の質問で選択されたものだけ、次の質問で選択肢として表示する機能です。
回答条件による質問の出し分け機能
前の質問の回答内容により、質問表示を制御する機能です。
不要な質問を表示しないことで、余分な回答を排除し、モニターの回答負荷も軽減します。
回答内容チェック機能
回答内容に矛盾がある場合、エラー表示で回答の訂正を促します。
選択肢ランダマイズ
選択肢が多いと後ろのものは選ばれにくいという傾向を抑えるために、回答者ごとに選択肢をランダムに表示、または選択肢をグループ化し、各グループ内で表示をランダムにすることも可能です。
質問(ページ)ランダマイズ
質問提示順の順序効果による偏りを避けるために、質問(ページ)の提示順をランダムにすることができます。
質問文や選択肢表記のカスタマイズ
質問文で強調したい箇所を赤字にしたり、選択肢が多い質問では、選択肢間に小見出しを入れて区切るといったカスタマイズが可能です。
わかりやすく、答えやすい調査票を作成することができます。
回答内容の引用表示機能
前問で回答した選択肢やフリーアンサーを設問内に引用することができます。これにより質問内容を正確に把握して回答することが可能です。
画像のポップアップ表示
画像を拡大して表示することができます。
スライダー回答方式
目盛上のカーソルをスライドさせることにより割合などを直感的・視覚的に回答してもらう機能です。(こちらの機能はオプション料金となります)
3.調査実施時における工程管理
業務チェックシートによる品質均一化
調査実施にあたっては「業務工程チェックシート」を利用し、調査全体の品質管理を行っています。
調査画面・ロジック設定チェック
入稿された調査票を忠実に反映するだけではなく、矛盾した回答が生じない流れ(ロジック)になっているかを複数人でチェックしています。
配信時間のコントロール
開始時間による回答傾向のバイアスを軽減するため、配信対象者を一定数に分割、かつ一定時間をかけて配信をしています。
第三者によるダブルチェック
経験豊富な第三者が、先入観のない目でチェックを行い、調査票、調査画面、納品データのチェックを行い、品質の維持向上を図っています。
4.納品データクリーニング
性別・年齢アンマッチ削除
登録属性と回答データにて矛盾が生じた場合には、一定基準にて本人以外の人が回答している可能性があると判断し、当該調査データから削除しています。
不適切な自由回答のチェック
自由回答において不適切な回答があった場合に当該調査データから削除しています。
不良回答の除外
事前調査と本調査の間で矛盾した回答があった場合、不真面目な回答があった場合にはそのデータを利用しないようにしています。
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