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マーケティング用語集

アンケート調査

アンケート調査とは

アンケート調査とは、企業や組織が生活者(あるいは特定の対象者)に対して質問を行い、アンケート回答を収集・分析することで、ニーズ・意識・行動実態・評価などの情報を把握するマーケティングリサーチをするための方法の一つです。定量的なデータを効率的に集められる点が特徴で、消費者の意識や行動、市場の動向などを把握するのに広く利用されます。特に近年では、インターネットを活用したネットリサーチ(オンライン調査)が主流となり、短期間で大量のデータを収集できる効率的な手法として広く普及しています。

アンケート調査の種類

アンケート調査には大きく分けて「定量調査」と「定性調査」という2つの手法があります。
定量調査はたくさんの人に同じ質問をした回答を、数字として処理し分析する調査、定性調査は「なぜ」や「どのような」など、対象者の言葉や態度、行動など数字ではないものをデータとして深掘りする調査です。

また、定量調査・定性調査はそれぞれ調査を行う方法によって様々な種類に分類されます。それぞれの方法にメリットがあり、調査の目的や予算に応じて最適な手法を選択することが重要です。

図1:アンケート調査の主な種類

定量調査

  • ネットリサーチ(オンラインアンケート調査):インターネットを通じて、数値や割合で表せるデータを効率的に収集します。コスト・時間の面で効率的であり、回答遷移(スクリーニングや分岐質問など)の設計が可能です。
  • 会場調査(CLT:Central Location Test):対象者を会場に集め、商品やパッケージなどの実物を体験(見て、触って、使って、飲んで、食べて)してもらったうえでアンケートを取得し、非言語的反応も観察できます。
  • 郵送調査:オンラインでの回答が難しい層(高齢者など)にも対応しやすい手法です。
  • 来場者調査:イベントや実店舗など、来場者を対象に行い、意見・行動観察を含めることも可能です。

定性調査

このように、アンケート調査は量的な傾向把握から質的な動機深掘りまで、多様な目的に応じて手法を使い分けることが可能です。

アンケート調査の流れ

アンケート調査を効果的に実施し、ビジネスに活かすためには、以下のような手順が重要です。

  • 課題設定:調査の目的や解決したい課題を明確にする。
  • 仮説構築:課題の原因や背景について仮説を立てる。
  • 調査企画:仮説を検証するための調査設計を行う。
  • 調査対象者設定 ・アンケート調査票作成:質問内容と対象者条件を決定。信頼性の高いデータを取得するためには、精度の高いアンケート調査票の作成が重要です。
  • 調査実施:アンケートを配信し、回答を収集。高い回答率を得るための工夫も重要になります。
  • 集計・分析:得られたデータを集計し、仮説を検証。
  • 活用・報告:結果をもとに意思決定や施策に反映。

このプロセスを丁寧に設計・実行することで、調査結果の信頼性と活用価値が高まります。

アンケート調査の利用と効果

アンケート調査は、新商品開発、既存商品の改善、広告効果測定、顧客満足度調査など、さまざまな目的で利用されます。例えば、新商品を開発する際に、消費者のニーズや購買意向をアンケートで把握することで、失敗のリスクを軽減できます。また、満足度を定期的にアンケート回答から調査することで、サービスの課題を発見し、改善につなげることができます。

アンケート調査から得られるデータは、企業の意思決定を裏付ける重要な根拠となります。これにより、感覚や経験に頼るだけでなく、客観的な事実に基づいたマーケティング戦略を立案できるようになります。

まとめ

アンケート調査は、定量的なデータを効率的に収集し、消費者の意識や行動、市場の動向などの情報を客観的に把握するための強力な方法です。ネットリサーチ(オンライン調査)の普及により、より手軽に実施できるようになりました。アンケート調査は、企業のマーケティング活動や意思決定において不可欠なツールと言えるでしょう。

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